今回は、初めてのハワイ旅行にあたり、知っておくと役立つ注意点をご紹介します。
具体的には、ハワイの河川では、泳がないではならない理由をご紹介します。
ハワイの河川では泳いではならない理由
ハワイ旅行中に「川で泳ごう」と考える人は、まずいないでしょうけど、もしそうしたいと思ってもそれは避けた方が賢明です。
なぜなら、ハワイ州のすべての河川の水には、ネズミ、リスなどの齧歯類やイノシシなどによって、危険なバクテリアが多数含まれており危険だからです。そのため、体のどこかに切り傷などがあると、その傷口からバクテリアに感染してしまう危険性があります。
そして最悪の場合は、それが原因で死亡することさえあります。同じ理由でどんなに綺麗そうな水に見えても、その生水を飲むことは絶対に避けたほうが身のためです。
2004年には、オアフ島のKapena Fallsの滝壺で泳いだ男子学生が、バクテリアに感染し、その後レプトスピラ症で亡くなる事故が起きています。その事実は、英語となりますが、次の記事で確認できます。
Hawaii’s Killer: Leptospirosis
ハワイ現地にいると、「ハワイは水がきれいな場所」と言うイメージを持ってしまいがちです。なぜなら、ハワイ産のミネラルウォーターがそこら中に売っているからです。そのミネラルウォーターのボトルのパッケージを見ると、いかにも「ハワイは水がきれい」という印象をもってしまうわけですね。
しかし。上述の通り、ハワイ州のすべての河川には危険バクテリアがいる可能性があるので、その点には本当に注意してください。
マノアバレーを例に
では、実際にハワイの河川がバクテリアが多く危険だと言うことを示す例として。ワイキキからも近いマノアバレーでの危険性をご紹介します。
このマノアバレーは、ワイキキから車で20分程度の距離にも関わらずジャングルのような大自然を体験出来る場所として人気のトレッキングコースです。
このトレッキングでは、最後にあるマノア・フォールズ、つまりマノアの滝を目指してジャングルのような山道を登っていくコースです。そして、その滝には滝壺があり、ちょっとしたプールのようになっているのですが・・・。この滝壺では遊泳が禁止されています。
理由は上述の通りで、水に危険なバクテリアが多数含まれているからです。またコースの途中には、きれいな渓流が見られるのですが、同様にこのような渓流の水も飲むのは、危険とされています。
実際に、私がマノア・フォールズの滝壺を訪れた時も、水着持参で滝つぼで泳ぐ気マンマンの観光客がいたのですが、その場に居合わせた管理スタッフに「水が汚いから泳がないように」と止められていました。この時には管理スタッフが止めてくれたのでその観光客は助かったものの、もしスタッフが居なければそのまま滝つぼで泳いで最悪バクテリアに感染してしまった危険がありました。
入れる滝壺もある
以上、ハワイの河川がバクテリアが多く危険な一例として、マノア・フォールズをご紹介しましたが、実際にはハワイのすべての河川でこのような注意が必要です。
その一方で、実はオアフ島には入れる滝壺もあります。その滝壺は、オアフ島のノースショアのワイメアバレーにある滝壺です。このワイメアバレーのトレッキングコースは、コース全体が舗装されているためとても歩きやすく初心者にもオススメのコースです。
そのコースの最後にやはり滝があり、その滝壺はそれなりの広さのあるものとなっています。そして、この滝壺は人が入ることが禁止されておらず、水着があれば入れます。「ハワイでビーチ以外で泳ぐ体験をしてみたい」という興味がある人は、挑戦してみると良いです。
ただ、ワイメアバレーはワイキキから車で1時間以上かかるため、はじめてのハワイ旅行で訪れる先としてはちょっとハードルが高い場所と言えます。
ハワイの河川ではバクテリアに注意
以上ご紹介してきた通り、ハワイのすべての河川には、危険なバクテリアが多数含まれているため、泳がない方が安全です。また同様に生水にも注意が必要です。
ハワイはビーチが多いので泳ぎたければ海で泳げば良いのですが、中には興味本位で、河川で泳ごう思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、その考えは諦めて海で、泳いだほうが安心ですね。ちなみに海でもバクテリアの危険がないとは言えませんが、河川よりはまだ安全です。というのも、河川より水質に関して安全性がチェックされているからです。
例えば、2006年のハワイでのバクテリア騒ぎの時には、ビーチを閉鎖するなど対策が取られています。
冒頭でも述べましたが、ハワイ現地にいると「水のきれいな場所」と言うイメージをもってしまいがちなので、このハワイの「河川は泳げない」、「生水は飲めない」の2点には十分気をつけてください。