今回は、ハワイ旅行にあたり、公共の無料WIFIを初めて利用する予定の人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「公共のWIFIは、盗聴されるリスクがあるから気をつけて」というお話です。
ハワイ旅行で公共のWIFIを使いたくなるシーン
ハワイ旅行では、旅行中、公共のWIFIを使いたくなるシーンがあります。例えば、行きの日本の空港で、自分の飛行機に搭乗するまでの暇つぶしのために、空港の無料WIFIを利用したくなります。
ハワイに着いてからも。ワイキキのロイヤルハワイアンセンターやインターナショナルマーケットプレイス、ワイキキ近くのアラモアナセンターなどのショッピングモールでは、無料のWIFIが提供されています。
また、パッケージツアーで訪れる場合は、現地のツアー会社ラウンジや、ツアー客向けのトロリーなどの交通機関で、WIFIが提供される場合もあります。さらに、宿泊先のホテルで、無料のWIFIが提供されていることもありますね。
ハワイにて日本で使っているスマホを、国際ローミングせずにデータ通信したい場合は、このようなWIFIを特に利用したくなります。
暗号化されていない無料のWIFIは盗聴されるリスクがある
いずれにせよ、このような無料のWIFIを利用するときには、注意点があります。それは、その通信が暗号化されていない可能性があることです。「暗号化されていない」ということは、同じWIFIを利用する人の中に、悪意のある人がいれば、その通信を盗聴されてしまう可能性があることを意味します。
ご参考に、公共のWIFIの危険性については、Microsoftが公開している次の資料が、わかりやすいです。パソコンで利用するときを例に挙げていますが、スマホで利用するときも同じ危険があります。
Microsoft セーフティとセキュリティ センター: 公衆無線 LAN を安全に利用する 3 つのポイント
このような話を聞くと、「と言っても、高度なITのスキルがある人じゃないと、盗聴はできないんでしょ?」、つまり、「実際には、そんなに盗聴されるリスクが少ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、実は、このような通信を盗聴するのは、それほど高度なITの知識を必要としません。というのも、それをするためのソフトウェアを利用するだけで、実現できるからです。例えば、次の動画では、そのようなソフトウェアを利用して、通信を盗聴し、ユーザー名やパスワードを表示させている様子が確認できます。
WIFIの盗聴は、このようなソフトウェアを使うだけでそれを実現できてしまいます。つまり、物凄くハッキングに詳しい人でなくても、意外と簡単に実現できてしまうんですね。
公共のWIFIを利用するときは、機密情報は入れたり、表示したりしない
というわけで。ハワイ旅行中、公共のWIFIを利用するときは、極力、機密情報は入れたり、表示したりしない方が良いです。機密情報とは、例えば、クレジットカードの番号、会員サイトにログインするためのIDとパスワード、などがあります。
暗号化されていない公共WIFIの危険性のイメージとして。例えば、駅のような人混みがあるところで、メガホンを使って、遠くの人と会話をすることを考えて見てください。その会話の内容は、当然、その人混みの人たちにも丸聞こえとなる状況です。
その状況下で、例えば、「私の銀行のキャッシュカードの暗証番号は◯◯◯◯です」のような話をしたいと思うでしょうか。暗号化されていない公共のWIFIを利用している状況は、まさにこのような状況と同じです。
この「公衆の面前でメガホンで会話をしている」というイメージを持てば、公共のWIFI利用時に、どのような情報を入れたり、表示したり、しない方が良いかがわかりやすいはずです。