今回は、初めてのハワイ旅行に向けて、航空券を探している人に伝えたい情報です。具体的には、JAL便において、エコノミークラスとビジネスクラスの違いについてご紹介しまうs。
パッケージツアーであっても、個人手配であっても、飛行機をビジネスクラスにすると、とても費用が高くなります。例えば、JALの公式ホームページにて成田空港とホノルル空港間の2014年11月中旬のチケット代を見てみると、エコノミークラスが7万円に対し、ビジネスクラスの最も安いシートで26万円となっていました。
この値段の違いは、一体何なのか気になりますよね。そこで今回は、JALのエコノミークラスとビジネスクラスの便を、どちらも実際に利用してわかった、その違いをご紹介します。
ビジネスクラスを利用すると到着初日も元気
では早速始めましょう。まずは、エコノミークラスとビジネスクラスについて、飛行機内での違いからです。
機内での違いのポイントとしては、シート、食事、機内エンターテイメントがあります。その中でもやはり最も重要なのは、シートと言えます。なぜならシートの違いで機内での快適さが全く異なるからです。
例えば、エコノミークラスでのハワイ旅行では、到着初日は時差ボケと飛行機疲れから、ワイキキを軽く散策するのが限界となります。一方で、ビジネスクラスを利用した場合、快適なシートでゆっくり休んでスタートできるので到着初日も行動できる元気があります。
では、そのシートの快適さが、どのように違うのかと言いますと。
まずエコノミークラスの場合、前の人が背もたれを倒すと自分の膝がぶつかってしまうくらい狭いです。そのため、エコミークラスのシートは、エコノミークラス症候群と言う言葉があるくらいです。そして、日本からホノルルのフライト時間は7時間程度なので、この狭いシートだと普通の人でも疲れます。また腰が悪い人は特に辛い思いをします。
それに対しビジネスクラスでは、足を伸ばしてもゆったりとしたスペースとなっています。さらに、ビジネスクラスでは、シートを倒して横になることもできます。そのためホノルルに着いた時の疲れ方は、明らかにビジネスクラスのほうが少なく済みます。
さて、そのビジネスクラスのシートの種類は、同じ航空会社であっても便によって異なります。JALのホノルルまでの飛行機では、これまでJAL SHELL FLAT SEATと言うシートを中心に採用されていました。
ですが、2015年3月からは、一部の便ではより快適なフルフラットシートが導入されました。ハワイ便と言うとこれまでは、ビジネスクラスでも若干古めの設備であることが多かったのですが、このフルフラットシートの導入は嬉しいですね。
食事の違い
次に。機内のサービスの違いとしては、食事の違いもあります。
正直なところエコノミークラスの食事は、少なくとも感動するほど美味しいものではありません。
なので、私はハワイ行きの飛行機でエコノミークラスを利用する場合は、機内食を食べないようにしています。機内食を受け取るとただでさえ狭いエコノミークラスのシートがより狭くなるからです。
一方で、ビジネスクラスを利用する場合。こちらは少なくとも食べたくなる料理が出てきます。さすがにお店で作った料理ほどではありませんが、少なくとも食べたいと思わせる食事になります。
ちなみにJALの場合、和食と洋食を選べるのですが、和食の場合はご飯と汁が別になった高級幕内弁当のような感じの料理となっていました。
接客の違い
次に。スタッフの対応の違いもあります。
ビジネスクラスでは、スタッフの対応がより丁寧です。たとえば、ビジネスクラスでは離陸後にひと段落すると1席ごとに「○○さま、本日はご搭乗ありがとうございます」とCAの責任者からの挨拶から始まります。その後の接客の丁寧さも、まるで老舗旅館の女将のような心配りでの接客となります。
たとえば、ビジネスクラスでは、機内で眠っている乗客が多い場合は、本来は食事のために機内を明るくする時間であっても、機内を暗いままにしてくれるなどの気遣いのあるサービスがあります。
一方で、エコノミークラスの場合。JALはエコノミークラスでも比較的丁寧な接客ではありますが、どちらかというと決められたマニュアルの範囲での対応に感じます。要するに「必要最低限のサービスはしますよ」、と言う感じですね。
また昨今、JALにおいてもエコノミークラスのCAは、日本人ではない場合があります。その辺に、日本人が求めるおもてなし感とのギャップを感じるのかもしれません。
また上で「ビジネスクラスの場合は機内を暗いままにしてくれるサービスがある」、と述べましたが、エコノミークラスではそのようなサービスには期待できません。エコノミークラスでは、食事の時間が来ると機内全体を一気に明るくされるので、ハワイまで眠り続けたくても目が覚めてしまうというデメリットもあります。
機内エンターテイメントの違い
最後に。機内エンターテイメントにも違いがあります。この違いに関しては、昨今は路線によっては「ビジネスクラスだから」と言う優位性がなくなって来ている一面があります。と言うのも、飛行機内でWi-Fiによるインターネットが使えるようになり、機内で柔軟な暇つぶしができるようになったからです。
ただ、ハワイ行きの路線では現時点では、JAL SKY Wi-Fiは導入されていませんし、機内エンターテイメントでは、日本に公開される前の映画が見られるなどのメリットもあります。なので、それをエコノミークラスより大きな画面で楽しめる点は、ビジネスクラスの良さと言えます。
また、エコノミークラスの場合、前の席の人がシートの角度を変えると、つられて自分が見ている機内エンターテイメントのモニターが動くと言う点が不便です。前の人が席の角度を変えるたび、その都度モニターを見やすい角度に傾け直す、と言うことが必要になるからです。
ビジネスクラスのシートでは、前の席のシートの角度と自分のモニターが独立しているので、このような不便さを感じることがありません。
搭乗まで快適なラウンジで過ごせる
以上、飛行機内でのビジネスクラスの違いを見てきましたが、続いて飛行機内以外のその他の違いについてです。
まず、ビジネスクラスを利用した場合、搭乗まではその航空会社の快適なラウンジを利用できます。JALで成田空港の場合は、サクララウンジと言うラウンジが利用できます。
このサクララウンジを利用してみてわかりましたが、搭乗前に過ごす空間として本当に快適です。なぜならラウンジには、快適なソファー、食事や飲み物、シャワー室、ネット・コピー機・Faxが使えるビジネスセンターなどがあり、空港前の時間を快適に過ごすのに必要な環境が揃っているからです。
またサクララウンジではJALの便の搭乗時間について細かくアナウンスの放送があります。なので、自分が搭乗するぎりぎりまでラウンジにいても安心して滞在できるようになっています。
もちろん空港にはラウンジ以外でも過ごすスペースはありますが、やはり混雑せず必要なものが揃っているラウンジで過ごす方が快適でした。
無料で預けられる荷物の量や搭乗できるタイミング
後の違いとしては、細々とした感じになります。たとえば、荷物を無料で預けられる量の違いなどです。
エコノミークラスでは無料で預けられる荷物が、23kgまでの荷物が2個までです。それに対しビジネスクラスでは、32kgまでの荷物で3個まで無料で預けられます。ハワイで大量にお土産を購入するつもりであるならば、意外とこの無料で預けられる荷物量の違いは重要なポイントとなります。
ほか、ビジネスクラスは、飛行機に搭乗できるタイミングがエコノミークラスより先となります。なので、自分の座席の近くの荷物入れを使える可能性が高く、その点で便利です。
と言うのも、飛行機内の荷物入れは、自分の席用と決まっているわけではなく、早い者勝ちで利用することになります。なので、ちょっと遅れて機内に搭乗すると、自分の座席の真上にある一番便利な荷物入れに、他の人の荷物が入ってしまっていることがあり得ます。
このような場合、自分の手荷物を自分の座席から離れた荷物入れに入れることになるので不便です。離陸した後、何かその手荷物から取り出したい物があった時も不便ですし、着陸後に自分の手荷物自体を取り出すのにも不便になります。
ビジネスクラスを利用した場合は、エコノミークラスより先に搭乗できるので、このような不便を感じる可能性が少ないです。ただビジネスクラスの場合は、そもそもの利用者数が少ないので、自分の席の真上の荷物入れを先に使われる可能性は少ないのです。
ビジネスクラスは飛行機に搭乗する入り口が分かれている場合もあります。このような場合は、自分の席の上の手荷物入れが使われる可能性がより少ないです。
予算があるならビジネスクラスは本当に快適
以上、JALのエコノミークラスとビジネスクラスのどちらも利用してわかったその違いについてご紹介しました。ビジネスクラスとエコノミークラスの費用の違いは、冒頭で述べた通り、同じ2014年11月中旬の成田空港とホノルル空港間の飛行機で、エコノミークラスが7万円、ビジネスクラスで26万円と、エコノミークラスの3倍以上の違います。
今回ご紹介したエコノミークラスとビジネスクラスの違いにその価値を見出せるかどうかは、個人の価値観によります。ただ昨今、お得なビジネスクラスの航空券やビジネスクラスでのパッケージツアーもあり、探してみると意外と現実的な費用でビジネスクラスを利用できるようになって来ています。
特にビジネスクラスでのパッケージツアーは、個人手配でビジネスクラスの航空券をおさえた値段にプラスαの費用でホテルまで取れるプランもありお得です。
またハワイ旅行の飛行機でビジネスクラスを利用できると、エコノミークラスを使った場合と違い、到着初日から動ける元気があるメリットもあります。なので、予算があるならばビジネスクラスでのハワイ旅行はオススメです。