アメリカの洋服は乾燥機に強いのか?

今回は、ハワイ旅行中に衣類をお土産に購入する人に向けて、「アメリカの洋服が乾燥機に強いのかどうか」について、アメリカに暮らしている実体験を元にご紹介します。

ご存知の通り、アメリカは自然乾燥をすることなく、洗濯をしたらそのまま、乾燥機に入れる文化です。なので、「洋服も乾燥機に強い素材で作られているのか」と、気になるところですね。

もし乾燥機に強いのであれば、購入した洋服を日本に持って帰っても、気兼ねなく乾燥機に入れられますものね。それでは、実体験に基づいて、実際のところはどうなのか、ご紹介します。

アメリカの乾燥機文化

コンドミニアムに長期滞在をして洗濯をすると分かるのですが、アメリカの洗濯機は必ず乾燥機がセットになっています。なぜなら、アメリカでは洗濯物を干すという習慣がないからです。また、ハワイでは「景観を崩す」というのが理由で、洗濯物を外に干すことが禁止されているんですね。詳しくは、ヒデさんの次の記事をご参照ください。

ハワイ旅行中に洗濯したい人が気をつけること

ハワイ州以外でも、物干し竿など売っているわけもなく、洗濯物は基本的に乾燥機を使うか、クリーニングに出します。私は、アメリカに移住したばかりの頃、乾燥機に入れると傷みそうな洋服を部屋干ししていたら、アメリカ人の主人に「アジアのスラムにいるみたいだからやめて」と言われました…苦笑。確かに言われてみるとその通りで、部屋が一気に雑然とした印象になるのでしょうね。

どうして乾燥機を使うのか

アメリカでは、洗濯物を干さずにどうして乾燥機を使うのか、その理由ついて、私が最初に思い浮かぶのは「アメリカ人はあまり質の良い洋服を着ないから」というのが挙げられます。

一括りにしてしまい、またアメリカ人にとても失礼ですね。ですが、アメリカに暮らす実体験からそう感じます。例えば、日本に一時帰国をしたりアメリカで日本人に会うと、「ファッションにお金をかけているな〜」という印象を抱きます。

日本と比べるとアメリカの洋服は価格が安く、普段の生活はカジュアルが基本なので、あまり気にしないのでしょう。

実際に私もアメリカに住み始めると、日本で買っていたようなデリケートな服は鳴りを潜め、カジュアルで洗濯・乾燥機に放り込んでも気にしない服を多く着るようになりました。もちろん、住んでいる地域や生活スタイルによって、ファッションの層は異なってきますが、多くのアメリカ人はカジュアルが基本です。

なので、乾燥機に放り込んで、例え傷んでしまっても「ま、いっか」程度になるのです。

乾燥機に入れる「柔軟シート」をご存知ですか?

乾燥機文化のアメリカ。乾燥機を使用することが基本になっている第2の理由として思い浮かぶのは、「柔軟シート」の存在が挙げられます。これを使うと使わないでは、仕上がりに大きな違いが生じます。

柔軟シートを使わずに乾燥機を使うと、洋服がバリバリと固く仕上がります。(これもまた、洗濯洗剤の種類にもよるのですが…。)一方、この柔軟シートを1枚、濡れた洗濯後の洋服と一緒に乾燥機にかけるだけで、ふわふわの柔らかい仕上がりになるんです。

いろいろなメーカーから出ており、大差がないのですが、香りと仕上がりが微妙に異なってきます。箱の外からでも少しだけ嗅ぐことができるので、私は好きな香りを基準に選んでいます。

また、この香りが「外国人っぽい」匂いの元になるんですね。

アメリカでは、どこのスーパーにも売っていますが、参考例としてアマゾンのリンクを貼りますね。

大切な洋服はどうするの?

一方、カシミア、ウール、シルク等、良い素材の洋服は、私は、相変わらず日本式で手洗いをしたり、クリーニングに出したりしています。しかも、手洗いの場合は、日本から持参した「アクロン」を使っています。アメリカにもクリーニング用の洗剤が売られてないこともないのですが、慣れているものが安心なので、まだ手を出していません。

また、ある程度着まわして、取り扱いがそこまで厳重でなくなった場合でも、洗濯機に入れた後は、乾燥機に入れずに部屋干しをしています。ただし、その量は極端に減りました。

よって、「大切な洋服は、手洗い、部屋干し、クリーニング」が今の所の私の方法です。

アメリカの洋服が乾燥機に強いかどうか

さて、前置きがだいぶ長くなりましたが、とどのつまりどうかといいますと。結局のところ、アメリカの洋服は乾燥機に特別に強いということはなく、日本の衣類とそこまで素材に大差はないと、私は考えています。

ただし、日本の衣類は、微妙なテクスチャーを楽しんだり、洗濯しにくい繊細な素材の洋服が多いですよね。それに対して、アメリカの場合は、カジュアルで洗濯しやすく単価安、強めの素材を使った洋服が多いと感じています。

つまり、アメリカの衣類の方が、気軽に乾燥機で乾かしやすい素材でできた服が多いというわけですね。ただ、そのようなアメリカのカジュアルな衣類も、実際のところ乾燥機にかけると、色あせや劣化は少し早いように思います。

また、乾燥時の強度の違いでも、その劣化の仕方に違いがあると感じています。一般的にアメリカの乾燥機は、「デリケート(弱)」「普通(中)」「コットン(強)」3段階ぐらいに分かれています。そして、私は、タオル以外はだいたい「デリケート(弱)」にして乾燥機にかけます。これが、常に「コットン(強)」だと、また更に劣化は早いでしょうね。

たとえば、同じTシャツでしたら、日本でもアメリカでも大差はないでしょう。なので、乾燥機に入れて強いかといえば強いですし、変わらないといえば変わらないのです。

アメリカ人はどうしているのか

アメリカ人は、実際のところどうしているのでしょうか。友人たちに聞いてみると、デリケートな洋服はネットに入れて、洗濯機を「デリケート」もしくは「ハンドウォッシュ」にセット、そして部屋干しをするとのことでした。

また驚いたことに、全員が「柔軟シート」を使用しているわけでもなく、長持ちする「ドライヤーボール」を使ったり、または全く使わないという人もいました。洗濯事情も、アメリカはひとそれぞれなんですね。

また、乾燥も面倒臭いときは、ネットに入れたまま低温で乾燥できる「デリケート(弱)」にセットして乾燥機にかけるとのことでした。

住めば都、今では乾燥機が大好きです

日本では自動乾燥機付きの洗濯機を使っていましたが、なかなかどうして乾燥機をうまく使いこなせず、生乾きのまま放置してしまったり、洋服が縮んでしまったりと一筋縄ではいきませんでした。

ところが、アメリカに住み始めて乾燥機文化に慣れてしまうと、もう逆戻りはできないように感じています。というのも、ものすごく楽だからです。。。笑。いちいち干す必要もなく、例の柔軟シートと一緒に乾燥機にかけるだけで、ふんわり柔らかな仕上がりになるんです。しかも、ほのかにいい香り付き。ものぐさな私にはピッタリだったんですね。

ただし、幾つかの失敗も、もちろんしています。スカートやズボンに付いている、「フック」がある場合は、ネットに入れたりそもそも乾燥機にかけないようにしています。というのも、乾燥機内で回転しているうちに、その「フック」が周囲の洋服を傷めてしまうからです。何度か、穴を開けたことがりました。

なので、皆さんもハワイで乾燥機を使う場合には、気をつけてくださいね。カジュアルで気兼ねなく乾燥機にかけることができる洋服で実際に試してみてください。本当に楽ですから!笑

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