今回は、これからハワイ旅行をする人のうち、「以前一度でもアメリカ(ハワイも含む)に入国したことがあります」という人に、お伝えしたい情報です。
つまり、「アメリカ旅行の経験があってもハワイは初めての人」、もしくは「ハワイ旅行のリピーター」に向けてお伝えしたい情報というわけです。
で、簡単には、以前一度アメリカに入国した経験がある人は、「ホノルル空港で入国審査を簡単に済ませられるようになりましたよ」ということをお伝えしたいんですね。
ホノルル空港の入国審査が簡単になった理由
なぜ、簡単に済ませられるかというと、アメリカに入国経験のある人が、ESTAで再度入国する際には、キオスク端末でセルフチェックインができるようになったからです。
このキオスク端末は、2015年6月から導入されています。で、2016年の3月に、実際にホノルル空港でこの端末で簡単に入国できることを確認しています。
ただ、以前アメリカに入国経験があるすべての人が、この端末で自動チェックインできるわけではありません。つまり利用するための条件があるんですね。
その条件ですが、U.S. Customs and Border Protectionのサイトから、引用すると、次のようにあります。
Who Is Eligible to Use APC?
… Visa Waiver Program visitors must have Electronic System for Travel Authorizations (ESTA) approval prior to travel and have visited the United States on at least one occasion after 2008.
で、以上を読むと、このキオスク端末(APC kiosks)が使えるのは、「ESTAで入国する人」というのが、第一の条件ですね。そして、第二の条件ですが、「2008年の後に一度でもアメリカを訪れた人」とあります。
この「2008年の後」ですが、「2008年以降」と解釈している意見があります。ですが、私は、「2009年以降」という意味だと考えています。なぜなら、ESTAが始まったのが、2009年からだからです。
というわけで、「今回ESTAで入国し、2009年以降に一度でもアメリカを訪れた人」が、このキオスク端末を使って簡単に入国できるようになったわけです。
行列に並ぶ必要がなくなり、英会話も不要になった
そのため、今現在、ホノルル空港に到着すると、このキオスク端末を使える条件を満たす人は、端末を使うように案内されるようになっています。
で、このキオスク端末では、要するにこれまで入国審査官とやっていたパスポートのチェック、顔写真の撮影、指紋の登録などの作業を、旅行者が自分でできるようにしたものなんですね。
なので、審査官がやるよりも、人の流れが早いわけです。結果として、これまでの大行列ができる有人の入国審査と違い、本当に素早く入国審査を済ませられます。ハワイの入国審査の前の行列に並んだ経験がある人にとっては、驚きの速さになりますよ。
また、この端末は、表示を日本語モードにも切り替えられるため、英語が苦手な人でも簡単に利用できます。加えて、ホノルル空港では、操作がわからない人を案内するスタッフがおり、操作を手伝ってくれます。
そのスタッフに日本語は通じませんが、心配しなくて大丈夫です。端末の操作方法を教えてくれるだけなので、難しい英会話が必要ないからです。
税関の書類も不要になったが、念のため書いておくべき理由
このキオスク端末での入国で、さらに嬉しいポイントとして。これまで手書きで書いていたアメリカの税関に提出する書類も、書く必要がなくなったことがあります。
なぜかというと、その税関に提出する情報も、キオスク端末から登録できるようになったからです。そのため、税関では、キオスク端末でチェックイン後にプリントされる紙を渡すだけで済むようになっています。
ですが。私は、これまで手書きで書いていた紙の書類も、念のため準備しておくべきだと考えています。というのも、運が悪いと、「キオスク端末の調子が悪い」などの理由から、これまで通りの有人での入国審査に回されることがあるからです。
また、キオスク端末がたまたま混んでいて、有人の窓口の方が早い、と言うことも実際にはあります。
急にそうなった際に、税関の書類を慌てて手書きするのは面倒ですよね。なので、キオスク端末で入国できる条件だったとしても、念のため税関の書類は準備しておいたほうが安心できます。
パスポート更新後の初入国でもとりあえず使える
さて最後に。このキオスク端末を「新しく更新したパスポートで使ってみました」という体験談をこのサイトの読者の方から頂いたのでご紹介します。
この方は、ハワイ旅行のリピーターです。で、新しくしたパスポート、つまりパスポート番号が変わった状況で「試しに」と、ホノルル空港のキオスク端末で手続きをしてみたところ、とりあえずは使えたそうです。
ただし、控えの紙に×印が付き、その後有人の窓口に行くことになりました。ただ、その場合、有人の窓口でするのは、指紋のチェックのみとなったそうです。
なので、本来、有人の窓口でする手続き(渡航目的の質問など)が、簡単になり良かったそうです。つまり、初入国の場合でも、キオスク端末を使う甲斐があると感じたわけですね。
これは、おそらく全く初めてアメリカに入国する人も同じ流れとなるはずです。ので、全くの初入国の人でも、とりあえず、キオスク端末を使ってみるのが良いですね。