今回は、ハワイ旅行でオアフ島のダイヤモンドヘッド登山を初めて予定している人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「ダイヤモンドヘッドは簡単に登れる山なのか?」という点です。
片道27分、標高差約162mのハイキング
まず、ダイヤモンドヘッド登山の基本として、「どれくらい登ることになるのか?」という点からご紹介します。その距離感について、Googleマップを使うと簡単に、調べることができます。次のリンク先の通りです。
Googleマップでダイヤモンドヘッドの登山口から山頂までのルートを見る
このGoogleマップの結果によると、ダイヤモンドヘッドの登山口があるゲートから山頂までの距離感は、次の通りです。
- 距離: 0.9マイル(約1.45km)
- 所要時間: 徒歩で片道27分
- 標高差: 531フィート(約162m)
ざっくりいうと、大人の足で「片道30分で往復できる」というのが、ダイヤモンドヘッド登山の距離感です。
またダイヤモンドヘッドは、山頂までは歩道が整備されています。そのため比較的登りやすく、一般的に「初心者向けのハイキングコース」と言われています。
簡単に登れるかどうかは状況による
ただ、私のこれまで何度かダイヤモンドヘッド登山をした実体験、またハワイ在住者からのアドバイス、さらに、ハワイの地元向けニュースを総合すると、この登山を「初心者向け」と甘く見ないほうが良いと考えています。
ダイヤモンドヘッド登山が簡単かどうかは、その登山の参加者の構成や天候次第で、きつい登山になることもあるからです。
例えば、私の実体験では、子供が10ヶ月の赤ちゃんの時に抱っこ紐で前に抱えながら登ったことがあります。この時は、体力的にも、転ばないように気遣いが必要になる点でも、大変な体験でした。ほか、ダイヤモンドヘッドの山頂手前の階段で、胸を抱えて今にも倒れそうになっている高齢の方を見かけたこともあります。
また、2018年6月には、同じに日に、ダイヤモンドヘッドの登山者が6人も熱中症で倒れる事故が起きたことがあります。その事実は、次のハワイの地元新聞Star Advertiserの記事で確認できます。
Star Advertiser: Heat and dehydration overcome 6 hikers on Diamond Head
この記事から、倒れた6人の年齢構成を見ると、10歳、17歳、24歳、43歳、55歳、60歳と、子供から大人まで倒れていることがわかります。つまり、その日の気温次第では、参加者が誰であろうとこのような事故に遭う可能性があるということですね。
初心者向けと油断しないほうが良い
実際、これまで私がダイヤモンドヘッド登山をした実体験から、一番楽だったときのことを思い出すと、やはり冬場(具体的には1月)に登ったときでした。
なぜ楽だったかというと、夏場に登った時と比べ、気候が涼しかったからです。夏場に登った場合、山頂に着く頃には汗だくになっているのに対し、冬場はそこまで汗をかきませんでした。
このように、ダイヤモンドヘッド登山の簡単さ加減は、参加者の体力、また、そのときの天候で変わります。なので、「ダイヤモンドヘッド登山は楽勝だった」という話を聞いても鵜呑みにせず、状況次第では、きつい場合もあることを想定しておくと良いです。