今回は、ハリケーンが発生するシーズンにハワイを訪れる人に伝えたいお役立ち情報として、ハワイ旅行へのハリケーンの影響の調べ方をご紹介します。
で、日本において、台風の影響を心配するときは、多くの人は、「日本に直撃するか」を心配しますよね。
一方、ハリケーンがハワイ旅行に及ぼす影響の場合は、「ハワイに直撃するか」が、主な心配事ではないんですね。というのも、ハリケーンがハワイに直撃することは、あまりないからです。
ハリケーンの発生段階から見守る必要がある理由
もちろんハワイに直撃する場合は、それが一番の心配事となりますが、ハリケーンによる間接的な影響の方が、心配する頻度としては多いわけです。そのような間接的な影響として、例えば、ハリケーンによる高波がありますね。
で、ハワイ旅行では、何かと海に行く機会が多いですよね。そのため、ハリケーンの発生段階から気をつける必要が出てくるんですね。というのも、発生段階でハワイの遠くに位置している時でも、高波の影響を与えることあるからです。
特に、初ハワイ旅行で宿泊することが多いワイキキは注意が必要なんですね。オアフ島の南東部に位置しているからです。南東側は、太平洋の南東に発生するハリケーンによって、高波の影響を受けやすい立地なんですね。
その怖さがわかるエピソードして、ワイキキで毎日のようにサーフィンを楽しんでいる地元サーファーから聞いた話があります。具体的には、ハリケーンの時期は、「ワイキキでも自分の背丈を軽く超える、本当に驚くような高波が押し寄せることがある」という話です。
この状況は、ちょうど冬場にオアフ島のノースショアに高波が打ち寄せる理屈と似ていますね。冬場は、ハワイのはるか北にあるアリューシャン列島あたりで起こる嵐の影響で波が起こり、それがハワイに打ち寄せる段階で、海底の溶岩が固まって隆起した層に持ち上げられて、もの凄い高波になります。
そして夏場は、ハリケーンの影響で、島の南側に似たような理屈で、高波が起こるわけですね。
というわけで、ハリケーンのシーズンにハワイ旅行に行く場合は、「直撃するか」、だけではなく、ハリケーンがハワイのはるか遠くにある発生段階から見守る必要があります。
ハリケーンの影響の調べ方
では、どのようにしたら、ハリケーンの発生段階から、ハワイへ与える影響を調べられるかと言いますと。ハワイの地元向け新聞であるStar-Advertiserを利用すると、それを調べることができます。
で、この新聞は、ハワイ現地に着けば、手に入りやすいものです。また、ホテルの部屋やロビーに無料で読めるように置いてあることもあります。
この新聞の「WEATHER(天気)」のページに、ハワイ周辺の天気図が書いてあります。そして、ハリケーンが発生している場合は、その天気図にわかりやすくハリケーンのアイコンが記載されるんですね。
つまり、「今ハワイ周辺で、ハリケーンが発生している、していない」については、この新聞のWEATHERのページを見ると、簡単にわかります。
Star-Advertiserのウェブサイトを活用する
一方で、この新聞は基本ハワイでしか手に入りません。ですが、日本にいる間から、ハワイ旅行へのハリケーンの影響を知りたい人もいますよね。そのような人にオススメしたいのが、Star-Advertiserが運営するウェブサイトを利用する方法です。
このウェブサイトでは、紙媒体の新聞でも紹介される主要なニュースの記事を読むことができます。ただ、一部の記事は、有料購読しないと読めませんのでご注意ください。
で、ハワイに対するハリケーンの影響は、ニュースとしてこのウェブサイトに掲載されるんですね。例えば、次のような記事として紹介されます。
- 2 tropical storms form in East Pacific; Blas could become a hurricane (太平洋の東側で2つの熱帯暴風雨が発生、うちBlasと命名された1つはハリケーンになるかもしれない)
- Blas becomes first hurricane of season in East Pacific (熱帯暴風雨「Blas」が東太平洋で今シーズン最初のハリケーンになる)
- Blas begins to weaken, but remains a major hurricane (ハリケーンBlasの勢力が弱まるも、以前ハリケーンとして留まる)
以上3つの記事は、2016年7月上旬に発生したハリケーンBlasについてのものです。このように、ハワイの地元新聞であるStar-Advertiserのウェブサイトでは、ハリケーンが発生すると、事細かにその状況を記事にしているんですね。
それらの記事を読んでみると、「今はまだ熱帯暴風雨(トロピカル・ストーム)だけど、これからハリケーンになりそうなんだな」ということや、「ハリケーンになり、ハワイに高波の影響が出るかも」ということを事前に知ることができます。また、ハリケーンが弱まって、「あまり心配がなくなったようだ」ということも、Star-Advertiserの記事を読んでいるとわかります。
なので、ハワイ旅行に向けてハリケーンの影響を日本にいる間にもチェックしたい人は、Star-Advertiserのウェブサイトを利用するのがオススメです。ちなみに、このウェブサイト内の検索で、「hurricane」と検索すると、ハリケーンに関するニュースを一覧で確認することができますよ。
また、実際には、ハリケーンから勢力が弱まって、トロピカル・ストームに戻ってからハワイに影響を与えることもあります。この記事を書いている最近では、Darbyと名付けられたものがそうでした。
Darbyは、一度ハリケーンになったのですが勢力が弱まりトロピカル・ストームに戻ったのち、ハワイに直撃したんですね。それでもハワイに大雨と暴風をもたらす結果となりました。
なので、「tropical storm」の検索結果も見ておいたほうがよりナイスですね。