ハワイのブライダル業界のニーズの変化からわかること

今回は、ハワイでのビジネスに興味がある人に向けてのお役立ち情報をご紹介します。

この記事を書いている最近、ハワイに長年暮らしている在住者の方から、「今、ハワイのブライダル業界がこんな感じに変わって来ているんだよ」という話を伺ったんですね。

その話を伺い、私は、「この話は、ハワイのビジネスに興味がある全ての人が知っておくべきだな」と考えることになりました。というのも、その話の内容が、「ハワイのブライダル業界だけに留まらず、日本人旅行者のハワイに対するニーズの全体の変化を表している」と感じられたからです。

ビーチでフォトウェディングのみ、が人気になってる

それでは、早速始めましょう。今回ご紹介したいブライダル業界の話ですが、ハワイで海外挙式をしたい日本人に向けて、そのサービスを提供するブライダル業界の話です。つまり、「日本人旅行者をお客さんとする業界の話ですよ」、ということですね。

で、今回この話を伺ったのは、ハワイのブライダル業界に長年携わっている日本人在住者の方です。そして、その方によると、今、ハワイで海外挙式をしたい日本人の結婚式に対するニーズに、大きな変化が起きているそうなんですね。

その変化ですが、具体的には、「今、ハワイでは、ビーチでフォトウェディングのみで済ましてしまうスタイルの日本人カップルが増えている」という変化です。逆に、これまで人気だった、チャペルでちゃんとした式で挙げるカップルが減りつつあるんですね。

そして、その背景には、「日本人がハワイでの挙式にお金をかけなくなったこと」があります。

というのも、チャペルで挙式より、フォトウェディングは、その費用が安く済ませられるからです。なぜ安く済むかというと、チャペルを利用しなくてすむ分、その会場に関わる費用を少なく抑えられるからです。

つまり。そのように「安く済ませられる式を選ぶ日本人カップルが増えている」という事実から、日本人カップルが、ハワイでのウェディングに安さを求めるようになったことが伺えるんですね。

写真業者の立場がウェディング会社よりも強くなりつつある

そして、この日本人カップルのニーズの変化を受けて、今、ハワイのブライダル業界に関わる業者の力関係も大きく変わってきているんですね。

具体的には。これまでは、ハワイの人気チャペルを抑えていたウェディング会社が、圧倒的な力を持っていました。で、写真業者は、あくまで、そのウェディング会社から、挙式の写真撮影の仕事を発注される立場だったわけです。

それが、今は、写真業者が、独自でフォトウェディングのパッケージを売り出す時代となっているんですね。そして、海外挙式をしたいカップルは、直接、その写真業者が提供するフォトウェディングを利用するようになって来ています。

で、フォトウェディングの場合、ビーチのみで済ますと、その費用はかなり低く抑えられるんですね。その費用の具体例ですが、ハワイのフォトウェディング業者のホームページを見るのがわかりやすいです。例えば、次のリンク先は、Projectmと言うハワイのフォトウェディング業者のホームページで、そのプラン毎の費用が確認できます。

Projectmのホームページを見る

上のホームページを見ると、この記事を書いている時点で、ビーチウェディングのプランのは、$2,200となっています。で、チャペルを利用する場合、最低でも$2,980〜となっているわけです。このようにビーチウェディングにすると、ハワイでお得に挙式することができるんですね。

そして。Projectmのプランからは、写真業者が提供するフォトウェディングのプランでも、チャペルでの挙式を選べることがわかりますよね。つまり、これまではウェディング業者から、仕事を発注されていた写真業者の立場が変わったんですね。チャペルに対してお客さんを送る立場になっているというわけです。

このように日本人カップルのニーズの変化が、ハワイのブライダル業界に関わる業者の力関係を変えつつあるわけです。

ブライダル業界以外でも安さが求められる時代に

さて。私は、以上の話を伺い、ハワイのビジネスにおいて、「ブライダル業界以外でも、とにかく安さが求められる時代になるんだろうな〜」と考えることになりました。

というのも、海外挙式でも、新婚旅行でも、結婚に関わるイベントほど、人生において懐が緩みやすくなるタイミングがないと考えているからです。「一生に一度のことだから」ということで、いいホテルに泊まってみたり、ビジネスクラスを利用してみたり、本来はちょっと無理をしても奮発したくなるタイミングのはずなんですね。

そのようなイベントに関わるビジネスさえ、節約志向によって変化していることを考えると、ほかの業界でもとにかく安さが求められるように感じるわけです。

例えば、極端には、「ビーチでテントに泊まるハワイ、朝食にスパムむすびの差し入れ付き。5泊7日、航空券込みで3万円」のような超格安ハワイ旅行が求められているのかもしれませんね。

それは冗談にしても。これはハワイの観光業に詳しい別の在住者の方から伺ったのですが、今、airbnbでハワイに宿泊する旅行者が増えているんですね。で、その中には、ハワイの法律上で違法となる、短期貸しのコンドミニアムにairbnbで泊まる人も少なくないんですね。ホテルに泊まるより良いグレードの部屋にお得に泊まれるからです。

そして、そのあおりを食らっているのが、真面目に法律を守っている業者です。例えば、コンドミニアムを「1か月以上」など法律に従った期間で貸している業者もちゃんとあるんですね。それが、airbnbに旅行者を奪われる形となっているわけです。

ただ今現在、airbnbでの違法な短期貸し物件は、行政に取り締まられる方針となっています。そのため、うかつに「じゃ〜、自分もairbnbで売ることにしよう」と参入できない状況でもあるんですね。

ですが、このairbnbの人気からも、ハワイへの日本人旅行者のニーズが、節約志向に移りつつあることがわかりますね。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア