「ハワイも銃社会」という危険性がわかる具体的な事件

今回は、初めてのハワイ旅行での現地の治安が気になる人に伝えたい情報です。

この記事を書いている最近、オアフ島のワイキキとその周辺で銃(と思われる凶器)を使った事件がよく起きており、日本人旅行者も被害者となっています。

つまり、「ハワイは安全な場所」と言うイメージから油断せず、気をつける必要があります。そこで今回は、ここ最近起きたハワイで銃を使った事件の具体例をご紹介します。

2017年9月ワイキキで銃による殺人事件

初めてのハワイ旅行でワイキキのメイン通りであるカラカウア通りを訪れると、「日本のように安全な場所」と言うイメージを持ってしまう旅行者が多いです。と言うのも、人通りがたくさんあり、さらに同じ日本人旅行者がたくさん歩いているからです。

Googleマップでカラカウア通りの場所を見る

実際日中のカラカウア通りであれば、治安面での心配は少ないです。ですが、逆に、日本のように安全なのは、「日中のカラカウア通りくらい」とも言えます。なので、ワイキキ内だからと言って、油断して過ごすのは危険があります。

例えば、そのカラカウア通りから一本山側を並行して通るクヒオ通りでは、2017年9月に銃による殺人事件が起きました。その事実は、ハワイの地元新聞Star-Advertiserの次の記事で確認できます。

Star-Advertiser: 1 dead, 2 injured in Waikiki shooting

上の記事によると、その事件現場は、クヒオ通りとシーサイドアベニューの交差点近くということです。次の地図を見るとわかる通り、ワイキキの中心地でこのような事件が発生しています。

Googleマップでクヒオ通りとシーサイドアベニューの交差点の場所を見る

2017年10月ワイキキで女性が強盗に遭い怪我

2017年10月には、ワイキキのカライモク通りで、女性が強盗に遭う事件が発生しています。その事実は、次の記事で確認できます。

Star-Advertiser: Woman hurt in Waikiki robbery

上の記事では、この事件について、銃を使ったかどうかは明記されていません。ですが、強盗に遭った際に女性が怪我をしている点で、悪質な事件と言えます。

カライモク通りというのは、ワイキキの北西側の端にある通りです。

Googleマップでカライモク通りの場所を見る

カライモク通りとカラカウア通りの交差点は、ワイキキの繁華街の北西側のスタート地点となります。ので、その交差点付近であれば、本来それほど治安の悪さを感じる場所ではありません。ですが、カラカウア通りを離れてしまうと、ぐっと人通りが減ってしまうんですね。この事件は、深夜に起きていますので、より人通りが少なく、その状況下で起きたと予想されます。

2017年11月ワイキキで日本人旅行者が銃を使った強盗に遭う

これら2つの事件の発生を知り、私は、「日本人旅行者がこのような目に遭わないといいな」と懸念していました。ですが、2017年11月にそれが現実となり、日本人旅行者が被害者になる事件が続けて2件起きました。

まず、1つ目の事件は、2017年11月6日に、ワイキキのヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内で起きました。この事件の詳細については、在ホノルル日本国総領事館の次のページに詳しいです。

在ホノルル日本国総領事館: ワイキキにおける邦人被害の強盗事件の発生に伴う注意喚起

このページから、事件の概要を引用すると次の通りです。

報道によれば,11月6日(月)午前9時15分頃,ホノルル市内ワイキキにあるヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ホテルのエレベータ内で,邦人男女(男性71歳,女性67歳)を含む3人が男に拳銃を突きつけられ,金品を奪われる強盗事件が発生しました。その際,邦人の1名は,犯人から顔面を殴打されたようです。

このように高級ホテルの敷地内にて、銃を突きつけての強盗事件が発生していることがわかります。

そして、この事件からわずか5日後の11月11日には、ワイキキからKCCのファーマーズマーケットに自転車で向かう途中の日本人旅行者が、強盗に遭う事件が発生しました。この事件については、在ホノルル日本国総領事館の次のページに詳しいです。

在ホノルル日本国総領事館: ワイキキにおける強盗致傷事件発生に伴う注意喚起

このページから、事件の概要を引用すると次の通りです。

(1)11月11日(土)正午頃,邦人旅行者5名がレンタル自転車BIKIで,ワイキキからダイヤモンドヘッド北側のKCC(カピオラニ・コミュニティ・カレッジ)ファーマーズ・マーケット(露店市。邦人旅行者にも高い人気)に向かう途中で,強盗致傷被害に遭う事件が発生しました。
(2)犯人グループは運転していた車1台を進行中の被害者1名の自転車に寄せて来て、さらに扉を開けて行く手を塞いだ後降車し、拳銃様のものを用いて、抵抗する被害者の頭部を5、6回ほか全身合計で十数回殴打したうえ、被害者が所持していたバッグを強奪しました。

KCC(カピオラニ・コミュニティ・カレッジ)は、ワイキキから車で10分程度の距離にあります。

Googleマップでワイキキのロイヤルハワイアンセンター前からKCCまでのルートを見る

私は、ワイキキから車でKCCに行ったことが何度かありますが、その時の体験では、このルート上には「治安が悪そう」という印象を持ちませんでした。また、ワイキキでのランニングを趣味としている人は、この辺りはランニングコースとしている場所です。

なので、この事件の被害者の方々が、「自転車でKCCを目指そう」と考えたのも無理はないと感じました。ただ、この事件は、相手が本当に悪質なことが、在ホノルル日本国総領事館の記事を読むとわかります。銃のようなもので脅しながら、暴行を加えていることがわかるからです。

また、この記事には、「犯罪者が旅行者をむしろ狙って襲っている」というような記載があります。高価な金品を持ち歩いている可能性があり、また襲ったとしても、被害者がハワイでの裁判の法廷証言に出頭したがらないからです。

最初に述べたとおり、初ハワイの人は、ワイキキのメイン通りであるカラカウア通りを歩くと、日本のように安全な場所と誤解してしまいがちです。ですが、実際には、そうではなく、ハワイもアメリカ本土同様、銃社会だということを意識して、気をつける必要があります。

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