今回は、ハワイ旅行に向けて、その航空券を個人手配、もしくは、航空券の手配だけを旅行代理店に任せた人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「ESTAの申請をハワイに出発する72時間前までに忘れず申請した方がいいですよ」というお話です。
成田空港で出発直前に「ESTAを申請していない」という女性を見かける
私は、2019年1月に家族でハワイ旅行をしました。その際、デルタ航空の成田からホノルルまで移動する便を利用しました。
その出発の時の話です。成田空港に到着し、デルタのカウンター近くの発券機の端末を私たちが利用しようとしていたところ、その隣の端末を利用している女性が困った様子なんですね。
年齢的に70台くらいに見えたのですが、その女性は、どうもその端末の操作の仕方ががよくわからないようでした。そして、近くにいた空港のスタッフが、その操作を手伝うことになりました。
私は隣にいたので、その高齢の女性と空港スタッフとのやりとりの会話の内容が聞こえて来る状況でした。そのやりとりは、次のような内容でした。
女性: 「申請していません」
空港スタッフ: 「えっ!?」
女性: 「旅行代理店に航空券の手配をお願いしたので、ESTAを申請する必要がないと思っていました。」
空港スタッフ: 「…(絶句)」
というのがそのやり取りで、このやり取りから、この女性もアメリカ行きの便を利用すること、そして、それにあたりESTAの申請をしていないことがわかりました。時間帯から予想すると、私と同じハワイ行きのデルタの便を利用する予定だったのかもしれません。
出発日のESTA申請では承認されないリスクがある
このやり取りを横で聞いていた私は、他人事ながら「大丈夫なんだろうか」と心配になりました。というのも、この記事を書いている現在、ESTAは、少なくともアメリカに出発する72時間前に申請しないと、それが承認されないリスクがあるからです。
その事実は、在日米国大使館・領事館の公式サイトのESTA(エスタ)申請のページにある、次の記述で確認できます。
申請時期
ビザ免除プログラム(VWP)で、渡米される予定がある方は航空券の予約時にESTAを申請するか、少なくとも渡米日の72時間以上前にESTAの申請をすることを強くお勧めします。出発日当日にESTAを申請する場合は搭乗前に承認されたESTAを取得できないリスクが生じます。また、承認されたESTAをお持ちでない海外旅行者は、搭乗が拒否されますのでご注意ください。
また、ESTAの公式サイトのトップページにも、同様の注意点を示す、次の英文が書いてあります。
REMINDER: Apply for ESTA no later than 72 hours before departing for the United States. Real-time approvals will no longer be available and arriving at the airport without a previously approved ESTA will likely result in being denied boarding.
この記述にある通り、ESTAが承認されないと、アメリカに入国できず、つまりハワイ旅行自体ができなくなります。
今は「空港で直前に申請」では間に合わない可能性
数年前に私が知人から聞いた話で、「アメリカに旅行するにあたり、すっかりESTAの申請を忘れていて、出発する直前に空港で申請してなんとかなった」という話があります。ですが、今は事情が変わっており、出発直前の申請では、承認されないリスクがあるということですね。
私の記憶が正しければ、私が以前ESTAを申請した時は、ESTAの公式サイトのトップページに、上でご紹介した「72時間前に申請せよ」という注意書きがなかったように思います。なので、その申請時期の要件が厳しくなったのかもしれません。
冒頭でご紹介した、成田空港でESTAを申請していなかった女性が、結局どうなったのかは、わかりません。ですが、可能性としては、ESTAが承認されず、結果アメリカに入国できず、旅行ができなかったことは考えられます。
というわけで、ESTAの申請は、最低でも出発の72時間前に、余裕を持って行った方が良いです。