今回は、ハワイ旅行に向けて、訪れる島を選んでいる人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「ハワイ州観光局のデータが、ハワイ旅行の島選びに役立ちますよ」ということです。
ハワイ州観光局のデータ
ハワイ州観光局は、ハワイを訪れる観光客についてのデータを集め、それをレポートにまとめています。そのレポートは、いくつか種類があるのですが、今回使うのは、「Annual Visitor Research」という資料です。
この資料は、ハワイを訪れる観光客の様々なデータを1年間単位でまとめたものです。この記事を書いている2017年7月現在は、2015年版の次の資料が最新版となっています。
2015 Annual Research Report (pdf)
ちょっとややこしいですが、2015年版のレポートは、2014年の実績を元に作られています。つまり、2014年の数字の集計結果ということです。また、今後、新しい年のレポートが出てきます。その場合は、その最新データを見るようにしてください。
日本人旅行者の島別の観光客数がわかる
では、Annual Visitor Researchのレポートが、なぜハワイ旅行の島選びに役立つかをご紹介します。例えば、この資料には、日本人旅行者に限定したデータが公開されており、それを見ると、ハワイを訪れる日本人旅行者の傾向が掴めます。
具体的には、PDFの2015 Annual Research Reportの資料の66Pには、「Table 20: Japan MMA Visitor Characteristics (Arrivals by Air) 2015 vs. 2014R」という表があります。
その表の中から、島別の観光客数を切り出したのが次のグラフです。
ご覧いただくとわかる通り、圧倒的にオアフ島が多いですよね。ついで、ハワイ島、マウイ島が多いことがわかります。
この結果を見ると、「日本人旅行者へのサポートが充実しているのは、オアフ島だろう」と考えられますよね。逆に、日本人旅行者と遭遇しにくいハワイ旅行をしたければ、ラナイ島を訪れると良いことがわかります。
また、このデータで私が面白いと感じたのは、日本人旅行者における、ハワイ島とマウイ島の観光客数の違いです。というのも、日本人に限定しなければ、実際には、マウイ島の方が年間の観光客数は多いからです。つまり、日本人には、マウイ島よりもハワイ島が人気ということがわかります。
日本人旅行者の島別の宿泊日数がわかる
66Pの表からは、日本人旅行者の島別の宿泊日数もわかります。次のグラフの通りです。
ハワイ旅行に向けてオアフ島以外の隣島に滞在することにした場合、初めてだと「何泊しようかな?」と悩むことになります。そして、このデータが、その宿泊日数を決める際の参考になるというわけですね。
このグラフからは、日本人旅行者は、オアフ島に長めに滞在し、ついで、ハワイ島とマウイ島に滞在していることがわかります。
また、このグラフを見て、私が「なるほどな」と感じたのは、ラナイ島の宿泊日数の短さです。ラナイ島の宿泊日数が短い傾向は、日本人旅行者に限った話ではなく、ハワイの観光客数全体のデータで見ても、6島のうち最も少ない滞在日数となっています。
この理由として、ラナイ島での宿泊先が、基本、高級リゾートホテルになることが考えられます。「ゆっくり滞在したいのは山々だけど、滞在費の高さを考えるとそう長くも居られない」というところでしょうか。
ハワイの島別の滞在費の内訳がわかる
2015 Annual Research Reportの資料の27Pにある、「Figure 9: 2015 Visitor Personal Daily Spending by Category and Island」を見ると、その事実がわかります。
次のグラフは、その表を引用し、日本語に翻訳したものです。
上で紹介した2つのグラフは、日本人旅行者に限定したものでしたが、このグラフは、違います。日本人に限らず、ハワイ全体のデータを集計したものです。
グラフをご覧いただくとわかる通り、他の島と比較し、ラナイ島の滞在費が高いことがわかりますよね。その内訳として、宿泊費が大きいこともわかります。
また、日本人旅行者に人気のハワイ島に目を向けて見ると、その滞在費用がオアフ島よりも低いことがわかりますよね。これもハワイ島が人気な理由の1つなのかもしれませんね。
以上のように、ハワイ州観光局のデータを見ていくと、ハワイ旅行者の島別の傾向が掴めます。それが島選びに役立ちます。