今回は、ハワイ旅行にあたり、ハワイの環境問題が気になる人に伝えたい情報です。昨今、ハワイにおいて、ビーチの砂が侵食されることが問題になっています。
そこで、私が、2018年1月にハワイを訪れた際にワイキキビーチにおいて、砂の減り具合がわかりやすかった場所をご紹介します。
ビーチの浸食が問題となっている
この記事を書いている現在、ハワイのビーチにおいて砂の減少が問題となっています。その事実は、ハワイの地元新聞Star-Advertiserのウェブサイトで、「erosion(浸食)」と言うキーワード検索してみるとわかります。
Star-Advertiserでerosionで検索した記事一覧を見る
この記事を書いている現在では、例えば次のような記事が見つかります。
- 2018年2月16日、オアフ島のノースショア、サンセットビーチで樹齢75年のヤシが侵食の犠牲になる(75-year-old Sunset Beach palms are latest victims of erosion)
- 2017年12月18日、ホノルル市がワイキキのクヒオビーチの浸食対策に「砂のマットレス」を挿入する(City installs ‘sand mattress’ to combat erosion at Kuhio Beach)
そして、クヒオビーチの記事の中では、その浸食が起きている原因の1つとして、「気候変動」が挙げられています。
中心部のビーチの砂は減っていない印象を受けた
私は、2018年1月にハワイを訪れたのですが、その際に、この問題について、「実際に砂が減っている様子を見てみたい」と考えていました。そこで、その滞在中に、ワイキキビーチを訪れてその減り具合を確かめてみました。
ところ、まず訪れたワイキキビーチの中心部のエリアは、少なくとも私が訪れたときは、それほど砂が減っている様子がわかりませんでした。具体的には、ホノルルの交番の裏のあたりのビーチです。
Googleストリートビューで、ワイキキビーチの砂の減りが確認できなかったあたりを見る
なので、最初は「ワイキキビーチはそんなに影響がないのかな〜」と思っていました。
一方で、上のストリートビューでその様子を見ると、このビーチは沖の方に防波堤があることがわかりますよね。その防波堤で砂の浸食の影響が少ない可能性も考えられました。
そこで、ビーチ沿いに南東に向かって歩いてみました。
砂の減り具合がわかりやすかった場所
そのようにワイキキビーチの中心部から、南東側に進んで行くと、途中、上で2017年12月に「砂のマットレスで対策をした」と言うクヒオビーチに差し掛かりました。その様子を見てみると、その対策が功をそうしたのか、クヒオビーチでも、それほど砂が減っていると言う印象は持ちませんでした。
一方で。そのまま先にあるクイーンズビーチまで歩いてみると。「あっ、これは凄い」と思えるほど、砂が減っている場所が確認できました。その場所の2014年2月当時の砂があるころの様子を、次のストリートビューで確認できます。
Googleストリートビューで砂がある2014年当時のクイーンズビーチを見る
そして、上のストリートビューとおおよそ同じ位置から撮った2018年1月時点の写真が次のものです。
写真を見ると、2014年当時砂浜だったところがなくなり、海底の岩礁がむき出しになっていることがわかります。この場所では、2014年2月から2018年1月までの、たった4年の時間でこれだけ浸食していることがわかります。ので、10年も経てば全く砂浜がなくなりそうな感じがしました。
写真からは伝わりにくいかも知れませんが、私が現地のこの様子を初めて見たときは、むき出しの傷口を見るような感じで、「はっ」とさせられるものがありました。