今回は、ハワイと沖縄のどちらにも行ったことがない人に向けて、それぞれに旅行する違いのポイントをご紹介します。
どちらが必ず良いとは言えない
「南の島に行ってみたい」という時に、国内の代表的な旅行先となるのは、沖縄です。そして、海外では、ハワイとなりますよね。
つまり、簡単には国内旅行と海外旅行という違いがあります。今回は、その違いをより詳しくご紹介します。
で、この記事の趣旨は、「ハワイの方が良い!」や「沖縄の方が良い!」のように、それぞれの旅行先としての優劣をお伝えしたいわけではありません。それぞれメリット・デメリットがあり、どちらか一方が「必ず良い」と決められるものではないからです。
そうではなく、ハワイと沖縄のどちらも行ったことがない人に、「同じ南の島への旅行でもこういった違いがあるよ」という点をお伝えするのが目的です。
一年中、水着で海で遊べるかどうか
それでは、早速始めましょう。まずハワイと沖縄を比較した時に、代表的な違いと言えるのが、「一年中、水着で海で遊べるかどうか」です。
沖縄には冬があるため、真冬に普通の水着で海で遊ぶのは難しくなります。一方、ハワイは、一年中、水着で海で遊べます。もっとも、ハワイの冬には、風が強い日や天気の悪い日があり、水着で海で遊ぶのが辛い日もあります。ですが、沖縄の冬のように寒わけではありません。
この違いにおいて、「いつ行っても海を楽しめる」という観点では、ハワイに分がありますね。
ただ、それによるデメリットもあります。具体的には、ハワイには明確なオフシーズンがないため、旅行代があまり値下がりしないことです。ざっくり言うと、ハワイは「すごく高い時期」、「高い時期」、「普通の時期」しかありません。つまり、とても安い時期というのが、見つけにくわけですね。
一方、沖縄には、オフシーズンがあるため、安いときは結構安くなります。私が3月に沖縄に行った際は、同じ時期にハワイに行く「往復の航空券の1人分の料金」が、家族3人分の4泊の沖縄旅行の航空券代、ホテル代になりました。
こんな感じで、オフシーズンを選ぶと、沖縄はだいぶお得に行けます。なので、沖縄に冬があることは、メリットとも考えられます。
旅行に使える時間の長さ
次に。沖縄旅行とハワイ旅行の違いとして、旅行に使える時間の長さがあります。
この観点では、沖縄旅行の方に分があります。というのも、ハワイ旅行は、フライト時間、時差、および飛行機のスケジュールの選択肢の影響で、旅行に使える時間が短くなってしまうからです。
例えば、5日間の休みが取れたとして。ハワイ旅行の旅程は、3泊5日となります。で、到着初日は、ハワイの午前に着くのですが、フライト疲れと時差ボケの影響で、あまりアクティブに観光できません。
また帰国日は、羽田空港着の便を利用していない限りは、午前から午後一に出発する飛行機となります。つまり、最終日は、ほぼ移動日になります。この分を差し引くと、5日の休みのうち、ハワイをフルで楽しめる日数は、実質2日間程度になります。
一方沖縄には、時差がありません。また、羽田空港と那覇空港を結ぶ便のスケジュールも、朝から夜まで選べます。そのため、5日の休みのうち、4日間ちょっとを沖縄で過ごすような旅程も組めます。
海の綺麗さ
次に、海の綺麗さの違いです。これは、沖縄とハワイそれぞれで、海を見た時期やその時の天気、また見た場所、加えてその人の好みでも変わります。
ですが、私はハワイよりも沖縄の海の方が綺麗な印象を持っています。私はこれまで沖縄にも何度かリピートしています。その数は、ハワイにリピートしている数より、少ないです。
ですが、その少なかった沖縄旅行で見た海の方が、ハワイの海より美しかった印象が残っています。例えば、沖縄本島と道路で繋がっている古宇利島で見た海の美しい青さを、ハワイのビーチで見たことがありません。
また、海に潜って見られるサンゴ礁の美しさも、沖縄で見たものが美しかった印象があります。ハワイだと、観光客が気軽に行けるサンゴのあるビーチとして、ハナウマ湾があります。
のですが、ハナウマ湾のサンゴは、なんというか、灰色なんですね。なので、サンゴの美しさを見るより、泳いでる魚を見て楽しむ感じになります。
ただ、ハワイの海も十分に美しいです。また、パウダーな砂浜のビーチの楽しみやすさで言うと、ハワイの方が分があります。沖縄だとそのようなビーチは、離島のビーチに行く必要があります。ですが、ハワイではオアフ島のビーチでも、パウダーな砂浜を楽しむことができます。
繁華街のホテルの便利さ
次に。繁華街のホテルで過ごす便利さを比べると、これはハワイの方に分があります。例えば、ワイキキのホテルに宿泊した場合、本当に便利に過ごせます。なぜなら、ホテルの徒歩圏に、ビーチがあり、飲食店があり、ショップがあるからです。
ワイキキのこの便利さを、沖縄で喩えますと。那覇市の繁華街のメインストリートである国際通りが、ビーチに面している状況ですね。そしてその国際通りに、ビジネス向けのホテルだけではなく、リゾートホテルもある感じです。
またワイキキでは、そのビーチで様々なアクティビティを楽しめます。サーフィンであったり、カヌーであったりですね。このように繁華街とビーチが隣接しているところに、かつリゾートホテルがある点がワイキキの便利さです。
一方、沖縄では、繁華街の便利さとリゾートホテルのリラックス体験を同時に体験するのは難しいです。例えば、私は、恩納村や名護市のリゾートホテルに宿泊した経験があります。ですが、そこまでは那覇市の中心から車で1時間の距離でした。
なので、沖縄では、「リゾートはリゾート」、「買い物は買い物」という感じで、別々に旅程を立てることになりました。
治安の良さ・安心感の違い
最後に。治安の良さ・安心感の違いで言うと、これはやはり日本語で過ごせる沖縄の方に分がありますね。
ハワイは日本と比べると犯罪の発生率が高く、また銃を突きつけての強盗のような事件も実際に起きています。もちろん沖縄でも犯罪は起きますが、ハワイとの比較では、安全な場所と言えます。
なので、旅行するにあたり、沖縄の方が気構える部分が少なくて済みます。ほか滞在中、病気をした、怪我をした、という時に、日本語が通じる病院のある沖縄は安心できます。また日本の病院なので、日本の健康保険で受診できる点も安心できます。
ハワイにも、オアフ島であれば日本語が通じる病院はありますが、沖縄ほどは充実していません。加えてハワイの病院にお世話になると、高額の医療費が発生します。なので、それに備えて、海外旅行保険に入る必要があります。