今回は、ハワイ旅行でホノルル空港を利用する人のうち、「入国審査が早く済む」などの理由から、空港での入国審査にキオスク端末、正確には、自動パスポートコントロール(APC)を使うことを期待している人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「APCが使えず、有人の窓口での入国審査になる可能性があることを想定しておくと良いよ」ということです。
2015年からホノルル空港でも導入
このAPCは、2015年からホノルル空港でも導入されました。APCについて詳しくは、在日米国大使館・領事館のサイトで公開されている、次の資料にあります。
在日米国大使館・領事館: 自動パスポートコントロール(APC)
この資料から引用すると、APCの特徴は次の通りです。
APCの特徴
- CBPの主要な審査場にて自動化プロセスを提供する事によって、入国プロセスを迅速化する米国税関国境取締局(CBP)のプログラム
- APCを使用する渡航者は待ち時間の短縮、混雑の軽減、迅速な処理を経験できる
- ビザ免除プログラム訪問者が利用できる条件は、渡航前に電子渡航認証システム(エスタ)を取得し、2008年以降に少なくとも一度米国を訪問していること
実際、このキオスク端末が使えると、入国審査がかなり早くなります。一方で、ホノルル空港の場合、それが使えないことを想定しておいた方が良いです。
むしろAPC利用待ちの行列ができることがある
なぜ、APCが使えないことを想定する必要があるかというと、ホノルル空港では、むしろAPC利用待ちのために行列ができてしまうことがあるからです。そして、その行列が長いときは、APCが使えず、強制的に有人の窓口を案内されることがあります。
この記事を書いている直近では、私は、2018年1月のハワイ出張で入国審査した時がそうなりました。このときは、APCの端末前に長い行列ができて進まない状況となっていました。おそらく、端末になんらかのトラブルがあったような感じでした。
結果、私の便が到着したときは、APCの端末を利用する行列に並ぶことはできず、空港のスタッフから、選択の余地がない感じで、有人の窓口に並ぶように案内されました。
ちなみに、私は、このようなことになったのは、これが初めての経験ではありません。2016年10月にハワイを訪れたときも同じように、キオスク端末前に長い行列ができていて、そのレーンに並ばないように案内されました。
このようなことがあるので、ホノルル空港では、「APC端末は必ず利用できるわけではない」ということを想定しておくと良いです。
税関申告書も念のため書いておく
APC端末を利用できる場合、これまで手書きで書いていた税関申告書も不要になります。代わりになる書類が、その端末から印刷されるからです。つまり、APCが利用できる場合は、手書きの税関申告書は、不要になります。
なのですが、上で述べたようにホノルル空港では、場合によってAPC端末が使えないことがあります。そうなった時に、慌てて税関申告書を書くはめになることを考えると、やはり、手書きの税関申告書は、APCを利用する想定だったとしても事前に用意しておいたほうが安心です。
つまり、行きの機内では、手書きの税関申告書の記入に必要な情報をすぐに取り出せるようにしておく準備が、やはり必要になります。例えば、パスポートの情報であったり、宿泊先のホテル名などの情報です。
このようにホノルル空港では、APC端末が使えない場合を想定しておくと良いです。