今回は、ハワイ旅行のお土産を検討している人に伝えたい情報です。お伝えしたいのは、「ハワイのビーチの砂は、お土産に持ち帰ることができるのか」というお話です。
そして、先に結論からお伝えすると、ハワイのビーチの砂は、ある理由から、持ち帰ることができません。
ハワイのビーチの砂を持ち帰ってはならないシンプルな理由
ハワイのビーチの砂を持ち帰ってはならない理由は、非常にシンプルで、砂に島の精霊が宿っているから・・・ではなく、違法だからです。
その事実がわかる資料として、ハワイの地元新聞、Star Advertiserの2017年11月6日付の次の記事が参考になります。
Star Advertiser: EBay removes listings of Hawaii beach sand from its website
この記事では、ネットオークションサイトのEBayが、自社サイトに販売用に登録されているハワイのビーチの砂を削除したことが述べられています。そして、その理由について、ハワイ州国土資源省の広報担当デボラ・ワード氏が、次のようにコメントを述べています。
「1日1人当たり一定量まで砂を採取するのはかつては合法だった。しかし、現在は、法律が変更され、砂を取ることは違法となっている」
というわけで、現在、ハワイのビーチの砂をお土産に持ち帰ることは、違法行為となるためできません。
揚子江の砂をミルクティーと見せかけて持ち帰ろうとした人の話
私自身、ハワイの砂をお土産に持ち帰ろうと思ったことはありません。ですが、訪れた先のそのようなものをお土産に持ち帰りたい人がいることは、知っています。
私が経験したの中で、「こんなことをまでしても、お土産に持ち帰りたい人がいるんだな」と思った体験として、私が学生の頃、中国をバックパックで周遊したときに出会った人の話があります。
その人は、どうしても中国の揚子江の砂を日本に持ち帰りたかったそうで、わざわざ日本から有名なミルクティーのラベルが貼ってある、空のペットボトルを持ち込んでいました。それに揚子江の水を入れると、ちょうど見た感じは、ただのミルクティーに見えるわけですね。そして、そうやって揚子江の砂入りの水を、日本に持ち帰ろうとしていました。
その結果がどうなったかはわかりませんが、おそらく日本の入国時に没収されていたのではないかと思われます。日本に外国の土がついた可能性があるものを持ち込むことはできないからです。
つまりハワイの砂を持ち出すことが仮に合法だったとしても、日本に持ち込む際に問題となる可能性があるわけですね。
「ハワイの石は持ち帰るな」という在住者の話
ほか、私が聞いた中で、印象的な話として、「ハワイの石は持ち帰るな」というハワイ在住者の方の話があります。その方の話によると、その理由は、法的にどうという話ではなく、「島に帰ろうとして一緒に連れていかれる(死んじゃう)」のような心霊的な理由でした。
私は迷信深い方ではなく、どちらかというと、このような話を信じないタイプです。ですが、ハワイはそれを本当と感じさせる雰囲気があるとも感じています。なので、この話を聞いた後のハワイ旅行帰りに、「ドキッ」とすることになりました。
というのも、帰国後、その旅行中に履いていたスニーカーの靴底に、小さな小石が挟まっていたのを見つけたからです。その小石が、日本から挟まっていたものか、ハワイで挟まったものなのか、わからなかったんですね。そのため、「無意識にハワイの石を持ち帰ってしまったのでは?」とドキッとしました。
このような心霊的な理由を信じるかは、別にしても。そもそもハワイの砂を持ち出すことは違法となり、さらに日本に持ち込めない可能性があります。ので、ハワイのビーチの砂は、持ち帰らないのが無難ですね。