初ハワイの人が知っておくべきハワイ語の基本

今回は、ハワイ旅行が初めての人へのお役立ち情報として、ハワイ語の基本をご紹介します。

ハワイ語と言うと、挨拶の「Aloha(アロハ)」や、感謝を意味する「Mahalo(マハロ)」などの言葉が有名です。ご存知の方も多いですよね。

この記事では、そのような単語レベルの表現からもう一歩踏み込んで、ハワイ旅行に役立つハワイ語の基本をご紹介します。

旅行者がハワイ語の基本を知っておくべき理由

はじめに、旅行者がハワイ語の基本を知っておくべき理由からご紹介します。

その理由ですが、ハワイ旅行中、旅行者でも何かとハワイ語に触れる機会があるからです。例えば、上でご紹介した「Aloha」や「Mahalo」は、本当に様々な所で見聞きすることになります。

実際、ハワイ州の公用語ですが、英語のほか、ハワイ語も公用語なんですね。このように先住民族の言葉が公用語になっている州は、実はアメリカの州の中でハワイ州だけとなっています。

このようにハワイ語が公用語になっているという背景からも、ハワイではハワイ語を見る機会が結構あります。例えば、ホノルル空港について、手荷物受け取りの場所まで移動する際には、大きなウェルカムメッセージを見ることになります。そのウェルカムメッセージも英語とハワイ語の両方で書かれてあるわけです。

また、ハワイ語は、ホテルやショップの名前、地名などにも使われています。そのため、ハワイ語の読み方を知っておくと役立つんですね。

カハコーについて

文字で書かれたハワイ語を初めて見た人が戸惑うものとして、カハコーとオキナがあります。ハワイ語には、元々文字がなく、キリスト教宣教師によって文字化されたわけですが、アルファベットだけで表現できない発音があったわけですね。

で、まずカハコーからご紹介すると。例えば、有名なワイキキですが、ハワイ語では、「Waikīkī」と書きます。この時、後ろの「kīkī」に注目して欲しいのですが、普通の「i」ではなく、「ī」となっているんですね。よくみると、iの点が横に長くなっています。

これが、「kahakō(カハコー)」です。ちなみに、この「kahakō」と言う言葉自体の最後の「ō」も、カハコーになっているのがわかりますよね。カハコーは、このように「a e i o u」の母音の上に横棒をつけて表現した発音です。

その発音の仕方ですが、簡単にはその母音を長く伸ばして発音します。例えば、「Waikīkī」は、「ワイキーキー」と発音するのが正しいわけですね。で、より詳しく言うと、「Waikīkī」のように1つの単語に、2つ以上のカハコーがある場合は、最後のカハコーにアクセントを置きます。が、とりあえずは、「カハコーは長く伸ばす」と言う点を覚えておけば良いです。

カハコーの表記ですが、結構重要です。なぜかというと、カハコーのありなしで単語の意味が変わるからです。例えば、「Hoku」は「満月」を意味しますが、「hōkū」は「星」を意味します。また「lolo」は「脳」を意味しますが、「lōlō」は、「愚かな」という意味です。

ほかハワイの服の名前である「ムームー」は、日本でも有名ですよね。これは、ハワイ語では、「mu’umu’u」と書くんですね。一方これを「mūmū」と書くと、「無言の」という意味の単語になるわけです。

オキナについて

続いて、オキナについてご紹介します。上で、「ムームーは、mu’umu’u」と書くとご紹介しましたが、この「mu’u」の間にある「’」が、「’okina(オキナ)」です。この「’okina」という単語自体にも、オキナがあることがわかりますね。

一見すると「'(アポストロフィ)」に見えますが、文字として異なります。

このオキナですが、ハワイ語の子音の1つです。ハワイ語には、「h k l m n p w ‘」の8つの子音があるのですが、その1つということですね。

このオキナの発音ですが、言葉で表現するのはちょっと難しいですね。ネイティブがこのオキナの発音しているのを聞くのが一番わかりやすいのですが、強いて表現するなら、しゃっくりをするように喉を引く感じで「ッ」と間を空ける感じでしょうか。

例えば、「ハワイ」という単語も、ハワイ語で表記すると「Hawai’i」とオキナが入っているんですね。その発音を無理矢理カタカナで表現するとすると、「ハワィッイ」という感じになるわけです。

このオキナも、そのありなしで単語の意味が変わります。例えば、「hoi」は「興味深い」という意味ですが、「ho’i」は「帰る」という意味になります。

街中の標識で見かける

で、このようにご紹介しておきながら、ハワイ現地において、このカハコーとオキナを正しく発音されているかというと。少なくとも英語のネイティブや在住の日本人の間では、そうではないんですね。

ですが、ハワイ語の地名が街中の標識に書かれる時に、これらを使って正しく表記されています。例えば、ワイキキのメインストリートであるカラカウア通りの「カラカウア」ですが、「Kalākaua」と書きます。

見ると、2つ目の「a」が、「ā」とカハコーになっているのがわかりますよね。ちなみに、ウィキペディアの日本語のカラカウア王についてページを見ても、その正しい読み方について紹介されていますね。

wikiでカラカウア王のページを見る

つまり、本当は「カラーカウア」と、2つ目の「ā」を長く発音するのが正しいわけです。

そして、カラカウア通りのスペルですが、街中の標識に書くときは、カハコー付きで正しく表記されているんですね。実際に、次のGoogleストリートビューで、そのようにスペルが表記されたハワイの標識を見ることができます。

Googleストリートビューでカラカウア通りの標識を見る

そしてハワイ旅行中、カハコーやオキナの表記された言葉を見たときに、その意味知っていると戸惑わずに済むわけです。

英語と組み合わせて使われる

さてハワイ語ですが、英語と組み合わせて使われることがあります。最後に、その例をご紹介して、この記事を終えることにします。

ハワイ語の単語ですが、ハワイにおいては、英語の中に取り込まれて、英語と組み合わせて使われているものがあるんですね。なので、それを知らずに、英文の中でハワイ語の単語に出くわすと、「え?これ何?」となるわけです。

例えばですが、ハワイ語の「keiki」という単語です。これは、「子供」という意味なのですが、旅行中に結構目にすることになります。どのような場所で目にするかというと、ホテルや飲食店のサービスメニューに、この「keiki」という単語が出てきます。

ホテルであれば、子供向けのプログラムのサービスメニューに、「keiki programs」と書かれていたりするんですね。また、飲食店のメニューには、子供向けのメニューが「keiki menu」と書かれていることがあります。

で、「keiki menu」が「子供向けメニュー」を意味することを知っていると、ハワイで子供向け飲食店を探すときに役立つんですね。詳しくは次の記事でご紹介しています。

ハワイでの子供向けレストランの探し方

他、ホテル名の一部にハワイ語が使われていることも多いです。例えば、Moana Surfriderホテルの「moana(海の意味)」であったり、Ohana Waikiki○○ホテルの「’ohana(家族の意味)」であったり、Maile Sky Courtホテルの「maile(植物の名前)」であったりです。

ホテルに限らずハワイのお店の名前も、ハワイ語と英語を組みわせた名前のこともあるんですね。

このような背景を知らないと、「なんだか見たことないスペルの単語がたくさんあるな〜」と戸惑うことになるんですね。なので、ハワイ旅行ではこの点にご注意ください。

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