今回は、ハワイ旅行に「一眼レフカメラを持って行きたい・・・けど荷物になるのが面倒」と考えている人へのご参考として。「だったら代わりに高級コンデジを持っていくのはどうですか?」と言うお話です。
つまり、一眼レフの代わりに高級コンデジを持ち込むことにすると、「こんないいことがあるよ」と言うのがお伝えしたいことですね。また私は、その高級コンデジとして、キヤノンのPowerShot G7 Xを選んだのですが、その使用感についてもご紹介します。
高級コンデジを一眼レフの代わりにする理由
それでは、早速始めましょう。まずは、ハワイ旅行に持っていくデジカメとして高級コンデジを一眼レフの代わりに持っていく理由をご紹介しますと、次の通りです。
- 一眼レフは荷物が増えるし重い
- 一眼レフが旅行中に壊れるリスク、盗まれるリスクがある
- 一眼レフだと撮影に気が回って純粋に観光が楽しめなくなる
- かといってスマホの表現力には満足できない
以上が、一眼レフの代わりに高級コンデジを持っていく理由です。一眼レフを持っていくとすると、ボディーとレンズだけでも荷物になりますね。また、一眼レフを持ち込むなら三脚を使いたくなるでしょうし、ハワイのビーチで使うことを考えると砂を払うためのクリーニング道具一式も持ち込みたくなるはずです。
そうなってくると。さらに、「外部ストロボや携帯できるソフトボックス、レフ板、このレンズも・・・」のように、持ち込みたい機材が際限なく増えていくんですね。それらを全て持ち込んでも構わないのですが、実際に持ち込むとそれらを管理する手間が増えます。と言うのも機材が壊れるリスクや盗まれるリスクが出てくるからです。
また、そこまでの機材を持ち込まないにしても。一眼レフを持ち込んでしまうと、撮影することに気が回ってしまって、純粋にハワイの観光を楽しめなくなることがあります。撮影に夢中になりますし、また残りのバッテリーが気になったり、「他のレンズも持ってくるべきだった」と考えたりし始めるからです。
と言うわけで、ハワイ旅行に一眼レフを持ち込むと色々と面倒が増えるのです。
その一方で。普段一眼レフを使っている人は、スマホをカメラの代わりにするのには、その表現力に満足できませんよね。スマホには、絞りがありませんし、光学ズームできる範囲が限られるからです。またスマホはセンサーサイズが小さく焦点距離が短いため、どうしても被写界深度が深くなりますね。なので、よっぽど被写体に寄らない限り、常に全体にピントを合わせた写真になってしまいますよね。
そこで高級コンデジ
以上のように「一眼レフを持ち込むのは面倒、けどスマホの表現力では足りない・・・」と言うジレンマから、私が「代わりに」と選んだのが高級コンデジでした。具体的には、キヤノンのPowerShot G7 Xを選びました。
この機種を選んだ理由ですが、5〜7万円の予算で買える高級コンデジのうち、私が買う時点で一番後発(発売日が新しい)の機種だったからです。なので。同じカテゴリの製品にニコンやSony、パナソニックの高級コンデジがあるのですが、もしキヤノンのものより後発の製品があったら、私はそちらを選択していたでしょう。
で、高級コンデジで何ができるのかと言いますと。たとえば、絞り優先モードにして、絞りを自分で選ぶことができます。PowerShot G7 Xの場合は、開放のF値がF1.8〜2.8と結構明るいレンズとなっています。また、F11まで絞ることができるので、被写界深度を深くしたい場合も、そこそこ深くできます。
また焦点距離は、35mm換算で、24-100mmとなっています。なので、100mmの望遠側にして、絞りを開いて被写体を撮影すると、想像している以上には、いい感じに背景をぼかした表現が可能です。ほか、ISO感度を変えたり、露出補正をしたり、ホワイトバランスを設定したりもできます。
このように高級コンデジには、一眼レフを使っている人が期待する基本的な機能が備わっています。なので、少なくともスマホのカメラよりは表現の幅が広がります。それにもかかわらず、高級コンデジは、レンズ込みの総重量で300g程度の携帯性を保っているんですね。これが高級コンデジの魅力といえます。
高級コンデジにできないこと
一方で。一眼レフカメラにはできて、高級コンデジにできないこともあります。
たとえばですが、レンズの交換は当然ですができません。レンズとボディが一体になっているからです。なので、焦点距離やレンズのF値は、もともと付いているレンズから変えることができません。
また、写真を撮影する速さも、一眼レフと比べると遅いです。少なくとも、一眼レフのように「ピッ」とフォーカスがあって「パシャッ」と、気持ち良く連続して撮影することができません。高級コンデジの場合、オートフォーカスが遅いですし、1枚撮影してはメモリカードに書き込むのを待つ必要があります。
後は、細々とした機能を設定する物理的なボタンが、やはり一眼レフに比べて少ないですね。たとえば一眼レフでは、ISO感度を変えたい場合は「ISO」と言う物理的なボタンがありますよね。そのようなボタンがないので、いちいちメニューから選ぶ必要が有ります。
またファインダーの有無ですね。キヤノンのPowerShotにはファインダーがある機種もありますが、PowerShot G7 Xのように高級コンデジでも、よりコンパクトなカテゴリの製品には、ファインダーがありません。屋外で撮影するとき、液晶モニターだと不便なのでファインダーを使いたくなりますよね。それが、コンパクトな高級コンデジには期待できません。
PowerShot G7 Xの良かったこと・不便なこと
最後に。PowerShot G7 Xを実際に購入し、使ってみた結果感じた良かったこと・不便なことをご紹介します。
はじめに良かったことからです。まず、期待していた以上に、様々な表現の撮影ができて良かったです。たとえば、次の写真のように手前の被写体にピントを合わせて背景をぼかす表現ができます。これはスマホでは難しい表現なので、このカメラを買った甲斐がありました。
また。男性の場合、「ゆったりしたパンツのポケットであれば、なんとか前のポケットに入る」と言う携帯性の良さも気に入っています。なので、ハワイ旅行にゆったり目のハーフパンツを履く場合は、ポケットに入れて持ち歩くことができます。ただ、ポケットに入れるとかなり目立ちますけどね。
またこのカメラのサイズですが、カバンに入れて持ち歩くには、十分携帯できるサイズです。重さも総重量で300gちょっとなので、旅行中に毎日持ち歩きたくなるサイズ感と重量と言えます。
ほか、F1.8〜2.8と言う明るいレンズは、薄暗いところでの撮影に活躍します。特に室内で光が少ないときでも、それなりのシャッタースピードで撮影できるので、手持ちで撮影できるシーンの幅が広いです。また屋外での撮影で「それじゃ明るすぎる」と言う場合でも、このカメラにはNDフィルターが内蔵されています。なので、メニューからNDフィルターをONにするだけで、明るすぎる場合の対処ができます。
その一方で、不便なことをご紹介しますと。まず、USBで本体のバッテーリーを充電できないことが不便でした。高級コンデジではないもっと小さなコンデジでは、USBで直接充電できることが多いですよね。ですが、このカメラではそれができません。
結果、長時間外出する場合に備えて、予備のバッテリーを購入することになりました。モバイルバッテリーを使って充電することができないからです。
また、レンズに標準では、フィルターを付けられないのが残念ですね。NDフィルターは上述の通り内蔵されてはいるのですが、屋外での撮影に向けて偏光フィルターを使いたくても、それが使えず残念でした。ただ、どうしてもこのカメラにフィルターを付けたい場合は、LENSMATE社からアダプターが発売されています。
ハワイに一眼レフを持ち込むのが面倒な人には高級コンデジがオススメ
以上、ハワイに一眼レフを持ち込むのが面倒な人にオススメしたいデジカメとして、高級コンデジをご紹介しました。またその具体的な機種として、私が実際に購入したキヤノンのPowerShot G7 Xの使用感についてもご紹介しました。
総評として、私はこのカメラを「ハワイに一眼レフの代わりに持ち込むカメラとして買って良かった」と感じています。スマホにはできない表現ができるカメラが、毎日持ち歩く気になるサイズと重量にまとめられているからです。そして、その価格はとても高価なわけではありません。
なので、「全体的によくまとまっているカメラだ」と満足しています。