法人口座でハワイの企業からの振込を初めて受け取る経営者に伝えたいこと

今回は、中小企業の経営者で、「ハワイの企業との取引の売り上げを、日本の法人口座で初めて受け取ります」と言う人にお伝えしたい情報です。

なので、経営者の中でも、会社の銀行口座の責任者をしている人に伝えたい情報となりますね。

で、今回お伝えしたいのは、「ハワイの企業からの振込を日本の法人口座で受け取る時は、日本の銀行から電話での確認が入りますよ」と言うことです。

私が実際に体験したのは、ハワイからの振込を三菱東京UFJ銀行の法人口座で受け取った時なのですが、初めての時は、「えっ、ハワイからの振込は、銀行の担当者による電話での確認を受けてからじゃないと、入金されないの?」と驚くことになりました。

そして、この銀行の担当者からの確認の電話は、その初回の振込だけではなく、その後も毎回確認されることも実体験から知りました。

ちなみに、この銀行からの確認の電話にちゃんと答えない限り、ハワイの企業からの振込が、日本の口座に入金されることはありませんでした。その取引の振込額が大きいなど理由から、一刻も早く受け取りたい場合は、銀行の担当者からの確認に早く対応した方が良いです。

海外の企業から日本の口座への振込時に銀行から確認されること

では、もう少し、この海外の企業から日本の口座への振込時に銀行から確認されることについて、補足します。

まず、銀行の担当者から何を確認されるかについて、ご紹介しますと。次の2点を確認されることになりました。

  • ハワイの会社からこのお金が振り込まれる理由
  • 1ドルいくらのレートで両替することになるがそれでよいか

これ以外に細かな確認としては、「手数料がいくらかかるが良いか」と言うものがありましたが、本題は、この2つの質問となりました。

日本の銀行の担当者から、初めてこの2つの質問をされた時に私が戸惑ったのは、1つ目の「お金が振り込まれる理由」についての質問でした。

つまり、「どう言った理由で、この企業から、この口座に振り込まれるんですか?」と言うことを、日本の銀行側の担当者が確認して来るんですね。この質問に対し、最初は「何でそんなことを聞いてくるんだ?」と感じました。

もちろん、やましい売上ではありません。ですが、銀行の担当者に、初めてこの質問をされた時は、その意図がわかりませんでした。結果、どう答えて良いのかわからず戸惑いました。実際には、「ハワイの企業と取引があり、こう言う仕事を行なったことに対する対価です」と答えることで、問題ありませんでした。

次に2つ目の質問は、ハワイの企業からの振込を、円建ての普通口座で受け取ることからの確認事項です。ハワイからの振込は、もちろんドルでされますので、円建ての口座に入金するためには、「1ドルいくら」と言うレートを定めなくてはならないわけです。

で、この2つ目の質問に関しては、質問されること自体には、私は納得でした。ただ、電話口で「1ドルいくらとなりますが良いですか?」と急に聞かれることになり、焦ることになりました。

と言うのも、銀行の担当者からそのような質問をされることを想定しておらず、その日の1ドルいくらかのレートを正確に把握していなかったからです。

また、そのレートが、ハワイの企業が日本に振り込んだ日を元にしたものなのか、確認の電話を受けているこの瞬間のレートなのか、についても戸惑うことになりました。

その時に銀行の担当者に聞けば良いだけの話だったのですが、初めての時は、急に電話をもらったこともあり、そこまで考えが回らなかったんですね。

ドル建ての法人口座を作ろうかと考えたが、やっぱり辞めた理由

その後もハワイの企業からの振込がある度に、日本の銀行の担当者からの確認の電話をもらうことになりました。その確認の電話が済むまでは、自社の口座に、ハワイの企業からの売り上げが入金されることがありませんでした。

で、このように、何度かハワイの企業からの売上を日本の口座で受け取ってみた結果、私は、「この際、会社にドル建ての口座を準備してはどうか」と言うことを思い立ちました。

なぜかと言うと、ドルのまま受け取っておいて、為替のレートが良い時に、日本円にした方が得なのではないか?と考えたからです。

ですが、結局は、ドル建ての法人口座を作ることは辞めました。その理由は、2つあります。1つ目の理由は、会社の決算時に、ドル建ての口座の扱いが面倒になるからです。2つ目の理由は、為替のレートが自分に都合よく動くとは限らない、と考えたからです。

なので、結局は、ドル建ての口座を準備せず、都度、銀行側から確認をもらった時のレートで、そのまま受け取る方針をとっています。

私は、ハワイの企業との取引をする前にも、アメリカ本土の企業との取引をした経験がありました。その際には、英語で請求書(Invoice)を作って、日本側の窓口の担当者に送ると、日本法人からお金が振り込まれる、と言う形でした。

なので、アメリカの企業からの売上であっても、その振込時に、いちいち、銀行から確認の電話をもらうようなことがありませんでした。

そのため、ハワイの企業からの振込時に、初めて銀行からの電話をもらった時は、「何でこんな電話をもらうことになるんだ?」と戸惑うことになったんですね。

と言うわけで。これから、海外企業からの振込を日本の法人口座で初めて受け取る人は、日本の銀行から、今回ご紹介したような確認があることを知っておくと役立ちます。

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