ハワイで『ショルダーバッグのたすきがけ』はむしろ危険?最善の防犯対策

今回は、ハワイ旅行が初めての人に伝えたい注意点です。

ハワイで旅行中に使う手荷物用のバッグを、「ガイドブックにこうすると安全と書いてある」と言う理由から、ショルダーバッグのたすきがけをしようとしていませんか?これは本当に大丈夫なのでしょうか。

むしろ危険と言う意見も

なぜそのような心配をするかというと、ショルダーバッグのたすきがけについては、むしろ危険だと言う意見があるからです。たとえば、次のような意見です。

  • そんなことをするのは日本人だけ、逆に大事なものがあると思われて危険
  • もし本当にひったくられたら転んでケガをしやすくなる
  • 取られるときは刃物を使って切られることが多いから意味がない

このような、「むしろ危険だ」と言う意見も、これはこれで正しいように思えますね。

取られる前提で被害が最小限に済むようにするのが最善の策

結論から述べると、たすき掛けしようとしまいと、防犯対策には関係ありません。盗難に合うか合わないかは運次第だからです。

ショルダーバッグをたすきがけしても盗難に合うときは合うし、口の開いたハンドバッグを手で持ち歩いていても全く問題ないこともあります。

実際にワイキキのカラカウア通りを歩けば分かりますが、皆様々好きなバッグを持って歩いています。

ショルダーバッグをたすきがけしているのは日本人だけではないこともわかりますし、ハンドバッグを腕にかけ一見すると油断しているように見える人は日本人以外でもたくさん見かけます。

一番危険なのは、「ショルダーバッグをたすきがけをすれば大丈夫だ」のように何らかの防犯対策を信じ込んでしまい大金や貴重品を持ち歩くこと。実際にはどのような方法であれ完全な防犯対策はありません。

なので最善の防犯対策は、取られたとしても被害が最小限に済むようにすることです。

パスポートはコピーを持ち歩く

私は、実際にハワイで旅行中の全財産を入れた財布を落とした経験があります。そこで、その経験から学んだ、被害を最小限にする方法をご紹介します。

まず持ち歩かない貴重品としてパスポートです。パスポートはコピーをして、そのコピーを持ち歩きます。そしてパスポート本体はホテルの部屋のセーフティーボックスに保管します。

飲食店でお酒を飲む時、ショップでお酒を買う時、クレジットカードを使う時のように、旅行中にIDとしてパスポートの提示を求められる場面があります。

私の実体験からですが、そのような場合もコピーを見せることで問題ありませんでした。また受付にガードマンがいるようなクラブでもコピーの提示で大丈夫でした。

中には「コピーじゃだめだ」となるお店がある可能性はありますが、パスポートを持ち歩いてなくすリスクを考えるとコピーを持ち歩いた方が無難です。

ガイドブックには良く「パスポートのコピーを準備する」とあります。私は、これをパスポート本体を持ち歩いてなくした時に備えてコピーを用意するのだと思っていました。が、実際には「コピーを持ち歩く」で大丈夫だったわけです。

パスポートはポケットに入れるには微妙にサイズが大きくて持ち歩く不便を感じていましたが、コピーの場合は折り畳めるのでその意味でもよかったです。

大金は持ち歩かない

次に、大金は持ち歩かないようにし、その代わりクレジットカードを積極的に利用するようにします。

持ち歩く現金は多くても$30〜$40程度にし、残りはホテルの部屋のセーフティーボックスや鍵をかけたスーツケース内などに分散して保管します。

実際にはホテルの部屋においても盗難されるリスクはあります。部屋のセーフティーボックスで心配なら、フロントでホテルの金庫に預ける方法もあります。

私の実体験としては、これまでグレードの低いホテルであってもハワイのホテルのセーフティーボックスで盗難にあったことはありません。一方で、4桁の暗証番号の場合、頑張れば誰でも開けられそうだな、という不安も感じます。ので、セーフティーボックスに入れるにしても、大金は入れないようにします。

ただ、カード社会のハワイでも、ワイキキを離れると、中にはクレジットカードが使えず、現金でしか払えないお店もあります。このような場合は、多少リスクはあっても、$100程度持ち歩くこともします。ただ、それはあくまで例外です。

持ち歩きたい貴重品は保険で守る

どうしても持ち歩きたい貴重品がある場合は、取られた時に備え海外旅行保険に入って守ります。

たとえば、最近は旅行中で、スマートフォンで写真を取る人が増えましたが、それでも性能や機能が良い高価なカメラを持ち歩きたいこともありますよね。またタブレットやスマートフォンを持ち歩くことだってありますよね。

そう言った場合は、取られたとしても大丈夫なように海外旅行保険に入り、携行品を保険で守ります。

ただし、海外旅行保険の盗難の補償額には、「10万円まで」のように上限があることが多いです。また、レンタカーの車内に放置したものを車上荒らしに遭って取られた場合は、保険の適用外となる場合もあります。

なので、自分が契約する保険の条件をよく確認すると良いです。

取られる前提で備えるのが最善策

以上、私の実体験を元にした最善の防犯対策として、取られても被害を最小限にする方法をご紹介しました。

私はハワイで旅行中の全財産を入れた財布を落とした時、本当に途方に暮れました。可能性として、落としたのではなくすられた可能性もありました。

そして「せめて現金を分けて保管していれば…」と自分のうかつさを悔やみました。

このような思いをしないためにも、今回ご紹介したように取られた場合に備えるのが最善の防犯対策となります。

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