ここが違う!ハワイでの旅行代理店4社の現地サービスの比較

今回は、初めてのハワイ旅行を旅行代理店のパッケージツアーを利用しようと考えている人に伝えたい情報です。

初めてだと、旅行代理店毎のサービスの違いがあわりませんよね。たとえば「現地で便利な交通手段をご提供!」・・・と言われても、その違いがよくわかりません。ハワイの土地勘が全くないからです。

ハワイ現地でのサービスが充実している大手4社を比較

そこで今回は、ハワイ現地でのサービスが充実している旅行代理店のJTB、JALパック、近畿日本ツーリスト、H.I.S.の4社のサービス内容の違いを比較します。

また今回この記事の狙いは、「この旅行代理店がオススメ!」と決めるものではありません。そうではなく、はじめての場合にはわかりにくい、それぞれの会社のサービスの違いを理解し、自分にあった旅行代理店を選べるようになることにあります。

海外旅行に関しては、「ちょっと高いけどやっぱり安心が欲しい」人もいれば、「最低限で良いから安いほうが良い」人もいますよね。なので今回は、自分に合った旅行代理店を選べるようなるために、それぞれのサービス内容の違いを紹介します。

旅行代理店のハワイ現地サービスを比較するポイント

今回、旅行代理店のハワイ現地サービスを比較するにあたって、次のポイントで行います。

  • 専用トロリー
  • 専用バス
  • 専用ラウンジ

このポイントに従って、ハワイ現地サービスを比較して行きます。

ツアー旅行者専用の交通機関

旅行代理店のパッケージツアーの場合、オアフ島のワイキキではツアー旅行者専用の交通手段があります。それが専用トロリーと専用バスです。

ハワイは基本的に車社会なので、やはりレンタカーがあると旅行の時も便利です。一方で、はじめてのハワイ旅行でいきなりレンタカーに挑戦するのはハードルが高いです。そのため、オアフ島に滞在する場合、初ハワイの旅行者の交通機関としては、The Bus、ワイキキトロリー、タクシーの3つが主に使える手段となります。

これらのうち、最初のThe Busはオアフ島全体を走っており便利です。しかし、ハワイ在住者のための交通機関なので、英語ができないと戸惑うことにもあります。

ワイキキトロリーは、ワイキキを中心にホノルル市内を巡っているオープンエアのバスで、乗っているとハワイの気持ち良い気候を楽しめます。一方ワイキキトロリーは、やや高めの乗車料金が必要なのとすべての旅行者が使えるので混雑している場合もあります。そして、混雑している場合は、「見送って次のトロリーを待つ」、なんてことも実際に起こります。

このような背景を受けて。旅行代理店は、自社のパッケージツアーの旅行者向けに、便利な交通手段として専用トロリーと専用バスを提供しています。

この専用の交通手段が使えないとどのように不便かと言うと、たとえばダイヤモンドヘッドに行く場合。まずThe Busでは最寄りのバス停から10分程度坂道を登ることになりますし、ワイキキトロリーでは近くまで行けますがその必要がなくても1日乗車券が必要になります。またタクシーの場合は行きは良いのですが、帰りのタクシーを予約していないとダイヤモンドヘッドの駐車場にいるぼってくるタクシーを使わざるを得ません。

一方で。旅行代理店が提供する専用トロリーや専用バスを利用すると、無料でダイヤモンドヘッドまで簡単に往復できます。またダイヤモンドヘッドだけに限らず、ワイキキ周辺の人気の観光スポットにも便利にアクセスできるわけです。

専用トロリーの違い

それでは、具体的にオアフ島で提供される旅行代理店毎のツアー旅行者専用の交通手段の違いを比べてみます。まずは、専用トロリーからです。次の表は、旅行代理店がワイキキで提供している専用トロリーのサービスについての違いをまとめたものです。

ルックJTB JALパック 近鉄 H.I.S.
トロリーの名前 ‘OLI’OLIウォーカー
‘OLI’OLIダウンタウントロリー
‘OLI’OLIスカイウェーブ
‘OLI’OLIカハラトロリー
レインボー・トロリー レインボー・トロリー レアレアトロリー
コースの数 6 2 以下JALパックと同じ 5
主要コース ワイキキ・アラモアナルート アラモアナルート アラモアナ/ドンキライン
主要コースの運行時間 8:30〜23:00 9:00〜22:02(日・祝21:38) 9:00〜21:50
主要コースの運行間隔 約8分ごと 約8~9分 約10分
主要コースの所用時間 非公開 約60分 非公開
参考 JTBのサイト JALパックのサイト 近鉄のサイト H.I.S.のサイト

※2014年11月4日時点の情報をもとに作成

以上の表からわかるのは、まずトロリーに関してはJTBとH.I.S.がコースの数が多く充実していることですね。また近畿日本ツーリストは、現在はJALパックの専用トロリーが利用できるようになっています。

この表では各旅行会社のトロリーのコースのうち、主要コースとしてワイキキ周辺を周遊するタイプのコースを選択しました。なぜなら、はじめてのハワイ旅行で一番利用することが多いコースだからです。そしてこの主要コースの運行時間と運行間隔で言うと、JTBがもっとも充実していることがわかります。また、JTBは、表の『トロリーの名前』欄に複数の名前が入っている通り、2階立てのタイプなど異なるタイプの車両のトロリーがあるのも特徴です。

以上、トロリーに関しては、JTB、ついでH.I.S.が充実している結果となりました。ですが、これだけでは判断するのはまだ早いです。と言うのも、トロリーのコースが少なくても、次に比較する専用バスがそれを補っているからです。

専用バスの違い

続いて専用バスの違いを比べてみます。次の表は、旅行代理店がワイキキで提供している専用バスのサービスについての違いをまとめたものです。

ルックJTB JALパック 近鉄 H.I.S.
バスの名前 ‘OLI’OLIカイルア・シャトル
‘OLI’OLIスニーカー
レインボー・スカイ
ホクレア
レインボースカイ なし
ワイキキ周辺のコースの数 0 6(一部期間限定) 6(一部期間限定) 0
ワイキキ郊外まで行くコースの数 3 3 0 0
ワイキキ郊外で行ける場所と本数 オアフ島南東部(2本/1日)
ノースショア(2本/1日)
カイルア(5本/1日)
オアフ島南東部(1本/1日)
ノースショア(月・水 1本/1日)
カイルア(火・木・金 1本/1日)
なし なし
参考 JTBのサイト JALパックのサイト 近鉄のサイト

※2014年11月4日時点の情報をもとに作成

以上の表からわかることは、専用バスには、トロリーと同じようにワイキキ周辺を回るレインボー・スカイと、カイルアやノースショアなどワイキキ郊外に行けるものがあることです。

ワイキキ周辺を回るレインボー・スカイに関しては、JALパックと近畿日本ツーリストで利用できます。そのため、専用トロリーのコースが少なかった点をこれが補っています。

ワイキキ郊外に行けるものとしては、JTBの’OLI’OLIカイルア・シャトルと’OLI’OLIスニーカー、またJALパックのホクレアがあり、どちらも追加料金なしで利用できます。ただ、JALパックのプレミアムルートを利用する場合は追加費用が必要となります。

ワイキキ郊外に行けるバスの運行本数でいうとやはりJTBが多いですね。JALパックの場合は曜日が限定されている上1日1本なので注意が必要です。

最後に近畿日本ツーリストとH.I.S.には、ワイキキ郊外に行ける無料の専用バスがないこともわかりますね。

ワイキキにはツアー旅行者専用ラウンジがある

続いて、ワイキキにある旅行代理店のツアー旅行者専用ラウンジについて比べてみましょう。

専用ラウンジでは、椅子とドリンクサービスで休憩できるほか、日本語でのオプショナルツアーの申し込み、Wi-Fiサービスなどが提供されています。また旅行代理店によっては、ベビーカーや携帯電話のレンタル、荷物の預かり、更衣室などのサービスも提供されており便利です。

特にハワイ旅行では、到着初日にワイキキでこのように気軽に休憩できるラウンジがあると便利です。なぜなら、日本からハワイ旅行の飛行機がハワイの午前中に到着するからです。そのため、午前中にワイキキに移動できた場合、午後となることが多いホテルのチェックイン時間までちょっと間があることになるのです。その時間を気軽に休憩できる場所として、ツアー旅行者専用ラウンジは便利です。

また到着初日以外でも、ハワイ現地で日本語で相談できる窓口があることは、安心につながります。「日本語が通じる」と言われがちなハワイですが、実情はそのようなことは全くありません。なので、何か困った時にでも日本語で安心して相談できる窓口があることは、旅行中の安心感につながります。

専用ラウンジのサービスの違い

次の表は、旅行代理店がワイキキで提供している専用ラウンジのサービスについての違いをまとめたものです。

ルックJTB JALパック 近鉄 H.I.S.
ラウンジの名前 ‘OLI ‘OLIステーション・アラモアナ
‘OLI’OLIプラザ
トラベルプラザ
Luanaラウンジ
アロハ・ラウンジ ライライ・プラザ H.I.S.レアレアラウンジ
ラウンジの数 10 6 1 1
オプショナルツアーの予約
インターネット/Wi-Fi
休憩 ○(一部) ○(一部)
ロッカー・荷物預かり ○(一部) ○(一部)
キッズコーナー ○(一部) ○(一部)
パウダールーム ○(一部) 要確認
更衣室 要確認 要確認
携帯電話レンタル ○(一部) ○(一部)
携帯ルーターレンタル ○(一部)
ベビーカーレンタル ○(一部) ○(一部)
ホノルル空港の専用ラウンジ レアレアエアポートラウンジ
ワイキキエリアのWi-Fi
参考 JTBのサイト JALパックのサイト 近鉄のサイト H.I.S.のサイト

※2014年11月4日時点の情報をもとに作成

以上の表から、まずはJTBのラウンジ数が多いことがわかりますね。これには2つ理由があります。

1つは’OLI’OLIプラザをラウンジとして数えている点。’OLI’OLIプラザは、ラウンジと言うよりはツアーデスクなのですが、JTBのスタッフが対応してくれる場所として加えています。もう1つは、Luanaラウンジを数えている点です。Luanaラウンジは、JTBツアーを利用者かつ特定のホテルの宿泊者のみが使えるラウンジです。これらを加えているものの、やはり現地で日本語でスタッフに相談できる場所の数ではやはり、JTBが充実していますね。

次に各サービス全体を見ると、ラウンジで提供されるサービス内容は大きくは変わりません。一方で、特に注目したいのが更衣室の有無です。表から近畿日本ツーリストとH.I.S.のラウンジでは確実に更衣室を提供しているのがわかります。

で、なぜ更衣室の有無に注目するかと言うと。上述しましたが、ハワイ到着初日は、ホテルのチェックイン時間まで時間が空くことになるからです。そして、もしその時間前に「ワイキキビーチで水着で遊びたい!」と思った場合は、どこかで水着に着替える必要があります。このような時に、安心して利用出来る更衣室があるラウンジは便利なわけです。

ちなみにJTBとJALパックのラウンジでは、更衣室があるかどうかをホームページ上では確認が取れませんでした。なので、利用したい場合は旅行代理店の担当者に要確認です。

最後にH.I.S.だけの独自サービスとして、ホノルル空港で利用できるレアレアエアポートラウンジとワイキキエリアで使えるWi-Fiサービスがあります。特にワイキキエリアでのWi-Fiサービスは追加費用無しで利用できるので旅行者にとっては助かりますね。

旅行代理店ごとに特色あり

以上、旅行代理店4社のハワイでの現地サービス内容の違いの比較を、専用トロリー、専用バス、専用ラウンジの3つのポイントで行いました。

このポイントで比較してみると、同じように見えるもので、旅行代理店ごとにサービスの特色があることがわかります。

今回の違いをおさえておくと、「この旅行代理店は、ちょっと高いけど自分に必要なサービスが充実しているからいいか」や「なんか安さで選んでいたけど、この旅行代理店で十分だったな」、のように自分に合った基準で、旅行代理店が選ぶべるようになります。

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