今回は、初めてのハワイ旅行でビーチで遊ぶ予定の人に伝えたい情報です。
これまで、このサイトでは、度々「ハワイの海の一部では月に一度、人を刺すクラゲが発生するので気をつけて」という注意点をお伝えしています。
このように自分で「要注意」と書いておきながらなんですが、私は2018年1月にハワイを訪れた際、海でクラゲに刺されて泣きそうになる体験をしました(笑)その時の体験をご紹介します。
刺された場所と時間帯
まず、クラゲに刺された場所からご紹介すると、ワイキキビーチ沿いの海です。ワイキキビーチの南側は、クヒオビーチと呼ばれ、沖側に防波堤があるエリアがあります。その防波堤があるエリアのワイキキ中心部から見て、手前側の方の海で泳いでいるときに、クラゲに刺されました。
Googleストリートビューで私がクラゲに刺された場所を見る
時間帯としては、朝の8時頃でした。この時は出張で訪れていて、午前中は打ち合わせの予定がありました。それまでちょっと時間があったので、クヒオビーチに行って趣味である水泳をすることにしました。上述の通りクヒオビーチは、沖側に防波堤が高い波が来にくいです。なので、それがない所と比べて、水泳がしやすいんですね。
8時頃にクヒオビーチを訪れて見ると、ビーチには人はほぼいない状況で、ライフガードもいませんでした。ハワイのライフガードは9時からの出勤とのことなので、この時間はいなくて当たり前なんですね。
刺された直後の感じ
ビーチに人が疎らなくらいなので、海の中に入っている人は全くいない状況でした。その様子を見て、私は、「ラッキー、空いてて快適に泳げる」と泳ぎ始めました。そして、防波堤沿いにワイキキの中心部側から南東側に向けて泳いでいる途中、突然、顔に「ん?なんだ?」となんとも言えない刺激を感じました。
ものすごく辛いものを食べた時の口の中の感じが、皮膚の上に起こる感じです。簡単には、ヒリヒリする感じですかね。そのような異変を顔に感じつつも、私は泳ぎ続けようとしたのですが、だんだんと顔のヒリヒリ感が「ただ事ではない」と感じ始めました。
結果、すぐに泳ぐのをやめて、ビーチに上がることにしました。その後、ワイキキで毎日のようにサーフィンをしている私の師匠からもらったアドバイスでは、このようにクラゲに刺された場合は、まずライフガードに相談すると良いのだそうです。なぜかというと、クラゲに刺された時の応急処置をしてくれるからだそうです。
ところが、私が泳いでいる8時台には、ライフガードがいなかったんですね。なので、ビーチに上がって様子を見るしかありませんでした。上がって見ると、顔のほか、右足の足首のあたりもヒリヒリしていることに気がつきました。それ以外の場所は、ラッシュガードと水着に守られたおかげで大丈夫でした。
「クラゲに刺される」というと、蜂に刺されるように針でチクっとされるイメージを持つかもしれません。ですが、私がこの時に体験したからは、そうではなく、ふわっと、皮膚の上をなでられる感じだとわかりました。そのため、皮膚の広範囲に影響が出るんですね。
ワイキキ在住のサーフィンの師匠から教わった応急処置
ビーチに上がった後、様子を見ていると顔と右足のヒリヒリ感が増してきました。印象としては、日焼けのし過ぎた肌のような痛みになりました。なので、水泳はやめて、ホテルに戻ることにしました。
ホテルの部屋に戻って刺された顔と右足を見てみると、うっすらと皮膚が赤くなっていました。そして面白いのは、その赤くなっている部分だけ、冷や汗のような汗をかいていることでした。拭いても拭いても、その汗が止まらない状況となりました。
なので、「これは病院に行った方が良いかな〜」と心配になり、ワイキキ在住の私のサーフィンの師匠に、連絡して相談することにしました。その時に、「自分もよく刺されるんだけど」ともらったアドバイスは次の通りでした。
- 意識はちゃんとしているかを確認する
- 刺された場所がどこかをよく調べる
- 応急処置としてチンした濡れタオルを火傷に気をつけつつ、患部に4、5回当てると楽になる
- 応急処置をしないと後から辛くなるので最初が肝心。これをするかで翌日以降の状況が天と地の差になる。
とのことでした。ところが、私が宿泊していたホテルの部屋には電子レンジがありませんでした。そのため、師匠の職場にお邪魔をして、電子レンジを借り、この応急処置をさせてもらいました。結果、だいぶ楽になったように感じました。
心配な人は病院に行く
実際、2017年3月のハワイ大学の研究レポートに、「現在広まっているクラゲに刺された時の対応は、痛みをより酷くする可能性がある」という記事があり、その中で、温める対応の有効性が述べられています。
UH researchers: Current jellyfish sting recommendations can worsen stings
この中に、実際に効果のある応急処置として、「酢をかけて毒針を取る。刺されたところに熱を加えて毒の効果を減らす。」ということが書いてあります。逆に、「海水で洗う、氷で冷やす」などの対応は、痛みを倍増させる可能性があることも述べられています。
事実、師匠によると、ハワイのビーチのライフガードに、「クラゲに刺された」と相談すると、まずは、酢をかけてくれるのだそうです。ので、このハワイ大学のレポート通りの対応をしてくれるわけですね。
最後に、私はホットタオルの対応でなんとかなりましたが、実際に刺されて心配な人は、やはり、病院で診てもらうことをお勧めします。素人では、その刺された影響の悪さ具合が判断できないからです。ので、まずは、ライフガードに相談し、それでも心配なら病院に行くのが良いです。