ハワイで「たびレジ」から注意喚起があった具体的な事件

今回は、初めてのハワイ旅行中の安全が心配な人に伝えたい情報です。

お伝えしたいのは、外務省の緊急情報提供サービスの「たびレジ」から、ハワイでこんな事件が起きた時に注意喚起のメールが来た、という具体例です。

「たびレジ」とは 

「たびレジ」とは、日本の外務省が、2014年7月から運営を始めたサービスです。次のリンクから、その公式サイトが見られます。

たびレジ

このサービスは、海外旅行をする日本人の安全を守るための仕組みです。簡単には、渡航先と期間、連絡先を登録しておくと、そのエリアで何か危険な事件や事故の可能性がある場合に、連絡してもらえるものです。

「簡易登録」という機能もあり、こちらでは、期間を指定せずとも、メールアドレスと渡航先だけで、そのエリアの緊急情報をメールで貰えます。つまり、実際の旅行予定がなくても、そのエリアの緊急情報をもらうことができます。

「たびレジ」では、その渡航先の選択肢として、「アメリカ合衆国/米国(ハワイ)」があります。このエリアを対象に登録しておくと、ハワイで日本人旅行者にとって、何か危険が予想されるときに、連絡がもらえるわけです。

これまでどんな時に連絡が来るかがわからなかった

私は、「たびレジ」に登録してハワイを訪れた経験があります。幸いにして、そのハワイ旅行中、「たびレジ」から連絡が来るような危険な事件や事故は、発生しませんでした。

ですが、「こんな事件が起きても、連絡が来ないんだな」という思いをしたことがあります。具体的には、2014年12月にハワイを訪れた時で、その旅行中にISILによる日本人拘束事件の被害者の方が、殺害される事件が起きました。

この事件は、当時、日本のメディアを大きく騒がせていました。場合によっては、海外旅行中の日本人すべてに危険がありそうな雰囲気に感じたので、私は、「ハワイ旅行を延期しようかな」と考えたほどでした。

このような状況でしたので、ハワイ滞在中、この人質事件に何らかの動きがあった場合、「たびレジから連絡が来るだろう」と、私は考えていました。ですが、実際には、人質が殺害される結果となっても、たびレジから連絡は来ませんでした。

なので、私は、どんな時に「たびレジ」から、緊急情報としてメールが来るのかが、気になっていました。

ハワイで「たびレジ」から注意喚起があった具体的な事件

そして、この記事を書いている最近、「たびレジ」から注意喚起があった事件が、ハワイで起きました。次の事件です。

Star-Advertiser 1 dead, 2 injured in Waikiki shooting

この事件は、ハワイ時間の2017年9月16日に起きました。ワイキキでの死者を伴う銃撃事件です。在ホノルル日本国総領事館のホームページにも、この事件に対する注意喚起が、掲載されました。次の通りです。

在ホノルル日本国総領事館: ワイキキにおける拳銃射殺事件発生に伴う注意喚起 より

●9月16日(土)午前5時45分頃,ホノルル市内ワイキキ路上(クヒオ・アベニューとシーサイド・アベニューとの交差点付近)で拳銃発砲により,男性1名が死亡,男性2名が負傷する事件が発生しました。
●報道によれば,翌17日(日),発砲した被疑者は警察に逮捕された模様ですが,事件の背景,犯行動機,被疑者と被害者との関係等は不明です。報道されていた近隣者コメントからは,本事件と暴力的不良組織との関連性も推察されます。
●ワイキキでの同種事案再発の可能性も完全には否定できないため,特に深夜帯等は,できるだけ外出を避け,安全に十分注意して行動して下さい。

「たびレジ」からは、在ホノルル日本国総領事館のこの注意喚起と同じ文章が、メールで届きました。このように、ハワイで日本人旅行者の身に危険の可能性がある場合に、連絡が来るわけですね。

事件発生からすぐに連絡があるわけではない

ただ、「たびレジ」からの連絡は、事件発生からすぐに連絡が来るとは限らない点を、知っておいた方が良いです。

例えば、この射撃事件は、事件の発生から3日後となる、9月19日に注意喚起が発令されています。おそらく、注意喚起すべき事件かどうかを判断する必要があり、すぐに連絡できないのだと思われます。

逆にいうと、「たびレジ」から、注意喚起があった事件や事故は、本当に気をつけた方が良いことがわかります。

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