ハワイのairbnbの違法物件を見分ける難しさを感じた話

今回は、ハワイ旅行の宿泊先として、airbnbを初めて利用する人に伝えたい情報です。

中には違法な物件もある

ハワイ旅行の宿泊先をairbnbで探すと、本当にたくさんの貸切物件が見つかります。一方で、そのような物件のいくつかには、違法性のある物件も存在します。

例えば、そのエリアの建物は、1週間のような短期で貸してはならないのに貸してしまっていたり、宿泊料金から本来ホテル税を納めなくてはならないのにそうしていなかったり、する物件があります。

実際、ハワイのそのような違法物件は、取り締まりに合っています。「airbnb hawaii crack down」のようなキーワードで検索すると、そのようなニュースがたくさん見つかります。

また、法律上は問題がなくても、その建物の管理組合のルールで、短期の宿泊を認めていない場合もあります。ワイキキにあるような、高層コンドミニアムは、管理組合の力が本当に強く、そのルールを守らないとオーナーが罰金になることもあります。

例えば、「ベランダに洗濯物を干しているのを見つかると、罰金になる」ことが、実際にあります。

いずれにせよ。本来、旅行者が短期で宿泊してはならない物件が、airbnbで貸し出されている可能性があり、それに注意が必要です。

本来は違法な物件でも貸せる例外がある

私は、あるハワイ旅行において、知人が所有するワイキキのコンドミニアムの部屋を見学させてもらった経験があります。

で、その際には、その部屋を管理する、ハワイの管理会社のスタッフに、その部屋の中をご案内いただきました。その際に、「不動産業のスタッフなら、airbnbの問題点に詳しいかな?」と考え、ハワイにairbnbで宿泊する問題点について聞きました。

聞いてみたところ、ハワイにあるairbnbの物件のいくつかには、この記事の冒頭で述べたようなリスクがあることは、事実だとわかりました。

ただし。「本来違法な物件でも、それを旅行者に短期で貸せる場合がある」という例外があることも、そのスタッフから教えてもらいました。

ざっくりいうと、ハワイの不動産業において、「昔からそう営業している」という理由から、短期で貸せる既得権を持っている会社があり、そのような場合は、本来、短期間で貸せない物件を貸せる場合がある、というお話でした。

なので。仮にそのような権利を持った会社が、その物件をairbnbで貸し出していた場合は、本来違法性のある物件でも問題がないことになります。

ただ、「それをハワイの不動産に詳しくない、普通の日本人旅行者が見極めることは、難しい」というお話でもありました。

airbnbの物件のオーナーが不動産会社のスタッフだった実体験

結局のところ、普通の日本人旅行者が、airbnbでハワイの物件を探す場合は、短期間で貸すのがOKだとわかっているエリアの建物の部屋を探すのが、安全な探し方と言えます。

そのようなエリアにある建物の物件であれば、「旅行者に短期で貸せるはずだよね」と、判断できるからです。そして、私は、そのような条件で探したワイキキ内に建つコンドミニアムの物件に、airbnbで宿泊した経験があります。

ご参考に、その時に体験して面白かった話をご紹介しますと。

まず、私は、その物件をairbnbで予約した段階では、その部屋のホストは、個人だと認識していました。なぜかというと、airbnbのアカウント名が、アメリカ人に良くある普通の個人名だったからです。ここでは、わかりやすさのために「Aさん」としましょう。

で、実際に、ハワイに到着し、鍵の受け渡しのために、指定された待ち合わせ場所を訪れたわけですが、その認識が誤っていることがわかりました。

というのも、その待ち合わせ場所を訪れてみると、その宿泊予定のコンドミニアム内に事務所を構える、不動産管理会社のオフィスだったからです。私は、すっかり、普通の人と、鍵の受け渡しをするものだと思い込んでいたので、面食らうことになりました。

そして、「airbnbで予約したものなんですけど、Aさんはいますか」と尋ねてみると、その管理会社のカウンターデスクに座っている一人が、「こちらにどうぞ」と案内してくれました。そして、その人がAさんでした。

個人のものか、管理会社のものかは結局わからなかった

その後、そのAさんと一緒に、自分が泊まる部屋のドアの前で行き、鍵を開けてもらい、無事にその部屋を利用できるようになりました。

この体験をして、私が疑問に感じたのは、「結局、私が泊まった部屋のオーナーは、そのAさんだったのか?」という点です。誰か別のオーナーがいて、Aさんは、管理会社のスタッフとして、それをサポートしているだけの可能性もあったからです。

また、その管理会社自体が物件を持っていて、その部屋を旅行者に貸している可能性だってあるはずです。ほか、Aさんが、仕事中に、自分個人で持っている物件を貸し出している可能性も否定できません。

結局のところ、その真相をAさんに、聞くことはできませんでした。やぶ蛇になることを恐れたからです。

ただ、普通の人が貸している物件より、「プロが貸しているから違法性はおそらくないのだろう」と感じられた点で、むしろ安心して利用できました。一方で、ハワイにairbnbで泊まる難しさを改めて感じる実体験となりました。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア