今回は、これから成田空港を利用する人のうち、海外からの帰国時に、都内までの交通手段として、東京空港交通のリムジンバスの恵比寿・品川エリア行きのバスを初めて利用する人に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、「恵比寿・品川エリア行きのバスは、似たような名前の停留所があるから、チケットを買う時気をつけた方がいいですよ」というお話です。
というのも、リムジンバスは、乗車後にその停留所を変更することが原則できないからです。
「プリンス」が付くホテルがたくさんある上に「ストリングス」もある
この記事を書いている現在、リムジンバスの成田から恵比寿・品川エリア行きの停留所は、次のようになっています。
リムジンバスの恵比寿・品川エリア行きの停留所の一覧
- 京急EXホテル品川
- 品川駅港南口7番(ストリングスホテル東京インターコンチネンタル)
- グランドプリンスホテル新高輪
- グランドプリンスホテル高輪
- ザ・プリンスさくらタワー東京
- 品川プリンスホテル
- 東京マリオットホテル
- シェラトン都ホテル東京
- ウェスティンホテル東京
※東京空港交通 恵比寿・品川エリア ‐ 成田空港より引用
上のリストを見るとわかる通り、このエリア行きのバスには、「プリンス」と付くホテルが複数あります。また、人によっては、「プリンス」と聞き違えることもある、「ストリングス」ホテル東京インターコンチネンタルもあります。
このエリア行きのリムジンバスは、このように似たような名前の停留所が複数あるため、そのチケットを買うときに注意が必要です。というのも、リムジンバスは、原則、チケット購入時に指定した停留所で降りる必要があり、出発後は変更できないからです。
品川プリンスに行きたかったのにストリングスホテル行きのチケットを買い困っていた人の話
今回、この記事を書くことにしたきっかけがあります。私は、2019年1月にしたハワイ旅行で、帰国時に成田空港から恵比寿・品川エリア行きのリムジバスで都内を目指しました。
そして、このバスが「品川駅港南口7番(ストリングスホテル東京インターコンチネンタル)」の停留所に到着した際、ちょっとしたトラブルが起きたんですね。
具体的には、「本当はストリングスホテルじゃなくて、品川プリンスまで行きたかった。やっぱりそこまで乗せてください。」と主張する乗客と、「それはできないんですよ」と断るバスドライバーの間で口論が起きました。
そのトラブルのため、バスが5分くらいこの停留所に停車したままになりました。結局、バスのドライバー側が折れ、「では乗ってください」ということになり、トラブルがおさまりました。
この時、その口論の声が大きかったので、その話の内容が聞こえて来たのですが、その乗客が言っていた主張は、正確には「自分は、品川プリンスまでのチケットを買ったはずだ」ということでした。「なのに、ストリングスで降りるチケットにされてしまった」ということをおっしゃっていました。
原則、停留所を変えられないので注意が必要
それが事実かはわかりませんが、チケットを買うときに、どこかで「ストリングス」と「プリンス」を聞き間違うようなことが、あったのかもしれません。実際のところ、本当は、品川プリンスに行きたいのに、ストリングスホテルで降ろされると困る乗客の主張も、よくわかりました。
というのも、ストリングホテルから品川プリンスまでは、徒歩1kmくらいは歩くことになるからです。それも荷物がなければまだ歩けなくはないですが、海外旅行帰りの大きなスーツケースがあると、ちょっと厳しい距離感です。
一方で、「(チケット購入時に決めた停留所までしか)乗せられないんですよ」というドライバーの主張も、よくわかりました。というのも、リムジンバスでは、スーツケースなどの大きな荷物をトランクに預かってくれるのですが、その際に、「どこの停留所まで」というタグを付けて、厳密に管理しているからです。
そして、成田を出発するとき以外、そのトランクに預かる作業ができないように思われるんですね。つまり、「やっぱり品川プリンスまで乗せてくれ」と言われても、ドライバーだけでは、スーツケースをトランクに預かり直すことができない様子でした。
結局、今回は例外的に、スーツケースをバスの車内に持ち込むことで、その乗客は、品川プリンスまで乗せてもらえることになっていましたが、本当に例外的な対応だったようです。というのも、品川プリンスに向かって進み始めたバスの車内で、ドライバーがそのトラブルの事情について、車内放送で興奮した様子で解説していたからです。
ご紹介したように恵比寿・品川エリア行きのリムジンバスは、似たような名前の停留所が多いです。一方、リムジンバスは、チケットを買うときに指定した停留所以外には、降りられません。それを間違うとこのように面倒なことになるので注意が必要です。