HertzカーナビとiOSの地図アプリの使い勝手の違い

2017年9月5日追記 ここから

2017年9月現在、Hertzのカーナビは、スマホのような新型が登場しています。

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この記事で比較しているのは、そのようなスマホ型ではなく、ネバーロストの第5世代の旧タイプのものですので、ご注意ください。

ちなみに、Hertzのスタッフによると、今現在、すべての車がスマホタイプの新しいカーナビが使えるわけではなく、こらから順次変わって行くそうです。つまり、直近では、「旧タイプのネバーロストを使う可能性がまだある」ということですね。

2017年9月5日追記 ここまで

ハワイのHertzレンタカーで初めて車を借りる場合、「カーナビのオプションをつけるべきなか?」と悩みませんか?特に、Hertzの場合は、カーナビのオプションが原則としては有料で、そしてその費用もそれほど安くありません。ので、悩むことになりますよね。

今回は、そのように悩んでいる人に向けて、Hertzレンタカーの標準カーナビとなるネバーロストとiPhoneやiPadの標準地図アプリの使い勝手の違いのポイントをご紹介します。

Hertzの標準カーナビ、ネバーロスト

まず、Hertzレンタカーのオプションで付けられるカーナビは、「ネバーロスト」と言う、Hertzレンタカー専用のカーナビとなります。で、このカーナビは、日本のカーナビのような使い勝手を期待すると少々期待外れとなります。

その理由は、まず地図がとてもシンプルに表示されすぎるからです。慣れるまでは自分がどこにいるのかよく分からないんですね。また画面のサイズが小さいことも、地図が読みにくい原因となります。

ほか、目的地の検索自体も使いにくいですし、検索対象がオアフ島以外の他の島の住所がでてくることもあります。さらに。言語を日本語にすると音声案内の距離の単位がキロのみになるなど、色々と使い勝手が悪い面があります。

このように、Hertzのネバーロストは、日本のカーナビと比べて使い勝手があまり良くない点を知ってください。その一方、慣れれば少なくともカーナビとしてはちゃんと役立つ点も知っておくと良いです。

ネットに接続できるiPhoneがあればそれで十分

次に、iPhoneの地図アプリです。詳しくは次の記事で紹介しているのですが、先日実際にハワイでレンタカーを借り、iPhoneの地図アプリをカーナビ代わりに使えるかを検証しました。

試してわかった!ハワイでスマホをカーナビ代わりにする時に気をつけること

検証したのは、iOS 8の地図アプリとGoogleマップのアプリです。そして。検証した結果、何点か気をつけることはあるものの、iPhoneの地図アプリの案内機能が、ハワイで十分にカーナビとして機能することがわかりました。

機能したのはiOSの地図アプリ、Googleマップのアプリどちらもでしたが、Googleマップのアプリの案内機能は、検証時点でまだβ版でした。なので、今回は特にiOS 8の地図アプリにフォーカスしてその使い勝手の違いをご紹介します。

ネバーロストは車線の変更指示が的確

さて。iOSの地図アプリは、カーナビとして十分機能した一方で、「この点は地図アプリよりもネバーロストの方が良かったな」と感じたことがありました。その良かったことは、「ネバーロストのほうがiOSの地図アプリよりも車線の変更指示が的確だった」という点です。

どう言うことかというと。ハワイは基本的には複雑な道が少ないのですが、ワイキキ周辺は例外です。例えば、途中右折や左折の専用レーンになる道があったり、ハイウェイでは出口にでるための車線があったりします。

このような専用車線となる道を知らずに運転していると、たとえば直進したかったのに右折する羽目になります。そして、Hertzのネバーロストのナビは、地図の表示こそシンプルなものの、「走っている道路の何車線目にいるべきか」までを指示してくれます。なので、間違って右折専用車線に入って道を間違うようなことを避けられました。

一方で、iPhoneの地図アプリの場合。現時点のアプリのバージョンでは、この「どの車線を走るべきか」と言うところまでは指示がありません。そのため間違って専横車線となる車線を走ってしまう可能性がありました。

iPhone地図アプリは見やすく検索しやすい

ただ、この「どの車線を走るべきかの的確な指示」以外に関しては、iPhoneの地図アプリの使い勝手の良さに軍配があがります。その良さをあげると。

  • 地図が詳しいので、わかりやすく見やすい(3D表示もある)
  • 検索が速くて正確
  • Siriを使えば音声入力で目的地を検索できる(例: 「ダイヤモンドヘッドに行きたい」とSiriに話せば案内が始まる)
  • 道順を間違っても再ルート検索が速い
  • キロ表示、マイル表示を切り替えられる

などがあります。なので、総合的な使い勝手の良さで言うとやはりiPhoneの地図アプリの案内機能のほうがネバーロストより使いやすいのは間違いありません。

iPhone地図アプリの不便な点

ただ、今回ハワイで実際にiPhone地図アプリをカーナビとして試した結果、行くtか不便な点も感じました。

例えば、目的地付近に着くと勝手に案内モードが終了してしまうのが不便でした。と言うのも目的地付近に着いたとしても、実はまだちゃんと辿り着けておらず、案内モードの状態で地図を見たいことがあるのです。

ところが、iPhoneの地図アプリでは、目的地に着いたと判断されると、容赦なく案内モードが勝手に終わってしまいます。そして、まだ地図を見続けたかったのに、画面が暗くなり不便を感じることが度々ありました。

次に、地図アプリのナビの日本語音声の発音が、ハワイの地名や通り名にちゃんと対応しておらず、「何を言っているかわからない」、と言う点も不便でした。ただ、これは音声を気にせず、地図を見ればわかるので大した問題ではありませんでしたが。

最後に、地図アプリの案内機能を使い続けると、iPhoneの電池が速く消耗してしまう点が不便でした。やはりGPSをフルに利用したアプリは、電池の消耗が速く、想像以上に電池が速く消耗されました。

なので、シガーソケットチャージャーを準備して、車内でもiPhoneを常に充電できるようにする必要がありました。そうしないと、「電池切れで地図アプリが使えなくなる!」のような不安を感じるからです。このような不安は、備え付けのネバーロストでは、感じることはありません。

使いやすいのはiOSの地図アプリ

以上、HertzのカーナビのネバーロストとiOSの地図アプリの使い勝手の違いのポイントをご紹介しました。

繰り返しとなりますが、総合的な使い勝手の良さで言うとやはりiPhoneの地図アプリの案内機能のほうがネバーロストより使いやすいのは間違いありません。ただ、車線変更の指示に関してはネバーロストのほうが的確で、その点はネバーロストのメリットと言えますね。

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