今回は、ハワイ旅行中に日本からSIMフリースマホを持ち込む人のうち、現地のSIMとしてZIP SIMの利用を検討している人に伝えたい情報です。
データ通信のみ、または通話付きプランのどっち?
ハワイで利用するプリペイドSIMとして、「ZIP SIMにしよう」と決めた人が次に悩むのが、「ZIP SIMのどのプランにしよう?」ということです。
というのも、ZIP SIMのプランは、大きく、データ通信のみのプランと、データ通信+通話付きプランの2つに分かれているからです。
なので、ハワイ旅行での利用シーンを考えた上で、まずは、この2択のうち、「どちらにするか」を考える必要があります。
この2択の選び方にあたり、1つの基準としては、その価格があります。この記事を書いている2017年5月現在では、それぞれの一番安いプランの価格は、次のようになっています。
- データ通信のみのプラン(500MB): 20ドル
- 通話付きプラン(7日間、500MB): 25ドル
つまり、その価格面では、データ通信のみのプランの方が安いです。加えて、通話付きプランの場合は、「7日間」と、期間の制約があることもわかります。
それでも通話付きプランを選ぶメリット
ハワイ旅行のためにZIP SIMのプランを選ぶ際には、一般的にデータ通信のみのプランを選びたくなります。
普通の旅行者であれば「ハワイ旅行中、現地でかける相手もいないだろう」という考えるからです。また、データ通信のみのプランの方がお得という点もその理由です。
実際、テータ通信のみプランも、それはそれで悪くありません。ですが、それでも通話付きプランを選ぶメリットがある点は、知っておいた方が良いです。具体的には、その次のメリットがあります。
- 911に緊急通報できる
- 旅行会社やクレジットカード会社の現地窓口に電話で相談できる
- 別行動を取った時にホテルの部屋の電話とスマホで連絡を取り合える
- データ通信の電波が届かない範囲でも連絡が付くことがある
以上が、そのメリットです。それぞれ詳しくご紹介すると。
まず、通話できるSIMを選ぶと、911に緊急通報できる点がメリットなります。今ハワイ旅行を考えている人は、「日本でさえ119に電話したことがないのに、自分の旅行中に911に電話する目に遭うはずがない」と考えるでしょうけど、遭う時は遭うものです。実際、私は、2度目のハワイ旅行で、911に電話する目に遭いました。
ただ、実際には、911に電話する目的であれば、日本で使っているSIMロックスマホを、国際ローミングして使う手もあります。ですが、そのためだけに、別途その日本のスマホを持ち歩くのは、面倒です。
次に、ハワイ旅行では、特にワイキキ周辺には、旅行会社やクレジットカード会社が提供する日本語OKなサポート窓口があります。現地通話ができるスマホがあれば、わざわざそのような窓口に出向かなくても、電話をかけて用事を済ませることができます。
例えば、レストランやオプショナルツアーの予約の代行です。そのような窓口は、自分が泊まるホテルによっては、同じワイキキと言っても、徒歩で行くとちょっと距離がある場合があります。なので、電話で用事が済ませられると便利です。
次に、別行動を取るイメージとして、例えばカップルでハワイを訪れていて、男性だけがちょっと買い出しに行く場合があります。そのような時に、出先からホテルの部屋に電話をかけられると便利です。「こんなの売ってるけど、買ってこうか?」のような相談ができるからです。
データ通信のみだとチャットアプリで連絡が取れない時に不便
昨今、データ通信さえできれば、チャットアプリで連絡が取れますし、そのアプリ間で通話ができるものがあります。なので、「データ通信のみでOKかな」と思ってしまうのですが、そうではないケースがハワイ旅行ではあります。
具体的には、データ通信の電波が悪い状況となった場合です。こうなると、データ通信のみのプランを利用しているスマホは、お手上げになります。
一方、そのようにデータ通信ができない状況でも、通話付きのSIMでは、連絡がつくことがあります。一般的に通話の電波の方が、その範囲が広いからです。
私も、実体験として、「データ通信でチャットアプリが使えりゃなんとかなるだろう」とハワイを訪れ、それがなんとかならずにイライラした経験があります。連絡をしたい肝心な時に、データ通信ができなくて、電波の良い場所を探す羽目になったからです。
たくさんデータ通信を使う予定の人は予め多いプランを選ぶべき理由
最後に、ZIP SIMでは、通話付き、データのみ、どちらのプランを選ぶにしても、利用できるデータ通信量の多さで、さらにプランが分かれます。
そして、たくさんデータ通信を使う予定の人は、予めデータ量の多いプランを選んだ方が良いです。そうしないと、データ通信量がちょっともったいないことになるからです。
ZIP SIMでは、「TOP UP」というサービスを提供しており、使い切ったデータ通信量を再チャージすることができます。
ただ、このTOP UPは、最初のデータ通信量を使い切ってから行わないと、もったいないことになります。なぜならTOP UPをする際には、今残っているデータ通信量に追加されるのではなく、上書きで新しいデータ通信量が増えからです。
例えば、TOP UPする前のデータ通信量が、50MB分くらい残っていたとしても、TOP UPをしてしまうと、その分は消えてしまうということです。
それがもったいないと感じる場合は、その残量を使い切ってからTOP UPをすることになります。また、TOP UPは、そのSIMの有効期限が切れる時間の72時間前までに行う必要があります。
データ通信量が少ないプランは、これらの気遣い必要になり、データを多く使う人にとっては、ちょっと面倒です。なので、「動画をたくさん見る」など、予めたくさん使う見込みがある人は、最初からデータ通信量が多いプランを選ぶのがオススメです。