今回は、初めてのハワイ旅行に向けて、情報収集している人に伝えたい情報です。具体的には、「このハワイ本が面白かった」という本を1冊ご紹介します。
楽園のハレプレ – ハワイ教会500堂巡礼
今回、ご紹介したい本は、楽園のハレプレ – ハワイ教会500堂巡礼です。
この本は、観光旅行に関するハワイの本が多い中で、「ハワイの教会を巡る」と言う全く新しい角度でハワイを旅した記録です。なので、ハワイ旅行に役立つ、便利な観光ガイドとしては使えません。
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しかし、美しい教会の写真、また教会を巡る記録とともに、ハワイの島々の現状や問題、歴史、文化についても触れられています。つまり、ハワイについての学びがあります。
この本でした著者の旅の目的
この本の著者の武実氏は、20年以上前からバケーション先として観光でハワイに何度も訪れている人物です。そしてこの本は、著者がハワイ6島にある500堂の教会を28日間で巡った記録です。
本のタイトルのハレプレ、とはハワイ語で”hale pule”で、”祈る家”を意味し、つまり教会と言う意味となります。
武実氏は、クリスチャンではなく、むしろ無神論者の立場です。しかし、たまたま立ち寄ったヨーロッパの観光地の教会で、体の芯が頭の上からスーと抜けるような”不思議な快感”を覚え、それ以来、教会巡りを行っています。
今回、2007年12月12日から28日間で巡ったこの旅の目的は、ハワイでもその”不思議な快感”を再体験することでした。
28日間の旅行記が楽しく、ハワイについての学びになる
この本では、28日間で教会を巡った記録が、1日毎に教会の美しい写真と文章で綴られています。単純に旅行記として読むだけでも楽しいですが、文章中では、ハワイの島々の現状、歴史や文化についても触れられており、学びがあります。
ハワイ6島を巡った旅程は、カウアイ島(4日間)、モロカイ島(2日間)、オアフ島(8日間)、ハワイ島(7日間)、マウイ島・前半(3日間)、ラナイ島(1日)、マウイ島・後半(3日間)となっています。私は、なぜこのような日割りにしたのか興味がありましたが、この本では、その理由については触れられていませんでした。
旅を終え故郷の茅ヶ崎に帰った著者は、何かが変わって見えるようになりました。故郷で見たり触れたりするものが、少しずつ輝きを増し、温もりに溢れているように感じられるようになったのです。
また、著者は、巡礼した教会の歴史と比較し、これまで自分が何度も観光で訪れたハワイの思い出の歴史が、恥ずかしくなる思いを感じています。そして、これまでそのような観光旅行では、教会の存在を意識していなかったことに気がつきます。
ハワイには、たくさんの教会があることに気づかされる
この本を読んで、私もハワイ滞在中に教会の存在を意識したことがないことに気がつきました。このような新しい視点に気づかせてもらえる点で、この本は、貴重なハワイ本と言えます。
というのも、ハワイ旅行の良くあるガイド本では、ハワイの教会の魅力や歴史について紹介されることは、まずないからです。この本を読むことで、ハワイ旅行中に見る教会に関心が持てるようになります。
また、教会に限らず、この本から、ハワイの文化や歴史を知っておくと、ハワイ旅行がより楽しくなります。ハワイの歴史的な観光スポットを訪れた時に、その背景を深く理解できるようになるからです。
というわけで、この本は、ハワイ旅行前に読んでおくハワイ本としてオススメです。