今回は、ハワイ旅行が初めての人に伝えたい注意点です。
お伝えしたいのは、「ハワイではホームレスの増加が社会問題となっていて、そのホームレスが集まるキャンプ周辺では、地元の人は、こんなことに気をつけている」ということです。
ハワイではホームレスの増加が社会問題になっている
イメージを大切にするために、観光客向けのメディアでは取り上げられにくいのですが、ハワイでは、ホームレスの増加が社会問題になっています。
その事実は、ハワイの地元新聞、Star-Advertiserの記事を読むとわかります。次のリンクから、ハワイでのホームレスに関する記事が探せます。
Star-Advertiserのウェブサイトで「homeless」で検索した記事を見る
例えば、この記事を書いている直近では、オアフ島のフリーウェイH-1やハワイ島の旧コナ空港のホームレス・キャンプが一掃されたニュースがあります。
他の記事もざっと読んで見ると、これまで、ハワイにおいて、ホームレスがずっと問題であったことがわかります。
例えば、どこかのホームレスキャンプを一掃しても、別の場所にそれができ、いたちごっこになっていることがわかります。また、ホームレスに家や仕事を与えてを支援する取り組みが行われていますが、それでもこの問題が解決していないことがわかります。
私の実体験としては、ワイキキからアラモアナ・センターに向かう途中にホームレスを見かけたことがあり、それが印象的でした。具体的には、アラワイ運河とアラモアナ通り交差するところの橋の脇に、一時期ホームレスが、テントを張って暮らしているのを、見かけました。
Googleストリートビューでアラワイ運河上にかかるアラモアナ通りの橋の脇を見る
なぜ印象的だったかというと、それまでワイキキおよびその周辺では、あまり、ホームレスを見かけたことがなかったからです。なので、「ワイキキ近くでもホームレスがいるんだな」と印象的でした。
ホームレス・キャンプ周辺は、ビーチサンダルで歩かない方が良い
つまり、ワイキキに滞在することが多い、日本人旅行者でも、ハワイのホームレス問題は、他人事ではないわけですね。
そして、先日、私は、次の記事を読み、「なるほど、地元の人は、ホームレス・キャンプ周辺でこんなことに気をつけるんだな」という発見がありました。
Growing homeless encampments prompt proposal for armed park rangers
この記事は、「ワイキキ周辺でのホームレス増加による治安の悪化の対策に、武装したレンジャーが必要だ」ということを主張する記事です。
そして、この記事の中で、ワイキキ在住の女性が、ダイアモンドヘッド・ルックアウトのホームレス・キャンプに関して、彼女自身が気をつけていることや、彼女の子供たちに気をつけさせていることが紹介されています。
例えば、彼女自身は、夜間には、これまで行っていたジョギングはやめて、このエリアに近づかないようにしています。日中にする場合でも、悪臭がひどいため、息を止めて走るようにしています。
また、彼女は、自分の子供たちに、ホームレス・キャンプ周辺では、靴を履かせるようにさせています。というのも、ホームレス・キャンプ周辺では、使用済みの注射針や避妊具が落ちていて、危険だからです。
ホームレス・キャンプ近くの海には入らせない理由
加えて、ホームレス・キャンプ近くの海には、入らないようにもさせています。その理由は、ホームレスが汚物を貯めたバケツを海にそのまま投げ捨てるからです。
私は、この地元の人が、ホームレス・キャンプ周辺にて、「靴で歩くようにする」、「周辺の海に入らない」という2点に気をつけている事実を知り、驚きました。これまで、そのような注意点に、気がついていなかったからです。
冒頭で述べた通り、観光客向けのメディアでは、ハワイでのホームレスの問題は、紹介されません。そのため、このような注意点を知らずにハワイを訪れる可能性が高いです。
実際には、日本人観光客が訪れるワイキキ周辺でも、ホームレス・キャンプが問題となっています。ので、今回ご紹介した注意点があることを知っておいた方が良いです。