今回は、普段ヒルトンのタイムシェアを利用してハワイ旅行をしている人のうち、「なかなかハワイに行けないし小田原のヒルトンに行ってみようかな」と検討中の方に伝えたい情報です。
その中でも、「なかなかハワイに行けないし、小田原か瀬底にあるヒルトンの日本の物件に買い換えようかな?」と検討中、かつヒルトン小田原リゾートを訪れるついでにその説明を受けようかと考えている方をイメージしております。
ヒルトン小田原にはHGVの営業カウンターやギャラリーがある
私が初めてヒルトン小田原リゾートを訪れた時に印象的だったのが、ホテル棟のロビー近くにHGVの営業カウンターがあったことです。そのカウンターでの近くでは、ハワイではお馴染みの「抽選会」をキーワードに呼びかけで人集めをしていて、「まるで、ハワイに来たようだ笑」と思ったものでした。
で、実際に、そのHGVの営業カウンターでお話を聞いてみますと、今後買い替えや買い増しも含めてタイムシェアの購入を検討している人に向けて、説明会を実施しておるそうでした。そして、このカウンターで会場や日程の調整した上で参加の申し込みが可能なのだそうです。
ので例えば、「○月○日の○時から、夫婦2名で日比谷のギャラリーでお願いします。」のような感じで説明会への申し込みがこのカウンターでできるわけですね。
また、ヒルトン小田原にもギャラリーがありその外観がこの記事のトップの写真です。ただ、おそらくですがアポなしでヒルトン小田原を訪れ、その日にここのギャラリーで説明を受けるのは難しいのではないかと思われます。少なくとも私はアポを取ってから訪れました。
ちなみに私は、2回このギャラリーの中に入ったことがあるのですが、その内装がとても良い雰囲気となっていました。
「ヒルトンの日本の物件を買う=日本の不動産(共有持分権)を買う」と言うこと
で、ヒルトンのタイムシェアをハワイの物件から小田原や瀬底など日本の物件を買い換えるにあたり、私がまず知っておいた方が良いと思ったのは、「ヒルトンの日本の物件を買う=日本の不動産(共有持分権)を買う」と言うことでした。
つまりヒルトンは、日本の宅建業法に従って小田原や瀬底の物件を販売する必要があるわけですね。その事実を知り、試しに国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムで「ヒルトングランド」で検索してみると、令和2年にHGVの日本のギャラリーが事務所として、たくさん登録されていることがわかりました。
上の図にはありませんが、小田原や瀬底のギャラリーも宅建業法上の事務所としてちゃんと登録されており、その検索結果に出てきます。このようにHGVが日本の物件を扱うにあたり、日本の法律に従いちゃんと免許を受けて営業活動していることがわかりました。
ハワイと違い、日本のギャラリーで契約した場合はクーリングオフの対象外になるはず
以上のHGVが日本の物件を宅建業法に乗っ取って売ると言う事実から、私が気になったのは、「ギャラリーで契約した場合はクーリングオフの対象外になるんだろうな」と言う点です。
なぜかというと、宅建業法では、業者(具体的にはHGV)の事務所に買主が出向いて契約した場合は、クーリングオフの対象外となるからです。上でご紹介した通り、小田原や瀬底のギャラリーは、宅建業法上の事務所として登録されています。
その事務所に買主が自ら出向いて契約した場合は、宅建業法上はクーリングオフの保護を受けられないはずなんですね。この点が、タイムシェア法からクーリングオフがしやすいハワイの物件との相違点と感じ、衝動買いやすい人は特に注意が必要だと感じました。
またもしご存知なければ、このクーリングオフも含めて、自ら売主となるHGV側にどのような義務や制限があるのかを知っておくと、買う側として参考になります。
全日本不動産協会: 宅建業法上の売主の義務
「(2)クーリングオフ(同法37条の2)」のところに、売主が業者の場合のクーリングオフができる要件について詳しくあります。
不動産としての権利に対する疑問のポイント
続いて、実際に小田原や瀬底の不動産としての権利を買うことに目を向けますと、以下について疑問に思うかも知れません。
- 不動産の共有持分とは何か?
- その権利の土地と建物の評価はいくらなのか?
- 登記する名義は誰になるのか?夫婦で共有名義にできるか?
- 登記する司法書士は誰か?その費用は妥当か?
- 登記する名義は一人しかできない場合、クラブメンバーを複数にしたい場合はどうするのか?
- この権利に設定される根抵当権とは何か?
- なぜ根抵当権が設定されるのか?
- 取引に関わる税金(不動産取得税や固定資産税など)をどう納めるか?
- 日本の物件でも第一先取特権が設定されるのか?
- この権利は処分(売却や譲渡)できるのか?
- 不要になった場合ヒルトン側が買い取ってくれるのか?
- 売却できる場合いくらで売れるのか?
- この権利は相続できるのか?
おそらく限られた説明会の時間の中で、以上について全て確認することはできないかも知れません。ですので、こう言った疑問点について自分でも予め勉強した上で説明会に参加するのがよいです。
小田原や瀬底で得られる特典を具体的にイメージしておく
そして、広くハワイも含めたタイムシェアの権利と言う観点で、小田原や瀬底を見ますと、まず知っておきたい特徴が、この日本の2リゾートは、ヒルトンのタイムシェアの中でも最上位グレードとなるヒルトンクラブのリゾートであることです。
ヒルトンクラブについては、公式サイトのヒルトンクラブのページに詳しいですが、その特徴として以下の説明があります。
ヒルトンクラブのリゾートのオーナー様には、特典としてリゾート内のオーナー様専用ラウンジへのアクセスをご用意しています。また、クラブポイントからヒルトン・オナーズポイントへの交換に標準の倍の特別レート1:50を適用、ヒルトン・オナーズ・ゴールド会員のステータス、ホームリゾートご宿泊時の限定特典などがあります。
つまり、「日本の物件に買い換えようかな」と検討中のハワイのタイムシェアオーナーに対し、HGV側がセールスポイントとして伝えたいのが、まさにこの特典となるわけですね。
その中でも次の2点が特にわかりやすい特典です。
- クラブポイントからヒルトン・オナーズポイントへの交換が特別レート1:50になる
- ヒルトン・オナーズ・ゴールド会員のステータスを得られる
のでハワイの物件から買い替えを検討している人に対しては、この2点を押して来るわけです。
実際、これら特典に魅力があるのは事実です。例えば、ヒルトンのタイムシェアを持った場合、普通はヒルトン・オナーズのシルバー会員のステータスです。それが1つ上のゴールド会員になると、ヒルトンホテルを利用した場合に無料朝食の特典が得られます。
ただ、その無料朝食のお得具合は、実際にヒルトンホテルに滞在しその家族分の朝食代がいくらになるか考えてみないとピンと来ないものです。例えば、私は、ヒルトン小田原リゾートに宿泊し朝食ビュッフェを食べその家族分の費用がいくらになるのか計算した結果、そのお得さが実感できました。
クラブポイントからヒルトン・オナーズポイント交換時の特別レート1:50についても同様です。例えば、瀬底のプラチナシーズン7200Pを買うとして、それを50倍にしたヒルトン・オナーズポイントは360000ポイントになります。
「この換算したポイントで例えば同じ瀬底のヒルトンホテルの方の希望する部屋タイプに何泊できるんだろう?」のように具体的に考えないとそのお得さがピンと来ません。加えて、クラブポイントからオナーズポイントへの交換は、いつでも自由にできるのか?50倍で交換するのに他に条件はないのか?交換する手数料はいくらなのか?などをも具体的にしておいた方が、理解が深まります。
さらに言いますと、可能であればその代案がある事実と、その費用感を知っておくとなおよいです。例えば、ヒルトン・オナーズ・ゴールド会員のステータスは、年会費16,500円のヒルトン・オナーズ・アメリカ・エクスプレス・カードで得られます。
また50倍のポイント交換の特典は、例えばグランド・ワイキキアンやグランド・アイランダーのペントハウスの物件を買えば得られます。ですので、これらをリセール物件で買う費用感を知っておけば、小田原や瀬底の費用と比較できるようになります。またその年間管理費の比較などもできますね。
限られた説明会の時間の中で以上のことを調べるのは難しいので、説明会に参加する前にこうしたポイントを抑えておくと役立ちます。