「ハワイ旅行は海外旅行保険の加入が必須だな」と改めて感じた話

今回は、ハワイ旅行が、「初めてのアメリカへの旅行です」という人に伝えたい注意点です。

お伝えしたいのは、「ハワイ旅行は、必ず海外旅行保険に入った方が良い旅行先ですよ」というお話です。

クレジットカードに海外旅行保険が付帯していたとしても、ハワイの場合は、別途、掛け捨ての海外旅行保険に入るべきです。というのも、それだけ医療費が高いからです。

盲腸(虫垂炎)の手術で入院して7万ドル以上請求された話

この記事を書いている最近、私は、改めて、「アメリカの医療費は、本当に高いんだな」と実感する機会がありました。というのも、アメリカ本土在住の日本人の知人が、「盲腸でアメリカの病院に入院して手術を受けたらとんでもないことになった」とSNS上で発信しているのを読んだからです。

そこには、その医療費の明細が掲載されており、本当にすごい金額になっていました。具体的には、保険が適用されて支払う額が、約3500ドル(1ドル113円として、約39万5千円)。この金額でも、一般的に10万円以下で済む日本の盲腸の手術の医療費と比べると、かなり高いです。

ですが、保険が適用される前の額を見て驚くことになりました。というのも、その額は、なんと約7万3500ドル(1ドル113円として、約830万円)となっていたからです。この金額を丸々自腹で払うことになったら、本当に大変ですよね。

盲腸(虫垂炎)になる人は多い

日本臨床外科学会雑誌の資料「急性虫垂炎手術の頻度は減少しているか」には、次のような記載があります。

虫垂炎手術の既往者数について:健康診断時の既往歴調査で急性虫垂炎による手術を受けたと申告した職員の総数は489人(頻度は9.8%)であった.なお,手術既往者の男女別では男性が264人,8.5%で女性は225人で11.7%であった。

この数字を見ると、盲腸(虫垂炎)は、かなり頻度が高い病気ということがわかりますよね。ので、運悪く、ハワイ旅行中に発生することがないとは言い切れません。

また、外務省海外安全ホームページのハワイに関するページにも、次の記載があります。

5 海外旅行保険加入の必要性
米国国内で入院治療を受けたものの,保険に加入していなかったために,莫大な治療費の支払いに苦しむ邦人旅行者が後を絶ちません。ハワイ州も病院の医療費は,極めて高額となっており,ICUに収容されると1日5,000ドル以上かかる例も少なくありません。救急車も有料で状況に応じて数百ドル~千ドルを超える費用がかかります。2週間程度の入院・加療により,病院側から総額30万ドル(約3,000万円)を超える請求があった例も報告されています。海外を旅行する際は,海外旅行保険に加入することを強くお勧めします。

というわけで、ハワイ旅行では、万が一病院に入院するような事態に備えて、海外旅行保険には、必ず入っておいた方が良いわけです。

クレジットカード付帯の保険の補償額では足りない

ちなみに、この海外旅行保険については、クレジットカード付帯される海外旅行保険があったとして、別途掛け捨てのものに入った方が良いです。というのも、クレジットカード付帯の保険の補償額では、足りないからです。

例えば、ダイナースの公式サイトで確認すると、その額は300万円です。アメックスのゴールドの場合は、200万円です。

このように年会費が2万円以上するカードでも、その補償額は、200万円〜300万円程度です。盲腸の手術で800万以上かかることを考えると、この額では不安なことがわかりますよね。

一方、掛け捨ての海外旅行保険は、その補償額として、1000万円以上となっているものが多いです。例えば、au損保の海外旅行の保険のページを見ると、一番安いブロンズコース(この記事を書いている時点では7日間で約2548円)で、その補償額が1500万円となっています。つまり、そんなに高くない掛け金で安心が得られます。

というわけで、クレジットカード付帯の保険があったとしても、別途掛け捨ての海外旅行保険に入るのがオススメです。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア