今回は、初めてのハワイ旅行の手配方法を検討している人に伝えたい情報です。
お伝えしたのは、日本人旅行者のハワイ旅行の手配方法として、「パッケージツアーとそれ以外(個人手配含む)を選ぶ人の数は、こう調べられる」というお話です。そして、この記事を書いている直近3年分における、その人数の比較もご紹介します。
ハワイ州観光局のレポートでわかる
ハワイへの日本人旅行者の手配方法の人数の内訳について、ハワイ州観光局(HTA: Hawaii Tourism Authority)が公開しているレポートを見るとわかります。具体的には、次のリンクからそのレポートを確認できます。
HTA: Annual Visitor Research Report
上のリンク先には、「対象年 Annual Research Tables」という名前のデータ資料がEXCELで公開されています。そのデータの中に、日本人旅行者の内訳を様々な属性で分割した資料として、「TABLE 20: Japan MMA Visitor Characteristics: 対象年 vs. 対象年の前年」という表があります。
その表に、旅行者の手配方法として、「Package Trip(パッケージツアー)」と「No Package(パッケージツアー以外)」の人数の内訳のデータが掲載されています。
2014年〜2016年の3年間のデータ
この資料から、この記事を書いている現在、直近3年分のデータを抜粋してみますと、次の表の通りでした。
パックツアー | それ以外 | |
---|---|---|
2014 | 1,127,095 人 | 384,643 人 |
2015 | 1,014,330 人 | 467,974 人 |
2016 | 974,119 人 | 513,860 人 |
ご参考として、この表をグラフにしてみるとと、次の通りです。
このデータからまずわかるのは、ハワイへの日本人旅行者の手配方法として、「パッケージツアーを選ぶ人が多い」ということです。一方で、2014年からの3年分を見てみると、パッケージツアーを選ぶ人が徐々に減り、それ以外の手配方法を選ぶ人が増えている事実もわかりますね。
ちなみに、2016年のデータから、日本人に限定せず全てのハワイ旅行者の手配方法の内訳の比較を見ると、次の通りです。
- パッケージツアー: 2,659,773 人
- それ以外: 6,162,029 人
つまり、世界全体で見るとパッケージツアーを選ぶ人の方が少ないことがわかります。このことから、パッケージツアーの旅行者が多いのは、日本ならではの特徴ということもわかります。
ツアー向けのサービスが充実している理由がここにあった
ハワイ旅行では、特にオアフ島のワイキキにおいて、パッケージツアー客向けのサービスが充実しています。
例えば、空港までの送迎がついていたり、ツアー客が無料で使えるトロリーバスが提供されたり、現地で日本語が通じる窓口でのサポートがあったり、ワイキキ郊外への観光も無料で行けるシャトルバスが提供されたりします。
そして、私は、これまで、「どうして、パックツアーの人は、こんなにサービスが充実しているだろう?」と疑問に感じていました。それが、今回のデータを見て腑に落ちました。
ここ3年分では、パッケージツアーの利用客が減少傾向にあるとは言え、以前としてツアーの旅行者が大多数とわかったからです。そこに便利なサービスが提供されるのは、自然なことだとわかりました。