ハワイ旅行での日系航空会社、JALとANAの使い分け方

2017年2月14日追記 ここから

2017年4月1日以降、JALのJL080/JL089(羽田-ホノルル)便が、成田-ホノルルに変更されます。

参考: 羽田-ホノルル(JL080/JL089便)、および成田-ニューヨーク(JL006/JL005便)の日本発着空港の変更について

この記事は、羽田ーホノルル便が運行している前提で書かれた記事ですので、ご注意ください。

2017年2月14日追記 ここまで

今回は、ハワイ旅行の航空会社選びに迷っている人へのご参考として、ハワイ旅行での日系航空会社、JALとANAの違いについてご紹介します。つまり、「ハワイ旅行でJALにはこんな良さがあるよ。一方、ANAにはこんな良さがあるよ」と言うのが今回お伝えしたいことですね。

ただし。今回、ご紹介する内容は2015年5月時点の情報です。今後の各社のサービス内容が変更する可能性がある点はご了承ください。

JALの方が便数が多いが、それによるデメリットもある

まず基本的な違いとして、JALとANAではハワイと日本を結ぶ便数に違いがあります。具体的には、次のようにJALの方がハワイまでの便数が多いです。

  • JAL(成田-ホノルル): JL786、JL784、JL782
  • ANA(成田-ホノルル): NH182
  • JAL(羽田-ホノルル): JL80
  • ANA(羽田-ホノルル): NH186

※2015年5月時点の情報です

ご覧の通り、JALは4便あるのに対し、ANAは2便となっています。ちなみにANAの場合、成田発のNH7024と言うユナイテッド航空とのコードシェア便を選択できるのですが、厳密にANAの便と言う意味でここではカウントしていません。

この便数の違いですが、乗れる便の選択肢が多いと言う意味では、JALの方にメリットがあります。一方で便数が多いことによるデメリットもあります。そのデメリットですが、JALの場合は、帰りの便のチェックインカウンターが混みやすいことです。JALは、成田着の便数が多く、それらが出発する時間の間隔が短いため、混雑するわけです。

私は、ホノルル空港のJALのチェックインカウンターが混んでいる状況を何度も見ているのですが、エコノミークラスのカウンターは本当に長い行列ができます。そしてこの場合、その後のセキュリティーチェックも混雑していることが常です。私の実体験では、JALの混雑する時間帯では、ホノルル空港の国際線のロビーに入れるまで1時間以上かかったこともあります。

そのためJALの場合、ハワイからの帰りの飛行機は、ちょっと余裕を見て空港に到着していたほうが安心できます。具体的には、国際線の場合、通常は「搭乗の2時間前までに空港に来てください」となりますが、JALの場合はそれよりも早く3時間前にはいた方が安心です。

一方ANAの成田着の便は1便しかありませんので、JALほどチェックインカウンターが混まないわけですね。ただ、ANAの便数ですが、少ないことによるデメリットもありますね。たとえば、ANAのマイレージを貯めているなどの理由から、どうしてもANAの便を利用してハワイに行きたい場合。便数が少ないためにチケットが取りにくいことが考えられます。

現地での特典ではJALが一歩リード

次に。JALは、ハワイ現地で受けられる特典においてANAよりも一歩リードしていると言えます。

具体的には、JALでは、JALOALOカードと言うハワイ現地で様々な特典を受けられる無料の特典プログラムがあります。この特典プログラムは有効期限があるので、JALが今後ずっとこの特典プログラムを続けるのかはわかりません。ですが、現在のところこのプログラムの有効期限が近づくと、その期限が延長されるのが恒例となっています。

ちなみに、この記事を執筆している時点では、2015年9月末がこのプログラムの有効期限となっています。しかし、その前は2015年3月末が有効期限となっていました。つまり半年間延長されたわけですね。

で、このJALOALOカードは、ハワイで本当に様々な特典を受けられるのですが、特にレインボートロリーに無料で乗れる点が、初ハワイの人には嬉しい特典となります。なぜなら、このレインボートロリーは、本来であればJALパックのツアー旅行者しか利用できないものだからです。

このレインボトロリーは、ワイキキ周辺を周遊しているオープンエアのバスで、初ハワイの時にはとても便利な交通手段となります。このレインボートロリーは、お金を払えば誰でも乗れるワイキキトロリーと比べ、空いていて快適に利用できるんですね。それをJALの乗客は、JALOALOカードの特典でJALパックのツアー客でなくても利用できるわけです。

このようなハワイ現地での特典の充実具合は、やはり1964年からJALパックとしてハワイ旅行を提供してきたJALに強みがありますね。

ANAは行きの成田空港でのラウンジの選択肢が充実していたが・・・

2015年6月5日追記ここから

2015年5月15日から、プライオリティパスとユナイテッドクラブの提携が残念ながら終了しています。英語ですが、こちらの記事に詳しい内容があります。以下の記事では、この提携が終了していない前提で、「ANAで成田を利用する場合は、ユナイテッドクラブのラウンジが使えるメリットがあるよ」と述べているのですが、この提携終了によってそのメリットはなくなりました。ご注意ください。

2015年6月5日追記ここまで

以上のようにハワイ現地での特典では、JALが一歩リードしているのですが、その一方でANAならではのメリットもあります。そのメリットとは、行きの成田空港でのラウンジの選択肢が充実していることです。

どのように充実しているのかと言いますと。ANAの成田空港のターミナルは、ユナイテッド航空と同じ第1ターミナルにあるため、United Clubと言うユナイテッド航空のラウンジも選択肢になります。

このUnited Clubですが、航空会社が提供するラウンジなので、クレジットカード会社が提供するラウンジと比べ、環境が良く快適に過ごせる空間なんですね。そしてUnited Clubは、priority passと言う有料の会員プログラムに入会していれば、ユナイテッド航空の乗客以外でも利用できます。

つまり、priority passの会員であれば、成田発のANAの乗客は、このUnited Clubのラウンジも利用できるわけです。通常、航空会社のラウンジは、利用する航空会社のビジネスクラス以上のチケット(この場合はユナイテッドのビジネスクラス以上のチケット)を持つ乗客でないと利用できないのですが、priority passの会員は例外となります。

要するにpriority passがある場合は、ANAのエコノミークラスのチケットでハワイに行く場合でも、United Clubの快適なラウンジが利用できるわけですね。

一方、JALは成田空港の第2ターミナルとなります。成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルの国際線のエリアは、乗り換えで以外では原則として移動できないんですね。つまり、JALの場合は、priority passがあってもUnited Clubのラウンジを利用できません。

そしてJALのある第2ターミナルには、United Clubのようにpriority passで利用できる快適な航空会社のラウンジがありません。つまり、成田発のJAL便で快適な航空会社のラウンジを利用したい場合は、ビジネスクラス以上のチケットを利用し、サクララウンジなどJALのラウンジを利用するしか選択肢がないわけです。

その点ANAの場合は、エコノミークラスでも快適な航空会社のラウンジが利用できる選択肢があるわけです。

無料の受託手荷物の個数の差はなくなった

最後に、飛行機に搭乗する際に預ける受託手荷物についてです。

以前はエコノミークラスの場合、JALは2個までが無料、ANAは1個までが無料、とJALの方が無料で預けられる荷物の個数が多かったのですが、現在はその差がなくなりました。具体的には、2015年1月からANAのエコノミークラスでも、2個まで無料で預けられるようになりました。

ハワイ旅行では、行きに預けるスーツケースが1個だったとしても、帰りには別にもう1個預けるバッグを増やしたくなることがあります。なぜかというとお土産を買い込みすぎて、1個の荷物にまとめると重量オーバーとなるからです。

そして、このように重量オーバーした時に2個まで荷物が無料で預けられる航空会社だと助かります。なぜなら荷物を2個にわけることで、重量オーバーの超過料金を払わずに済むからです。

で、これまではJALとANAの比較では、JALだけが無料で2個まで預けられたので、「ハワイでたくさん買い物をする人は、JALがオススメ」だったわけです。ですが、今現在では「ANAもオススメ」と言う状況になったわけです。

ほか、ANAでも2個目の荷物が無料になったことは、ゴルファーにとっても嬉しい特典になりますね。なぜなら、ゴルフバッグが規定のサイズと重さに収まれば、追加の料金の必要がなくゴルフバッグをハワイに持っていけるからです。これも以前はJALだけのメリットでしたが、現在ではANAでも無料で持っていけるようになったわけです。

それぞれメリット・デメリットがある

以上、ハワイ旅行での航空会社選びのご参考として、JALとANAの違いをご紹介しました。ご紹介した通り、それぞれメリット、デメリットがあるので、「必ずこちらの航空会社がオススメ!」と言うのは難しいですね。

ただ、初ハワイを個人手配で訪れる場合で考えると。上述のJALOALOカード特典が嬉しいので、その点ではJALがオススメと言えます。ただ、この特典も、ずっとJALが続ける保証はないのでその点は注意が必要です。

他の選び方として、自分が貯めている、もしくはこれから貯めたいと思うマイレージプログラムで選ぶ、と言うのも1つの方法ですね。各社のマイレージプログラムは、提携している企業が異なっており、マイレージから交換できるポイントの種類に違いがあります。なので、普段の生活でより便利なポイントに変えやすいマイレージプログラムを提供している航空会社で選ぶ、と言う選び方もありますね。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア