今回は、ハワイ旅行において、バケーションレンタル(以下、バケレン)でワイキキのコンドミニアム(以下、コンド)に宿泊する予定の人に伝えたい注意点です。
私は、あるハワイ旅行において、ワイキキのコンドにバケレンで宿泊しました。その時に「あわや罰金100ドル」となりかけてヒヤリとした失敗談があります。
今回は、その失敗談をお伝えし、これから同じようにバケレンでコンドに宿泊する人にも気をつけて欲しいと考えています。
バケレンでは駐車場代が無料の場合がある
ワイキキのコンドに宿泊する面白さとして、同じ建物においても、ホテルのようにフロントを通して宿泊できる部屋と、バケレンとして宿泊できる部屋があること、があります。
で、バケレンの場合は、部屋ごとにオーナーがおり、管理会社を通してその部屋を旅行者に貸し出しています。中には、AirbnbやVRBOなどのネット上のサービスを利用しオーナーが直接貸し出している部屋もあります。
が、オーナーが部屋を旅行者に貸し出しているという点では同じですね。
そして、バケレンでコンドに宿泊する場合は、ホテルのようにコンドに泊まる場合と比較して、良いことが1つあります。
具体的には、その建物の駐車場の利用料金なのですが、バケレンの場合は、その駐車場代が無料となるコンドがあるんですね。なんと言いますか、その部屋のオーナーが持っている駐車場の利用権を旅行者も利用できるイメージです。
一方、同じ建物のコンドでも、ホテル形式で利用する場合は、1泊○ドルのように、駐車料金が発生するのが普通なわけです。なので、駐車場を利用し続けると、その駐車代がバカにできない費用になります。
失くすと罰金100ドルのパーキングチケット
ワイキキのコンドの駐車場において、その車がオーナーの権利で無料駐車して良い車かどうかを判断する方法として、プラスチックできたカード型のパーキングチケットを採用しているところがあります。
具体的には、この記事のトップの写真がそのチケットです。クレジットカードくらいの大きさのもので、車のルームミラーにかけて利用します。駐車場のスタッフは、このカードを見て、その車が無料で駐車できる権利があるかを判断します。
ちなみに、この写真の画像は念のため偽造防止のために加工しています。実際には、緑一色ではなく、そのホテルグループのロゴや、有効期限などが、このカードに記載されています。
このパーキングチケットの色やロゴ、有効期限で、有効なものか判断できるというわけですね。
さて、このパーキングチケットですが、失くすと大変なことになります。というのも、再発行するのに、費用が発生するからです。例えば、私がバケレンで宿泊したコンドは、「パーキングチケットを失くすと罰金100ドル」という条件でした。
ただ、実際のところ、ハワイ滞在中、このパーキングチケットを失くすことは、まず考えられません。基本、ルームミラーにつけっ放しにするものだからです。
なので車上荒らしにでもあって、その車上荒らしの犯人が、嫌がらせのためにこのパーキングチケットを奪うようなことがない限りは、まず失くすことは考えにくいわけです。
パーキングチケットをつけっ放しでレンタカーを返してしまう
なので、このパーキングチケットを失くすとすると。例えば、ワイキキの営業所でレンタカーを借りていて、このパーキングチケットをつけっ放しで、レンタカーを返してしまう場合が考えられます。
で、私は、実際にそれをやってしまったんですね。レンタカーを返すギリギリ直前まで、「このチケットを失くしたら罰金100ドルだから気をつけなくては」と思っていたのにも関わらずです。
その時は、ハイアット・リージェンシー・ワイキキの2Fに営業所を構えるHertzレンタカーを利用していました。で、この営業所では、レンタカーを返す場所(ちなみに、借りる場所も)は、この建物の地下となっています。
で、この地下のレンタカーを借りる場所の雰囲気は、工場というか、そんな感じで殺伐とした感じとなっています。また、その地下にいるレンタカー会社のスタッフは、2Fの営業所のスタッフと比較し、やんちゃというか、粗野というか、パンクロッカーというか、そんな感じの人が対応してくれます。
つまり、ハイアット・リージェンシー・ワイキキ地下のレンタカーを貸し借りする場所は、それほど居心地の良い空間ではないわけです。
そのため、私が車を返す際には、ルームミラーからパーキングチケットを外すことも忘れて、早々に立ち去ってしまったんですね。
1時間後に気がついてハイアットの地下に戻って見た結果
このようにして、私は、失くしたら罰金100ドルのパーキングチケットを、レンタカーのルームミラーにつけっ放しにして、レンタカーを返してしまいました。
そして、その事実に気がついたのが、だいたい1時間後のことでした。翌日のチェックアウトに必要なものを確認している時に、「あっ、やばい」と気がついたわけですね。
で、猛ダッシュで、レンタカーを返したハイアットの地下に向かいました。地下に着いてみると、幸い私が車を返す時と同じスタッフがいました。
そのスタッフに「車の中に大事なものを忘れたから、確かめたい」と伝えたところ、幸運にも私が借りた車はまだそこにあり、車内を見せてもらえることになりました。
ところが。車内を見てみると、ルームミラーにパーキングチケットがないのです。すでに私が借りた車は、清掃がされてしまっており、どうもその作業中に、パーキングチケットが取られてしまったようでした。
チケットがないため狼狽している私の様子を、最初は怪訝そうに見ていたスタッフですが、「それがないと、困るの?」と話しかけて来てくれました。
その質問に、「失くすと罰金100ドルなんですよ」と答えたところ、急にスタッフが態度を変えて、探すのを手伝ってくれることになりました。探す先として、例えば地下の大きなゴミ箱をひっくり返してまで探してくれました。
粗野な感じに見えたスタッフがしてくれたその対応に「人は見かけじゃないな〜」と感じることになりました。ただ、結局は、その努力もむなしくパーキングチケットは出て来ませんでした。
そして、最後の望みとして、地下のスタッフが2Fの営業所に電話をして見たところ・・・、何と2Fの営業所で、私が忘れたパーキングチケットを預かっていてくれることがわかりました。
ヒヤリとしたがロコの親切さがわかる貴重な体験となった
その事実がわかり、「Yeah!」と一緒に喜んでくれた地下のスタッフの笑顔が今でも忘れられません。
ちなみに、私は、その感謝の気持ちを込めて、そのスタッフに現金でチップを渡そうとしたのですが、「要らない」と受け取って貰えませんでした。なんと言いますか、本当に人は見かけによりませんね。
その後、ハイアットのHertzの2Fの営業所に行ってみると、2Fのスタッフが失くしたパーキングチケットを持って微笑んで待っていてくれました。
そのスタッフに聞くと「これを失くすと大変」ということを知っていたそうです。なので、このスタッフが、返された車をチェックしたタイミングで預かっていてくれたそうです。
この失敗談では、「あわや罰金100ドル」となり、本当にヒヤリしました。ですが、この体験から、ハワイの人の親切さにも触れることができました。その点では貴重な体験となりました。