「ワイキキで豪華なコンドミニアムの部屋を買うと1億円しますよ」は本当か

今回は、ワイキキにあるヒルトンやウィンダムなどのタイムシェアの物件を購入しようと検討中の人に伝えたい情報です。

私は、そのようなワイキキのタイムシェアを売りたい人のセールストークとして、「ワイキキで豪華なコンドミニアムの部屋を買うと1億円以上しますよ。」という話を聞いたことがあります。

この話を聞いた時、私が気になったのは、「ワイキキで豪華なコンドミニアムの部屋を買うと1億円以上しますよ。」ということが事実かどうかという点です。

Zillowでワイキキのコンドミニアムの価格がわかる

そこで、私は、アメリカの不動産価格がわかるサイト、Zillowでワイキキにある豪華なコンドミニアムとして、トランプインターナショナルワイキキビーチウォークの部屋の価格を調べてみました。

その結果、この記事を書いている現在その価格として、例えば1ベッドルームの部屋で「$1,395,000」となっていました。

Zillowでトランプインターナショナルワイキキビーチウォークの1ベッドルームの価格を見る

この価格ですが、ざっくり1ドル100円で計算すると、1億3950万円ということになります。というわけで、「ワイキキで豪華なコンドミニアムの部屋を買うと1億円以上しますよ。」ということが事実なのだとわかりました。

管理費などの月額のコストのお得さを比較するのは難しい

私は、Zillowでトランプインターナショナルワイキキビーチウォークの1ベッドルームの詳細を見て、もう1点、興味深いことがありました。

それは、このトランプの部屋の月額の管理費(HOA fees)が、$1,852となっていたことです。なぜこの点に興味を持ったかというと、タイムシェアの管理費と比較して、その金額が低いように思われたからです。

例えば、グランド・アイランダー1ベッドルームの2021年の年間管理費+年会費は、くじら倶楽部の物件リストによると、以下のようになっています。

【2021年　年間管理費他】
● 1BR (7泊)
管理費 $1,487.07 + 年会費 $219 = 合計 $1,706.07

このグランド・アイランダーの1ベッドルーム1週間分の権利に対する「合計 $1,706.07」に対し、トランプの場合は1ヶ月で「$1,852」だったので、1日あたりで考えるとトランプの部屋の方が低いと思ったわけです。

ただ、実際には、トランプの1ベッドルームでは月額のコストとして、「Proerty taxes $337」、「Home insurance $488」などが、追加で必要となっています。その一方で、グランド・アイランダーでは、実際に宿泊するときに宿泊税がかかりますし、クラブ予約をした場合は、予約手数料が発生します。

それぞれにこう言った追加の費用があるので、日数あたりの管理費の比較で、その月額コストを比較するのは難しいとわかりました。

タイムシェアのセールストークの意味

ただ、今回、トランプの1ベッドルームの価格をZillowで見ることで、「ワイキキの豪華なコンドミニアムは1億円以上する」ということが事実とわかりました。また、その管理費も、月額で$1,852と高いことがわかりました。

これらの事実を知り、私は、ワイキキのタイムシェアを売りたい人のセールストークは、次の意味なのだと理解しました。

ワイキキに豪華なコンドミニアムの部屋を買うと、大金(例えば1ベッドルームで1億円以上)が必要になる。
日本人旅行者としては、その部屋にずっと滞在できるわけでもなく、自分が使わない期間、貸すとしても稼働率が悪い可能性がありリスクがある。
だったら、タイムシェアの部屋を1週間単位で買う方がリーズナブルではないか？

そして、このセールストークに、「なるほど、一理あるな。」と思いました。というのも、ワイキキで豪華なコンドの部屋を買う場合100万ドル単位の費用が必要なのに対し、タイムシェアの場合、それが1万ドル単位の費用で済むからです。