今回は、ハワイ旅行が初めての人に伝えたい情報です。
具体的には、ハワイ旅行で一日に必要な滞在費の目安の調べ方をご紹介します。
初海外旅行先は必要な滞在費がピンとこない
これは、ハワイ旅行に限った話ではありませんが、初めて訪れる海外旅行先は、その滞在中にかかる費用がピンと来ませんよね。その国やその都市の物価が、よくわからないからです。
航空券代と宿泊代は、事前にわかるとしても、滞在中に必要な食費、交通費、買い物代などは、実際に訪れて見るまではなんとも予想がしにくいものです。
一方で、ハワイの場合は、その目安の額を調べることができます。というのも、年に一度、ハワイ州観光局(Hawaii Tourism Authority)(以下HTA)という行政機関が、観光客が使う、現地での滞在費についてレポートをまとめているからです。
そのレポートには、国ごとにデータが掲載されており、もちろん、日本から来る観光客のデータも掲載されています。そのデータを見ることで、一日に必要な滞在費の目安を知ることができます。
滞在費用がわかる最新資料の見つけ方
では、この記事を書いている現在の最新データを使って、その滞在費用の目安の額を調べてみます。
まず、HTAの公式サイトから、その時点で見られる最新の年間レポートを確認します。それは次のページで確認できます。
この記事を書いている2017年6月現在では、2015 Annual Research Reportという資料が最新のものとなっています。
ちょっとややこしいですが、この2015年版の資料は、2014年の実績をもとにした一年間のレポートです。
このレポートの3ページ目に「Figure 2: 2015 Air Visitor Personal Daily Spending by Category and Selected MMA」というグラフがあります。これは、ハワイを訪れる観光客の国別の一日の一人当たりの滞在費用の内訳を示したグラフです。
2015とタイトルがあるので誤解してしまいますが、これは2014年の実績をもとにしています。つまり、2014年の数字です。
2014年のデータでは、宿泊費込みで一日一人236ドル
さて、次のグラフは、その2014年の滞在費のグラフから、日本のものを抜き出したものです。
その結果は、宿泊費込みで一日一人236ドル、宿泊費を除くと157ドルとなります。ちなみに、上のグラフの数値を合計すると、237ドルとなってしまうのですが、端数の扱いによるものです。
つまり、日本人旅行者は、ハワイ旅行の滞在費として、平均して一人当たり一日に157ドル使っているということがわかります。
一家族ではなく、一人当たりでこの額です。ので、旅行に行く人数と日数をかけたものが、旅行全体の滞在費になります。例えば、2名、現地4泊の5日間の滞在の旅行であれば、1,570ドルが、宿泊費以外で旅行全体の滞在費の目安となります。
島ごとで滞在費が意外と変わる
また、ハワイ旅行の滞在費の目安を調べるにあたり、訪れる島によってその額が変わる点も知っておいた方が良いです。
その事実は、同じ資料の21ページにある、グラフ(Figure 9: 2015 Visitor Personal Daily Spending by Category and Island)を見るとわかります。
次のグラフは、それをもとに、島別の宿泊費込みの滞在費をまとめたものです。
このグラフを見ると、例えば、オアフ島の場合、宿泊費込みの一日の滞在は一人当たり202ドルとわかります。一方、ラナイ島は、263ドルともっとも高くなっていることがわかりますよね。
この背景には、ラナイ島の宿泊先として、高級リゾートホテルが基本となることが考えられます。結果、宿泊費はもちろん、そのホテル内でする食費も高くなっているわけですね。
また、ハワイ島を見ると160ドルオアフ島より、安いことがわかります。このように、ハワイ旅行は、訪れる島ごとで必要になる滞在費が変わることが、この資料からわかります。
過去3年分程度、見た方が良い
最後に。今回は、この記事を書いている時点でわかる最新レポート、ということで2015年版の資料をもとに目安を調べました。ただ、このレポートの目安の数値が、その集計した年毎に意外と変わることを知っておいた方が良いです。
例えば、次の図は、その1年前の2014年版のレポートをもと作成した、日本人旅行者の一人の1日の滞在費の内訳です。
この2014年版では、宿泊費込みで一日一人273ドルとなります。2015年版では、236ドルでしたので、その額が結構変わることがわかりますよね。
なので、その時点の最新レポートだけでなく、過去3年間分程度、見ておいた方が、より確かな目安の滞在費を調べられます。