今回は、「ハワイでサーフィンをしたい!」と考えている人に役立つマメ知識として、ハワイに絶好のサーフィンポイントが多い理由をご紹介します。
実際にオアフ島でサーフィンをできる場所を探してみると、本当にたくさんあります。たとえば、次のサイトでは、オアフ島周辺のサーフィンポイントをGoogleマップ上でわかりやすく見られるですが、本当にたくさんの場所があることがわかりますよね。
・Map of surf spots on Oahu, Hawaii
で、これだけサーフィンポイントがあると、「なぜこんなにハワイにはサーフィン出来る場所が多いんだろう?」とその理由を知りたくなりませんか?「その理由はこうでした」と言うのが、今回ご紹介したいことです。
huluの「世界大自然紀行:ハワイ」で紹介されていた
私が、ハワイに絶好のサーフィンポイントが多い理由を知ったきっかけですが、日本のhuluで、世界大自然紀行:ハワイと言う番組を見たことにありました。
この番組は、ハワイの自然の成り立ちや野生の動植物について、詳しく紹介している動画です。たとえば、「ハワイは実は大小132の島からなる列島である」や「西のほうの小さい島にはアホウドリの繁殖地があり、その若鳥がサメに襲われることがある」など、一般的にあまり紹介されないハワイの自然について学ぶことができます。
そして、この番組の中で、「オアフ島のノースショアに、なぜ大波が押し寄せるか?」と言う理由も解説されていたんですね。そして、その理由は、何もノースショアに限らず、ハワイに絶好のサーフィンポイントが多い理由でもあることがわかったわけです。
ハワイに絶好のサーフィンポイントが多い理由
で、早速その理由をご紹介しますと。その理由は、上でご紹介した「ハワイは実は大小132の島からなる列島である」ことに関係があります。具体的には、ハワイが132もの島からできているのは、今現在も溶岩が噴出し、島が形成されているからなのですが、その事実に関係があるわけです。
ハワイの島々ですが、今現在は南東のハワイ島で噴火が起きています。そしてもっとも南東にあり、最大の面積を持つ島もハワイ島です。つまり、生まれたての島がハワイ島と言うわけです。そして、ハワイ島から見て北西にある島々は、生まれてから時間が経ち、波による風化によって、小さくなっているわけです。
なので、132ある島のうち、もっとも西にある島は、ほぼ岩のような外観となっているのですが、そのような島もかつては、ハワイ島のように大きな島だったわけですね。
で、それがサーフィンポイントが多いことと何の関係があるのかと言いいますと。ハワイの島々の海底が、その形成の過程から溶岩で高く隆起していることに関係しています。
補足をしますと。ハワイの島の周辺の海底は、溶岩によって急に海底が高くなっています。その高くなった海底に、海面上の波がぐっと押し上げられます。その結果「サーフィンに適した波がブレイクするポイントがたくさんできる」と言うわけです。これが、ハワイに絶好のサーフィンポイントが多い理由です。
冬のノースショアに大波が来る理由
また、ご参考に冬のノースショアに大波が来る理由についてもご紹介しますと。
まず前提条件として。以上で述べた通りノースショアの海でも、海底が溶岩によって急に盛り上がっていることがあります。それに加えて、冬にはハワイから遥か北のアリューシャン諸島のあたりで嵐が起こり、その嵐によってできた波が、オアフ島の北側、つまりノースショアに打ち寄せます。
その波が、ハワイ近郊の溶岩で隆起した海底で持ち上げられ、とんでもなく大波になるわけです。ちなみにノースショアの大波には、特に大きい波が年に12回ほどあり、そのときの波は、「ジョーズ」と呼ばれています。その波の高さは、18mを越す高さとなります。
私は、ジョーズだったかはわかりませんが、冬のノースショアで実際に大波を見たことがあるのですが、「・・・間違いなく死ぬな」と言う感じでした。なので、それに挑むサーファーの勇気は、本当に凄いものだと感じることになりました。
以上を踏まえて、ワイキキでサーフィンする魅力
最後に。以上を踏まえて、ワイキキでサーフィンする魅力をご紹介しますと。
ワイキキのビーチは、海から手前側は、砂浜になっています。ですが、これは人工的に作られた砂浜で、実際にはちょっと沖の方に行くと、海底は溶岩でできた岩礁になっているわけです。
そのため。ワイキキのサーフィンポイントで、波がブレイクする場所は、堅い岩礁によって起こるため安定しているんですね。一方、たとえば海底が砂浜のサーフィンポイントの場合。砂の海底は、形状が変わるため、ブレイクするポイントが安定しないんですね。
そしてワイキキでは、このように波がブレイクする場所が安定していて読みやすい楽しさがあること加え、波打ち際は砂浜となっています。なので、ボートを持って海に入りやすい環境なんですね。そして海には入りやすい上に、実際には海底は岩礁で安定した波が楽しめる点が、ワイキキでサーフィンをする魅力と言えます。
ただし。実際にサーフィンをする場所の海底は岩礁となっているので、それによって怪我をするリスクもあります。たとえば、波に乗ってビーチの浅い方まで来てから、海水にドボンと何も考えずに落ちると、海底の岩礁に足をぶつけて怪我をすることになります。この点には注意が必要です。
このようなリスクはあるものの。ハワイの島の海底の周辺は、その島の成り立ちから基本的には溶岩で隆起しているわけです。その結果、サーフィンをできる絶好のポイントが本当にたくさんあるんですね。