女性一人のハワイの入国審査が厳しいかどうかの実態

今回は、女性一人でハワイ旅行をする人に向けて、空港での入国審査の実態についてご紹介します。

女性一人でのハワイ旅行を考えている人は、「女性一人旅の入国審査が厳しい」と言う噂を、耳にしたことがありませんか?仮に厳しいとすると、女性のハワイ一人旅に不安を感じますよね。

その答えなのですが、正解であり、不正解でもあります。今回はそれがどういうことなのか、実体験も交えて、詳しくご説明します。また、この記事では「ESTAでハワイに入国」することを前提としてお話しします。

入国審査とESTA

まず、入国審査がどういった役割を果たすのかについて、みてみますと。観光のために短期間でアメリカに入国する場合は、ビザ免除プログラムの「ESTA」を取得すれば、ビザを取得しなくても入国できますね。

現在、日本とアメリカはお互いの国を信頼していて、友好的なお付き合いがあると言えます。ですので、「あなたの国民を信頼しています。ビザを取得するのは時間もお金もかかるので、簡単に行き来ができるように、ビザなしで旅行ができるようにしましょう」というのが、ESTAです。ESTAは日本国民に対する恩恵なのですね。

このスタンスから言いますと、ESTA(ビザなし)で入国するということは、「”国への信頼=国民への信頼”に基づいて、観光を許可されている」というのが正しい認識になります。

このとき、入国審査が果たす役割とは、ズバリ「国境警備」になるんですね。なんだかものものしい響きになってきました…。

入国で何を審査しているのか

ハワイへの旅行者としては心外ですが、入国審査官にとって、私たち観光客は決してウェルカムな存在ではなく、「もしかしたらアメリカにとって不利になる可能性がある人物」という視点で審査をされるんですね。

これは、移民の国でありながら、大量の不法移民に悩まされるアメリカの大きな課題でもあります。

「不法移民」「不法滞在」「不法就労」になる”可能性のある人”(ここ、ポイントです)、または「過去に犯罪歴のある人」=「自国でも犯罪を犯す可能性のある人」などの入国を、瀬戸際で止めるのが、彼らの仕事なんです。

女性一人のハワイ旅行における入国審査

入国審査官の仕事が以上のようであることを踏まえた上で、女性一人のハワイ旅行における入国審査について、考えてみましょう。

まず、はじめての女性一人のハワイ旅行ですが。はじめてのハワイ(アメリカ観光が初めてだとなおいいです)、1ヶ月以内の短期滞在、明らかに観光、ホテル滞在、現地に友達なし、現地に彼氏なし、帰りのチケットがある、日本で仕事をしている、といった「ごくごく普通の観光条件」を満たしていれば、恐れることはまったくありません。

「この日本人女性は一人で旅行にきているが、きちんと日本での生活拠点があり、日本に帰る意志がある」ということが判明すると、審査官から特に厳しい質問を受けることはほとんどないでしょう。なので、安心してください。

独身で20代〜30代だった場合、「現地に彼氏はいるのか?」と聞かれることがあります。この時は、正直に答えるのが正解です。ただ現地に「彼氏がいる」と答えた場合は、さらに質問を受けると思っていて間違いないでしょう。

またこれらの条件に長期滞在が加わると、更にいろいろと厳しい質問を受ける可能性があります。これは、必ずしもそうだとは言い切れず、旅行の条件や、審査官の性格など、いろいろな条件と会話によって導かれるものです。なので、「このような質問を必ずされる」という正解がないことをご了承ください。

どうして女性一人旅が厳しい質問の対象になるのか

では、どうして女性の一人旅が厳しい質問の対象になりやすいかといいますと…。ハワイには日本人の割合も多いため、正当なビザがないのに不法就労する可能性があるからです。つまり、可能性として、日本人女性が不法就労しやすい土壌がハワイにはあるということなんですね。

また、「一人旅→シングル→女性→現地人と結婚したがっている」というシナリオを予め想定されています。なので、そういった条件を満たす人については、「現地で何をするのか」など、詳しく聞くように審査官が訓練されています。

「そんなバカな!アメリカに住む気はないし、日本に彼氏いますし。」と思っても、向こうはトレーニングされた審査官であって、仕事なんですね。だから、質問されても、正直にありのままに答えればよいだけです。

また、ここで重要になってくるのは「絶対に嘘をつかないこと」です。審査官は、つじつまの合わない話を見つけると、そこを突いて、質問攻めにしてしてきます。嘘をつくことはとても罪なことなんですね。

また審査官は、表情や素振りから、嘘をついているのかを読み取るトレーニングも受けているとも言われています。なので、嘘をつかず正直に答えるのが良いんですね。

個人的な実体験

では。ここからは、女性一人でのハワイでの入国審査の個人的な実体験をご紹介します。入国の回数を重ねるごとに、入国審査の内容が厳しくなってくることがよくわかります。

まずハワイへはじめて入国した時は、2週間の旅行でした。その入国審査もまったく問題ありませんでした。(当時は長期短期に関わらず、これが普通だと思っていました。)

そしてハワイ2回目。その時は2ヶ月の滞在だったのですが、その時も、楽しい会話の入国審査で済みました。「彼氏がいるのか?」という質問にも正直に答え、当時彼氏、現在旦那のところに滞在することも素直に答えました。初回の長期滞在はまったくのノーマークでしたね。

ただ…。長期滞在が3回目、4回目になると、次第に入国審査官の質問と顔つきがどんどん厳しくなってきました。「2ヶ月も何をするのか」「仕事は何をしているのか」「お金はどうやってやりくりするのか」「どうして英語がしゃべれるのか」「彼氏はいるのか」「結婚するのか」などなど…。

つまり、私は、不法滞在の「可能性」が高いターゲットになってしまったんですね。ですが、その質問には、いつも誠実に、正直に答えていましたし、何よりも不法なことには一切関わりたくないという強い意思がありました。その思いが伝わったのか、幸いにも質問が厳しくなってからも毎回無事に入国できていました。

ここで問題とされているのは、もし仕事や住む予定があるのであれば、「きちんと該当するビザをアメリカ大使館から受け取ってから入国しなさい」、ということなんですね。ですので、例えば長期間の仕事で渡航する場合、正当なビザを給付されていれば、問いただされることは基本的にないでしょう。

ちなみに、この入国審査のポリシーは、ハワイに限らずアメリカ本土にも適用されます。例えば、以前、本土へ旅行をしたときには、入国審査で「こっちに彼氏いるのか?」と聞かれたことがありました。

その時は、「なんだいその質問は。いませんよ!ははは!」と面白がって返事をしました。今考えると呑気なものですね。

ですが、後々アメリカに頻繁に入国するようになって、その質問の裏の事情を知るようになりました。つまり、その時、本土の入国審査で冗談だと受け取ってしまった質問も、おそらく「国境警備の仕事」だったんですね。

はじめての女性ハワイ旅の入国審査は何の問題もなし!

というわけで。ごくごく普通の旅行でしたら、女性一人だろうがなんであろうが、何にも心配することはありません!

ただ、ハワイにはまってしまって、出入国を繰り返すようになると怪しまれる可能性が出てきますので、要注意です。といっても、1〜2週間程度の短期滞在で一年に1、2回程度でしたら、繰り返す場合でもほぼ心配ないですよ。

最後に。初ハワイの人のために、入国審査での英会話の練習方法をご紹介して、締めくくりたいと思います。

英語が苦手な人へ!ハワイでのはじめての入国審査のベストな練習方法

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