ハワイのペレをサッカーの神様と勘違いして恥ずかしかった体験

今回は、ハワイ旅行が初めての人に伝えたい情報です。

お伝えしたいのは、「ハワイ旅行前に多少なりとも、ハワイの歴史や文化の勉強をした方がいいよ」ということです。なぜかというと、そうすることで、ハワイ旅行がより楽しいものになるからです。

サッカーの神様と勘違いした体験談

私が以前、マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイルのコースをハイキングをしているときに、同行していたハワイ在住の方から、このように教えてもらったことがあります。

「あそこがペレが腰掛けたと言われるパワースポットでペレの椅子と言われています。」

この話を聞いたとき私は、

「さすがサッカーの神様と言われるペレ。ブラジル代表を3度もワールドカップ優勝に導いただけあり、ハワイでも人気なんだな。」

とこのように思っていました。そしてそれと同時に、

「ペレが座った場所がパワースポットになるくらいだから、ペレが食事をしたレストランやペレが宿泊したホテルもあるのかな?」とこう思っていました。しかしこれは後に大きな誤解であることがわかりました。

ハワイ神話の火の女神ペレ

このペレは、サッカーのペレではありませんでした。そうではなく、ハワイの神話に伝わる火の女神ペレだったのです。

火の女神ペレは、ハワイ島のキラウエア火山のハレマウマウ火口にすむとされる女神で、今でもハワイで最も畏敬されています。その証拠に現在でもキラウエアのクレーターには供え物が置かれ、またキラウエアに向かってフラが捧げられています。

私はこの火の女神ペレについて知らなかったために、『ペレの椅子』に関して大きな誤解をしてしまいました。サッカーのペレも確かに偉大な選手ではありますが、座った場所がいちいちパワースポットになっていたらきりがないですよね。

フラの背景を知り、フラをより楽しめる

このペレを誤解していたことから思いましたが、ハワイ旅行をする時には、ハワイの神話や歴史の知識があった方がより楽しめるとわかりました。

たとえばフラダンスのフラ。フラの起源は幾つかありますが、その一つとして、火の女神ペレの妹のヒイアカが姉のペレに捧げた踊りが起源と言われています。

そして、踊りを捧げることになった背景には、ロヒアウとヒイアカの悲劇があります。これは、お互いに一目惚れをしたロヒアウとヒイアカが、ペレの怒りに触れてしまいロヒアウが溶岩で焼かれしまうと言う悲しい物語です。

ただの踊りとしてフラをするよりも、フラの生まれた起源やその表現している物語などのバックグラウンドを知っていた方が、フラを楽しむことができると思いませんか?

ハワイ島のコナ・コーヒーの起源

以上はフラは神話を知ると楽しめると言う例でしたが、今度は歴史を知ると楽しめる例として。現在はハワイのお土産として人気があり定番ともなっているコナ・コーヒー。これがハワイ島で栽培されるようになるまでにちょっとした歴史の物語があります。

簡単にその物語を説明すると。1825年にカメハメハ2世がロンドンにてコーヒーを初めて飲むも麻疹で亡くなってしまいます。その亡骸をハワイに運ぶ途中に寄ったリオ・デ・ジャネイロでコーヒーの苗木をオアフ島に持ち帰ります。

その後、オアフ島から宣教師のサミュエル・ルグレスがハワイ島のコナに観賞用にコーヒーの挿し木を持ち込みます。それがコナ・コーヒーの起源となっています。

以上のようにコナ・コーヒー1つをとっても、それがハワイに持ち込まれ、広がるまでの歴史があります。このような背景を知った上で飲むコナ・コーヒーは、より深みのある味に感じられます。

ハワイの神話や歴史を知るとハワイ旅行がより楽しめる

私は、ハワイのペレを火の女神ペレではなく、サッカーのペレと誤解したことをきっかけに、ハワイの神話や歴史に興味を持つことができました。神話や歴史を知ると、ハワイにある一つ一つのものに背景や物語があることに気がつきます。

ハワイ旅行と言うとリゾートやショッピングが主目的となることが多いですが、加えてハワイの神話や歴史の前知識をちょっとだけでももっておくと旅行がより楽しいものなりますよ。

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