今回は、ハワイ旅行が初めての人に伝えたい注意点です。
お伝えしたいのは、「ハワイ旅行中に万が一津波に遭遇した時に備えて、事前に確認した方が良い情報があるよ」ということです。
ハワイは津波に注意が必要な旅行先
ハワイは津波に注意が必要な旅行先です。その事実は、ハワイの地元新聞が運営するウェブサイトで、津波に関するニュースを確認するとわかります。
ハワイの地元新聞StarAdvertiserで津波に関するニュースを見る
このリンク先を見ると、太平洋のどこかで大きい地震があるたびに、「No tsunami threat to Hawaii (ハワイへの津波の影響は心配ない)」という記事が掲載されていることがわかります。つまり、それだけ津波を警戒しているというわけです。
私は、東日本大震災(311)のちょっと後にハワイ島を訪れたことがあります。その際、現地の人からハワイでも、津波の影響があった話を聞き、驚きました。
また、その後にも、津波警報が発令されて避難が必要になったすぐ後のハワイを訪れたことがあります。その際、ハワイ在住者の方から、「ワイキキでも避難しようとする人で騒然となった」という話を伺いました。
ハワイでの津波の避難地図の確認方法
このように、ハワイ旅行中は、津波に遭遇する可能性があります。それに備えて、自分の身を守るための情報を事前に見ておくと良いです。
そのためにまず知っておきたいのがハワイでの津波時の避難地図です。その地図は、Pacific Disaster Center (PDC)が、インターネット上に公開しています。
例えば、ワイキキの避難地図は、次のリンクから確認できます。
ご覧いただくとわかる通り、ワイキキは、アラワイ運河を越えた先まで、避難が必要なエリアとして、すっぽり包まれていることがわかります。
それ以外のエリアについては、次のリンクから確認できます。
ハワイの津波避難ゾーン(Tsunami Evacuation Zones)を見る
まずは、この地図を使って、自分の宿泊先への、津波の影響を確認すると良いです。
津波の発生をいち早く知る方法
ハワイの津波の怖いところは、自分が体感できる地震以外でも、津波の影響を受ける可能性があることです。事実、上では、日本で起きた311の地震が、ハワイに津波の影響を与えたことをご紹介しています。
このように、太平洋の遥か彼方で起きた地震でも、ハワイに津波の影響を与えます。そのため、ハワイの津波を知るためには、「地震を体感する」以外の方法でも、気づける必要があります。
ハワイでの津波の発生をいち早く知る方法として、Pacific Tsunami Warning Center (PTWC)のウェブサイトが役立ちます。
というのも、このサイトでは、ハワイで津波の危険がある時に、それが次のページで警告されるからです。
また、PTWCは、太平洋で津波発生の危険がある時、その警告をメッセージとして、様々なメディアで発信します。例えば、メール、SMS、RSS、ソーシャルメディア(twitterやFacebookなど)です。
そのメッセージの購読方法は、上のリンク先から確認できます。
試しに、 PTWCのtwitterを見てみると、太平洋のどこかで津波があった場合は、「津波の危険があるかないか」を都度、発信していることがわかります。
ハワイでの津波警報のサイレンの音を動画で知る
ハワイで実際に津波警報が発令される場合は、それを知らせるためのサイレンが鳴ります。そのサイレンがどのような音かを知っておくことも、津波の発生をいち早く気づくために重要です。
そして、そのサイレンの音を確認するのに、次の動画が参考になります。
この動画は、2010年2月にホノルルで津波警報のサイレンが鳴ったとき様子を撮影したものです。動画の50秒あたりから、サイレンが鳴り始めます。
このサイレン音を知っておくことで、「これはやばいやつだ」と気付けるようになります。
実際の避難方法をホノルル領事館の安全情報で知る
最後に。実際にハワイで津波発生時の避難方法について、ご紹介します。
その方法を知るために、在ホノルル日本国領事館が公開している、次のハワイ在住者向けのページをみると良いです。
日本人旅行者目線で、このページの避難方法をざっとまとめると、次のような感じですね。
- 自分が避難区域にいるのかを確認する(電話帳の黄色ページにも明示されている)
- 車で移動できる場合は車で避難する
- 市バスを見かけた市バスに乗る
- ビルにいて避難できない場合はできるだけ上の階に行く(6階建て以上のビルで3階以上が目処)
- 避難不要とされるエリアでも絶対に安全とは限らない点にも注意する
実際のところ、日本人旅行者は、オアフ島のワイキキに宿泊している人が多いですよね。ワイキキは高層ビルのホテルが多いため、津波時の避難方法は、「車で逃げる」よりも、ビルの上に逃げることが多くなります。
事実、私が知っているワイキキ在住の方は、「津波警報時には、念のため、自分が住んでいるビルの上の階に避難した」とおっしゃっていました。
ただ、それが万全な避難方法という保証もありません。なので、宿泊先のスタッフに、津波時の避難方法を確認しておいた方が、より安全です。