妊活中の女性に伝えたいハワイの子宝・安産祈願の聖地での不思議な体験

「ハワイに行くと、なんだか知らないけど元気になる」という声を聞いたことはありませんか?

島全体がパワースポットと言えるハワイの中でも、特別にパワーが強く、子宝・安産祈願の聖地として有名な、オアフ島の「クカニロコ・バースストーン」。妊活をしていたり、出産を控えている女性なら、特に気になりますよね。

そのような女性に向けて、気持ちの持ち方(ここ、重要です)、お参りの方法、おすすめの行き方、また不思議な実体験も交えてご紹介していきます。

クカニロコ・バースストーンって?

クカニロコ・バースストーンは、オアフ島の中心(へそ)に位置し、11世紀から18世紀までの700年間、かつてのハワイ王家が出産をしてきた場所です。ハワイの霊力(マナ)が宿り、一歩足を踏み入れると、清々しい空気と爽やかな風、大地の良い香りが漂い、まさしく聖地の名にふさわしい土地。

入り口からの赤土の道が続いた後、門番をしているかのような大きな夫婦岩を越えると、大小さまざまな形のバースストーンが中央にひっそりと力強く置かれています。王女は出産のピークを迎えると、岩の上まで運ばれ、足を地につけないようにして岩の上で出産したそうです。円を描くように周囲にも岩があり、こちらは出産を見守る王族や祈祷師、医師が座っていた場所。

ハワイ語で、クカニロコの「クー」はしっかりと受け止める、「カニ」は産声、「ロコ」は子宮を意味するそうで、「クカニロコ」とは「内部からの叫びを収める」との意味。岩の上で生まれた子供は神によって承認され、より高貴な存在になると信じられ、古来より王族を地に結びつける場所とされてきたようです。ハワイアンにとって特別に神聖な場所で、当時は一般人が足を踏み入れると処刑されるほど、厳重に管理されていたとか。

現地のハワイアンから一般公開を反対された過去もあり、あまりにもマナーがない観光客が多いと、閉鎖になってもおかしくない場所だと思っています。日本人でいうところの出雲大社のような、ハワイアンにとってはご先祖様とつながり、気持を込めて大切にお参りする場所ですので、土地を尊重するようにしてくださいね。

お参りの方法

そんな特別な場所ですので、まず行く前に気持ちを整えることが大切です。本来はハワイアンのための聖地ですので、「お参りをさせてもらっている。お邪魔させてもらう。」という謙虚な気持ちになるといいですね。

そして、現地に到着したら、ヘイアウ(聖地)に入る時のルールに従います。

1. 入り口で立ち止まる
2. 自分の名前、どこから来たか、親や先祖の名前(できれば3代前まで、分からなければ1代前)を述べる
3. 聖地にきた目的を述べる
4. 入ってもいいか許可を求める

中心部に行くと、大小さまざまな岩が置かれています。安易にまたいだり、ベタベタと気軽に触るのは避けましょう。精霊が宿っていると信じられていますので、大切なものを扱う態度がいいですね。

実際に訪れてみると、神聖な気持ちで「子を授かりたい、安産を祈願したい」と願う人にとっては、受け入れてくれる場所だと感じるはずです。自分にあった岩を選び、そっと手を触れてみるのもいいですね。

ただ、レイなどでお供えをしたい場合は、それがルールに反していないかに配慮をしたほうが良いです。

というのも、以前私が、別の島にあるバースストーンに伝統継承者でもあるハワイアンのガイドさんと一緒に行った時、「こんなところにレイをお供えして、何も分かってない人が置いて行っている」と怒っていたことがあるからです。

このようなルールは、場所によっても違うかもしれませんし、メンテナンスする人がいればいいのかもしれません。実際にクカニロコを守るハワイアンに聞いてみないと、なんとも言えないのが正直なところなんですね。

最後に、帰るときには「ありがとうございました」と伝えるのをお忘れなく。

クカニロコまでの行き方

クカニロコまでの行き方ですが、ワイキキからハレイワに行く途中にあります。ワイキキからは車で50分ほどと遠いので、なんらかの交通手段が必要になります。その交通手段として、レンタカー、バス、ツアーの3種類があります。

まず、レンタカーでワイキキから行く場合です。H1からH2ワヒアワ、ノースショア方面に入り、8番の出口を出ます。ワヒアワを越えたら、橋を渡って次の、信号があるT字路の交差点を左折すると、目の前がクカニロコです。駐車スペースはあまりありませんが、入り口付近に停める形となります。

Googleストリートビューで入口付近の様子を見る

次に、バスで行く場合。アラモアナ・センターのバス停「Ala Moana Bl + Ala Moana Center」から52番か55番のバスに乗ります。アヒアワの町を巡回した後、「Kamehameha Hwy + Whitmore Ave」のバス停で降りれば、クカニロコはすぐ側にあります。

最後にツアーで行く場合ですが、大人数で行くツアーの場合は現地からの苦情も多いと聞きます。なので、少人数で、またガイドさんがしっかりしている方が気持ちとしては安心できます。安易に訪れる場所ではない分、ツアー参加される場合、会社は慎重に選んでくださいね。

個人的には、こうした聖地へは興味本位でツアーでわいわい行く場所ではない考えています。なので、大切な人や気持ちが同じ人と一緒に、レンタカーやバスを使って、少人数で訪れるのをおすすめしたいです。

何よりも、単なる観光地の一つとして捉えるならば、パワースポットでご利益を授かるというよりも、逆効果で神様に敬遠されてしまいそうです。そうなったら本末転倒ですよね。

不思議な実体験その1:あなたは神様に受け入れられる!?

上記で述べたように、私が大人数のツアー参加に良い印象を持っていないのには理由があります。

当時、運転免許を持っていなかった私は、ひとりでバスでクカニロコに行きました。到着するとすでに日本人のツアー客が20〜30名ほど岩の周りにいて、ガイドさんが「岩によって温度が違うんですよ〜触ってみてください〜」と叫んでいました。土足でずかずかと侵入し、物珍しそうに岩をベタベタと触り、写真をパシャパシャとり、まさに「荒らされている」感が満載で、同じ日本人としていたたまれなくなったのを覚えています。

そう思った途端、小さな嵐がひゅっと通り、雨が降り出したんです。賑わっていたツアー客も、これはたまらないといった感じで、早々に撤収していきました。

私はというと、来たばっかりでやっと静かになれる思ったので、木の下で雨宿り。すると、すぐに晴れて日の光が差し込み、あたり一面になんとも言えない木香の芳しい香りが立ち込めてきました。岩は雨に濡れてキラキラと光り、風によってサワサワと揺れる木々の音も心地よく、なんだか別世界のように感じました。

いるだけで癒されるような、畏怖の念を持つような、本当に土地のパワーが強い場所です。深呼吸をしたり、瞑想をしたりして、とても温かい気持に包まれました。この時は、特に子宝・安産の希望がなかったので、岩には触れずにそっとその場を立ち去りました。

不思議な実体験その2:本気の子宝祈願で子を授かる!?

もう一つ、クカニロコに関する不思議な体験があります。妊活を真剣に考えている友人がハワイに遊びに来た時のこと。「クカニロコに行きたい」というので、私も大好きな場所ということもあり一緒に行くことにしました。

友人はツアー参加も考えていたようですが、上記の体験を伝えたところ、個人で行くのが良いと判断。バスに揺られながら女子2人でのんびりと向かいました。

彼女は下調べもバッチリで、「本気でお願いしたいからレイをお供えする」と言って、私の分まで用意してくれました。私もちょうど結婚したばかりで、「子供ができたらいいな〜」となんとなく思っていました。

それから約1年後。日本に一時帰国した際に、彼女と会う約束をしました。待ち合わせ場所に行ってみると、なんだか様子が違う!?というか、歩き方や体型や疲れ具合が、なんだか同じ!?

驚いたことに、彼女も私もその時妊娠5ヶ月で、なんと出産予定日が10日しか違わなかったんです。さすがにこんなに近い予定日の友人には会ったことがなく、2人で「これはバースストーンのご利益だね」と妙な確信を持ちました。実際のところはわかりませんが、とても不思議なご縁を感じます。

ただいるだけで癒される場所

クカニロコは、子宝・安産祈願目的に限らず、癒しのパワーがとてもある場所です。なので、元気になりたい時にお参りに行くのもいいですね。

逆に感じる力が強い人は、パワーが強すぎて気持ち悪くなることもあるそうです。その場合は、お礼を言って早々に立ち去ったほうがよさそうですね。

謙虚な気持ちで訪れると、その人に幸運をもたらしたり、パワーをもらえる場所です。どうぞ、厳かな気持ちで訪れてみてくださいね。

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