まさかハワイに!?乗り鉄向けのハワイの楽しみ方

今回は、普段日本で電車に乗ることを趣味としている人、いわゆる、「乗り鉄」な人に伝えたい情報です。お伝えしたいのは、「ハワイにも”鉄”があるので、それに乗るのを楽しむのはどうですか」と言うことです。

かつての鉄道の一部が残っている

1940年頃から車社会に移行したハワイですが、それ以前はプランテーション時代に作られた鉄道が主な交通手段として利用されていました。その鉄道の一部は現在でも観光用に利用されており、つまりハワイでも鉄道を楽しむことができます。

なので「日本国内の全駅を制覇してしまってやることがなくなった、早く山の手線の新駅が開業しないかな〜」のように目標を見失ってしまっている乗り鉄の方は、ハワイの”鉄”を鉄道制覇の海外進出の足がかりにしてはいかがでしょうか。

パイナップル・エクスプレス

例えば、オアフ島で鉄道を体験できる場所として2つあります。1つは、ノースショアのちょっと手前、ワヒアワにあるドール・プランテーションの『パイナップル・エクスプレス』です。

ドール・プランテーションはワイキキからは車で45分くらいの距離にあるドールが運営する施設です。『パイナップル・エクスプレス』は、その施設の敷地内に敷かれた3.2kmのレールを20分で走る列車のアトラクションです。

このアトラクションは、楽しいものですがどちらかと言うと子供向きのものなので、乗り鉄には満足できないかもしれません。

旧オアフ鉄道

でも大丈夫です。オアフ島では、Hawaiian Railway Societyと言う非営利団体が、1970年から旧オアフ鉄道のレールの一部を整備して毎週土曜日と日曜日(12月24日、12月25日の場合は除く)に汽車を走らせています。

距離にして約6.5マイル、時間にして90分(片道45分)の列車の旅を楽しめます。出発時間は、土曜日はPM3:00から、日曜日はPM1:00とPM3:00です。料金は、2014年8月現在、大人$12、子供$8(2歳未満の抱っこした子供は無料)です。

列車のスタート地点は、オアフ島南西部のエワ(Ewa)です。歴史的な建造物がある地域で古い列車もあるので、鉄道ファンとしても楽しめる場所です。そして列車のゴールは、オアフ島の西の端のカヘ・ポイントで、海の美しい景色のが見られる場所です。カヘ・ポイントで折り返し往復で楽しめるのがこの列車です。

車窓からの景色は、住宅地、原野、コオリナリゾートのゴルフ場と様々で、ハワイの気持ちよい気候を感じながら楽しめます。

2017年からはホノルル・レール・トランジットが一部運行予定

またオアフ島では、ホノルル・レール・トランジットと言う新しい鉄道の建設が予定されており、2017年から一部区間の開業を予定しています。
この鉄道は、全区間が開業するとオアフ島中部の東カポレイからワイキキ手前のアラモアナ・センターまでを結ぶ非常に便利な交通手段となります。

「新しい鉄道」と聞いては、乗り鉄としては黙っていられませんね。開業前の建設中のレールを見学する旅、そのような楽しみ方ができるのも乗り鉄ならではものです。

一度営業を終え、再度復活予定のマウイ島のサトウキビ列車

ハワイで列車と言うと一番有名なのがマウイ島のサトウキビ列車でした。このサトウキビ列車は、2014年8月1日をもって45年の歴史の幕を閉じ営業を終了しました。

現在、サトウキビ列車の公式サイトにも、「We will be closing our doors on August 1, 2014」と廃業の案内が表示されています。(2016年3月31日追記: この公式サイトを今見ると、「The Sugar Cane Train Is Closed And Will Reopen In Late 2016」と、2016年後半に再オープン予定であることがわかります。乗り鉄には朗報ですね。)

この列車は、プウコリイ〜カアナパリ〜ラハイナの片道約10kmを45分結ぶ観光用の列車でした。実際にサトウキビ輸送に使われていた蒸気機関車を利用しており、古い機関車が好きな人には貴重な体験が得られる列車だったのです。

またホエール・ウォッチングシーズンのシーズンには、車窓からクジラを見られるハワイらしい列車でした。

営業が終了したのは残念ですが、いつか復活してまた乗れるチャンスが来ると良いですね。乗り鉄としては貴重なチャンスが失われてしまったことになります。

ハワイ旅行では鉄道を楽しめる

以上、乗り鉄向けに、ハワイの鉄道についてご紹介しました。マウイ島のサトウキビ列車が営業を終了したため、現在はオアフ島のHawaiian Railway Societyの列車が主なものとなっています。

またオアフ島では、計画通りに進めば2017年からホノルル・レール・トランジットの一部運行が予定です。その開業前の建設中のレールを楽しむと言う楽しみ方も乗り鉄にはできます。

ご紹介したように規模は限られますがハワイにも鉄道があり、乗り鉄でも楽しめる場所です。

例えば、「旦那が乗り鉄でハワイに行きたがらない」と困っている奥さんも、「ハワイにも鉄道があるそうよ」と旦那さんを誘うことでうまく乗り気にさせられます。乗り鉄でも楽しめる場所、それがハワイです。

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